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神様の住まう街  作者: あさの紅茶


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神様の見える人_06

月読ツクヨミ様?」


「なにやら騒がしいと思ったら、そなたアオイか」


「わあ、お久しぶりです」


「相変わらず元気そうだな。なんだ、透に連れ込まれたのか?」


「はっ?」


「人聞きの悪いことを言わないでください。咲耶姫様の結婚式のことで、望月さんに相談していただけです」


斉賀さんが説明してくれるも、月読様は「ふうん」と顎を撫でた。そしてニヤリと笑う。


「そのわりに、透、嬉しそうだな」


「は、なにを……」


「いつもムスッとしているお前が笑っているのを見られて安心した」


私は斉賀さんを見る。斉賀さんは出会ったときから優しい笑みを浮かべる人だった。ムスッとだなんて想像がつかないのだけど……と思ったけれど、そう月読様に指摘された斉賀さんはムスッとしていた。ほのかに耳が赤い。もしや、照れている?


月読様と斉賀さんのやり取りをじっと見ていると、ふいに斉賀さんと目が合う。


「……嬉しいのは事実です。以前、月読様から、人としゃべったと聞いていましたので、どんな方か興味がありました」


「あれ? 月読様、人と話すのは何百年ぶりとか言ってませんでしたっけ? やっぱり斉賀さんは人ではなく神様なんじゃ……」


「まさか、人ですよ」


「透は人だ。ただし、ほんの少し神の血が混じっている。だから、透は人として数えないのだよ」


「ん? それはどういう……? 神主さんだから、とか?」


月読様は斉賀さんの隣に音もなく腰を下ろす。

二人、静かな雰囲気がとても良く似ている。どこか儚げで線が細くて、とても綺麗な顔立ち。

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