No.2 ここはどこ?私は誰?
????年??月??日 場所:???
ふと目が開きそうな感じがして目覚めた。
が、背中にあった傷どころじゃ説明がつかない「傷」はなさそうだった。感じなかった。
よくよく周囲を見なくても自分のいる場所が思い出されてくる。
見慣れた机。見慣れた本棚。見慣れた筆箱。見慣れたベッド。見慣れた...
すべてが小中学生のときの部屋に見えた。見えただけだ。夢かもしれないと思ったが、普通に立てたし、普通にビンタをすると痛かった。
「本物か...?」
まだ疑うのも無理はない。すぐに時計を確かめた。
自分が馬鹿だった。時計には5時45分しか書いていない。
当たり前のことだったが、一瞬自分の頭まで元に戻ってしまったのかと思った。実はそれなりの大学には出ているのだ。
次に本棚から本を取り出してみた。
すると、発行年が87年と書いてあった。そしてなにより値段が安い2025年の半分以下ではないかと思うほどだった。(といっても大人になって本を読む機会は激減しもともとがどれくらいの値段なのかはわからないが...)
これで時間が巻き戻っているのはほとんど確定的だった。
ランドセルを探してみたが見当たらなかった。小学生のときは自分の寝ている部屋においていたので、確実に中学生だった。その後、中学生のときに使っていた懐かしいカバンが出てきた。使い慣れていた筆箱と一緒に。
ただ、教科書が新品だった。ノートにも何も書き込まれていない。
意を決して部屋を出るとカレンダーがあった。
1990年4月2日