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No.17 8月2日
1990年8月2日
「よっ」っと言いながら後ろから大介が声をかけてくる。やっぱりこいつはノリもいい。
「泳ぐぞ~」なんて叫んでいる。
この時代は気休め程度かもしれないが2025年の夏より涼しい気がする。砂浜は熱いだろうが、まあそこはいつでも変わらない共通のことだろう。今日のためにテレビを見ずにひたすら宿題をしてさっさと終わらせたのだ。存分に楽しみたい。
「ってか、大介って泳げたっけ?」
「当たり前に泳げるが?というか裕二こそ泳げるのかよ、あんまり印象ないけどなぁ」
「バタフライ以外は別に泳げるぞ、」
「じゃあ大丈夫か」
「ああ、と言っても海だから気を付けるに越したことはないけどな」
ってか今更だけど泳げるのか?バタフライ以外泳げるって言ったけど、もとは47歳だ。最後に泳いだのっていつだ...?
記憶にございません。(てか、記憶にございませんっていつできた言葉なんだろう...)
とか思いながら海へ一緒に向かった。