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No.1 きれいに目覚めればかっこよかったんだけどなぁ
2025年1月
はぁ〜正月が終わったと思ったらまた仕事だ。
仕事仕事仕事仕事仕事...しんどい...
こんなクソみたいな寒さと雪の中北海道で働いている。
ただの仕事はただの営業だが趣味で(趣味と言えるか怪しいが)株式投資をしてみたり。
NIS◯なるものができてやり始めた人も多いかもしれないが、それよりもずっと前からやっている。
「はぁ。次の営業の場所は...この門を曲がって...次の信号を...」
その時
「ドン」
そんな音が聞こえたような気がした。いや聞こえてないほうが良かっただろう。
背中に痛みを感じた俺は振り返ると刺されていた。全く知らない誰かに。
倒れてしまった。
痛みと同時に意識が少しずつなくなり、画面じゃなくてディスプレイじゃなくて視界が白黒に見えてきた。まずい、語彙力や思考もなくなりつつあるようだ。
刺してきた女はすでに見当たらない。
助けてくれる人も見当たらない。
絶望の中いつの間にかまぶたが重くなり、意識が途切れた。