表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/124

007 魔物狩り

死骸が残って討伐部位を取るために解体をしないといけない。しかし亜空間倉庫(インベントリ)は自動的に魔物を解体してくれる機能を有しているのでその心配はない。そうでなければ優斗は魔物を解体することに少しは嫌悪感を持ったかもしれない。


優斗は再び村を目指して森の中を歩く。その先には魔物の反応が二つある。しかしレベル30と格上の魔物の攻撃を受けたとはいえ無傷で倒すことができたので魔物に恐怖心を持つことはなかった。優斗は堂々と魔物の反応のある方に進んでいく。


10分ほど歩いて魔物に近づくとさっきと一緒で魔物の方が優斗のいる方に凄いスピードで近づいてくる。今回は反応通り二匹の魔物がやってくるようだ。優斗は直ぐに腰に差した剣を抜き臨戦態勢に入る。


凄い速さで木々を避けて優斗に二匹のウィンドウルフが近づいてきた。二匹は左右に分かれて連携しているかのように優斗に襲い掛かってくる。いくら優斗のステータス値がウィンドウルフに迫っているとはいえ同時に二匹も相手はできない。まだそこまで優斗は強くなっていない。


優斗は一匹の攻撃を食らうつもりで真っ先に近づいてくるだろう左から来るウィンドウルフの動きに集中する。剣を上段に構えてウィンドウルフが近づいた瞬間に振り下ろした。剣はウィンドウルフの顔面を切り裂く。


「キャイン!!」



しかし致命傷には至っていない。その間に右からウィンドウルフが優斗の首筋に噛みつこうと飛び掛かってきた。優斗はその攻撃を避けることはできない。しかしウィンドウルフの攻撃は自動防御によって阻まれる。しかしウィンドウルフの衝撃までは避けられない。


優斗はトラックに轢かれたような勢いで吹き飛ばされる。そして地面を転がり木に激突して止まった。自動防御のおかげで今回も優斗に怪我はない。優斗は直ぐに起き上がりウィンドウルフ達の挙動に目を向ける。


ウィンドウルフ達は円を描くように優斗の周りを歩き様子を見ているようだ。そして二匹同時にまた優斗に向かって突っ込んでくる。優斗はまだ剣では決着がつかないと思い正面から突っ込んでくるウィンドウルフに『ウィンドカッター』を逃げ道が無いようにダダダダダと多数放つ。


正面のウィンドウルフは細切れになり息絶える。しかし後ろから襲ってきたウィンドウルフにまた吹きとばされる。優斗は起き上がりウィンドウルフに睨みを利かせる。


ウィンドウルフは優斗に睨まれて少しひるみ後退する。しかし直ぐに優斗に向かって突進してくる。優斗は『ストーンバレット』を機関銃のようにダダダダダダと連発してウィンドウルフに止めを刺す。ウィンドウルフは全身を貫かれて息絶えた。


(マスター、うまくウィンドウルフを討伐できましたね)


(うん、もう魔物なんて怖くないよ。自動防御が効いている限り怪我をすることはなさそうだしね。でもなんかズルをしているみたいだ)


(そんなことはないですよ。こういう道具を作れるのもマスターの能力です。それにこのような道具があれば誰でも魔物と戦うときに使いますよ。決してズルではありません。まあチートかもしれませんが)


(そうだよね。でも他の皆は命がけで魔物と戦っているんだろ)


(そうですね。でも高ランクの冒険者はダンジョンで発見されているいろんな道具を使って身を守ったり高性能な武器を使用したりしています。決してマスターだけが便利な道具を使っているわけではないですよ)


(それもそうだな。俺だけがこんな便利な道具を使っているわけじゃないんだな)


(まあ、マスターが作る道具ほど優れたものは無いでしょうが……)


(俺は死にたくないし安全にレベル上げをしたいから誰にも負い目を感じることはないか。さあ、先に進もう)


村までは僅か5kmほどにもかかわらず魔物と戦闘を繰り返しながら進んでいたためにかなり時間がかかっている。5kmなんて1時間もすればつける距離だと優斗は思っていたが1時間たっても2kmほどしか進むことができていない。


その間にウィンドウルフを11匹にオークを14匹討伐している。ステータスレベルは22ほどになっている。全ての魔物の死体を亜空間倉庫(インベントリ)にしまってある。


- - - - - - - - 


名前:九条優斗

種族:ヒューマン

性別: 男

年齢:16歳


レベル:22


HP:    930×4=3,720

MP:      無限

攻撃:   480×4= 1,920

体力:   420×4= 1,680

防御:   410×4= 1,640

知力:   450×4= 1,800

敏捷:   550×4= 2,200

運 : 5,000×4=20,000


魔法スキル

 火魔法Lv.10

 水魔法Lv.10

 風魔法Lv.10

 土魔法Lv.10

 雷魔法Lv.10

 氷魔法Lv.10

 光魔法Lv.10

 闇魔法Lv.10

 神聖魔法Lv.10

 時空魔法Lv.10

 付与魔法Lv.10


スキル

 言語理解Lv.10

 亜空間倉庫(インベントリ)Lv,10

 無詠唱Lv.10

 マップLv.10

 完全探知Lv.10

 隠密Lv.10

 詳細鑑定

 神剣術Lv.10

 投擲Lv.10

 弓術Lv.10

 照準Lv.10

 身体強化Lv.10

 多重思考Lv.10

 高速思考Lv.10

 獲得経験値増加Lv.10

 精神耐性Lv.10

 状態異常耐性Lv.10


エクストラスキル

 限界突破


ゴッドスキル

 創造

 叡智

 等価交換


称号

 異世界人


加護

 原初の神の加護


― - - - - - - - - - -


西にある村に抜かう途中でレベルの高い魔物を倒して進んできたのでレベルが上がり今では余裕をもって魔物を倒すくらいにまで成長した。この世界の普通の人ではこれほど早くレベルが上がることはないだろう。


全ては自動防御と身体強化の腕輪と身体強化Lv.10で4倍のステータス値になっていることと、魔法を使えたため格上のレベルの魔物を狩ることができたからだ。更に獲得経験値増加Lv.10のスキルのおかげだろう。


村へ向かう途中でまた魔物の反応が近づいてくる。ウィンドウルフほど移動速度は速くはない。しかし魔物の反応が四つある。群れで行動しているのだろう。三分ほどして魔物が姿を現した。


魔物はここに来るまでに何度か狩ったオークの群れだった。



― - - - - - - -


オーク

Lv24


HP:  990

MP:   30

攻撃:  540

体力:  550

防御:  600

知力:   58

敏捷:  380

運 :   50


― - - - - - - -


素のステータス値は優斗と互角だが、優斗は身体強化Lv.10と身体強化の腕輪で強化しているのでステータス値は3倍の差がある。優斗は臆することなく腰の剣を抜き構える。初戦のように先手を魔物に譲ることはない。


優斗は身体強化で底上げされたステータス値を利用して高速でオークに向かい走り出す。オークは優斗のスピードの速さに驚き声を上げる。


「ブヒー」

「ブヒヒヒ」


優斗が剣を振るいオークの横を通り過ぎるとオークの首が落ち血しぶきがあがる。


「「「ブヒ」」」


斬られた以外のオークが戸惑いの声を上げる。優斗は間を置かず近くにいるオークを袈裟切りにする。


「ブヒー」


オークは肩から腹まで切り裂かれ地面に倒れる。そして屍をさらす。他の二匹のオークは優斗の攻撃の速さに驚いた一瞬たじろぐが直ぐに攻撃態勢をとる。右のオークが棍棒を優斗に向かって振り下ろす。


優斗はその棍棒を神剣術の剣技見切りと回避を使い最小限の動きでかわす。神剣術Lv.10のおかげでオークの攻撃をよみ見切っている。そしてオークを蹴とばす。オークは優斗に蹴とばされた勢いで吹き飛び木をなぎ倒して地面に横たわり動かなくなった。


優斗の身体強化で底上げされたステータス値で全力で蹴られたオークは腹に穴が開き直ぐに絶命したのだ。


残りのオークに優斗は近づく。オークは咄嗟に棍棒を振るう。優斗はその棍棒ごと剣で切り裂きオークを腰のあたりで上下に真っ二つにした。もうこのあたりの魔物では優斗にかなうものはいない。オークの死体を亜空間倉庫(インベントリ)に入れる。


(オークも余裕をもって倒せるようになったね)


(今のマスターの底上げされたステータス値ならレベル60の魔物でも倒せますよ。オークなんて楽勝です)


(そうだね。でも慢心せずにレベルを上げていくよ。この世界で一番強くなるんだ。もう誰かの暴力に屈したりはしない)


(頑張ってください。この世界の最強のレベルは180あります。その人に勝てるくらいレベルを上げましょう)


(そうだね。それ以上のレベルを目指すよ。この世界の強者や権力を跳ね返すくらい強くなるよ)


優斗は強くなることを目標にして第一目標である村を目指す。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ