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074 外車と屋敷を購入

優斗たちはベ〇ツを買う為に近くの販売店のヤ〇セをググった。中央区の上峰にベン〇の販売店を見つけてそこに向かう。その店に向かう車の中では家族全員がはしゃいでいた。修二は初めて買う高級車に期待を持っていた。


そして、ヤ〇セさいたま支店につき車を降りると修二は緊張していた。目の前には夢にまで見たベ〇ツの新車がずらりと並んでいる。優斗も男なので車に興味はある。新車のベン〇に近付いて車の中を覗き込む。


優斗達は高級車なので車に指紋をつけたらいけないと思い車に触れない様に車の中を覗き込む。そこに販売員がやって来た。


「車をお探しですか?」


「は、はい。車を買いに来ました」


店員に話し掛けられて戸惑う修二。店員はそんな修二を見てほほ笑む。店員は修二の反応を見て高級車を買いに来るのが初めてのお客さんだと言う事を見抜いた。


「どうぞ、好きなように車を見て下さい。ドアを開けて中を見ても構いませんよ」


修二の様な客は車に素手で触れて良いか戸惑う客もいるので店員はそう尋ねられる前に車に触れて良いと言うことにしている。それを聞いて優斗は直ぐに車のドアを開けて中を確かめる。内装や運転席の見た目は今優斗たちが所有している車と全くの別物だった。


車の中は革張りのシートになっていた。今乗っている車とは大違いだ。そして初めて見る高級車に修二と優斗は興奮する。美香と和子は二人がどうして興奮しているのか分かっていない。美香と和子の女性二人に男のロマンが分からないのは優斗には残念だった。


優斗と修二は興奮が抑えられない。店員の勧めていく車をボンネットから後部座席まで全て確認していく。そして店員が家族向けで今一番人気の車を進めてきた。店員が勧めるものは今流行りの7人乗りのミニバンタイプの車だった。


今はよく見かける車だ。7人乗りとか8人乗りの車はとても人気がある。他のメーカーもミニバンには力を入れている。優斗が欲しいと思っているのもミニバンの車だった。


修二は家族のためにはミニバンも良いとは思っていた。しかし男ならセダンタイプのベ〇ツやスポーツカータイプの車にあこがれを持っている。修二は店員の勧めるミニバンを見た後に一人でセダンタイプの車の方に足を運ぶ。


優斗はそんな修二の行動を見て納得した。優斗自身も折角ベンツを買うならセダンタイプかスポーツカータイプを選んだ方が良いと思っていた。そして修二がどちらかの車を買えば自分が将来修二の車を借りてのることが出来ると思っていた。


(まあ、借りなくても買えるだけのお金は稼ぐつもりだけど……)とう優斗は思う。


優斗はそう思い修二には我慢しないで欲しい車を買って欲しかった。それにミニバンタイプの車は優斗が買う予定だった。家族で出かけるときは優斗がこれから買うミニバンで出かければ良いと思った。


そして、修二には欲しいものを買ってもらいたいと思った。そのことを優斗は修二に伝えることにした。


「父さんはセダンタイプの車を買うと良いよ。その車が欲しいんでしょ」


優斗の言葉に修二は顔をほころばせる。家族のことを考えるとミニバンを買った方が良いと修二は考えていた。しかし、優斗の思った通り修二はセダンタイプのベン〇が欲しくてたまらなかった。


そのなかでも今見ているメルセ〇スベ〇ツSクラスのS500 4〇チック(ISG搭載モデル)4WDが欲しいと思っていた。もう、それ以外の車が目に入らなくなっていた。それくらいその車が気に入っていた。


「本当に、それでいいのか? 家族で出かけるなら7人乗りの車の方が広くて使いやすいと思うけどな?」


修二は店員の勧めもありミニバンタイプの車を買うのもアリかもしれないと思っているところだった。そんな時に優斗の申し出は有難かった。


「俺が7人乗りのミニバンタイプの車を買おうと思っているから父さんは我慢しないで欲しいものを買うと良いよ」


「ありがとう。優斗がそう言うならそうするよ。俺はこの車を見て欲しくてたまらなかったんだ」


結局、優斗の勧めもあって修二はS500 4〇チック(ISG搭載モデル)4WDという車を買った。店員の男性は今日、初めて高級車を見に来た客がいきなり最上級のオプションをつけて購入するとは思っていなかった。修二の話を聞いて店員の愛想がよくなっていく。


グレードの一番高い奴にしたので値段は2,900万円もした。それでも、家族の誰も修二の意見に反対する者はいなかった。優斗も修二がオプションを最上級のものにすることに賛成した。


そして、和子はメル〇デスベ〇ツGLA180A〇Gラインという車を買った。値段は550万円もした。和子は初めて自分の車を買えてはしゃいでいた。とても嬉しかったようだ。


店員は今日一日で二台の車を売ることが出来てホクホク顔だ。みていて直ぐに嬉しそうな顔をしていることが分かる。優斗は良い買い物をしたなと思った。


その後、優斗は自分の御目当ての車を買いにトヨ〇の新車販売店に向かった。車で移動すること20分。直ぐに目的の店に着いた。優斗は購入する車を決めているので直ぐにお目当ての車を見に行く。


優斗が購入したいのはアル〇ァードという車だった。後部座席が飛行機のファーストクラスの様な作りになっている。その作りは優斗の好みで彼がア〇ファードを選んだ理由だった。優斗は16歳なので免許を持っていない。


優斗はソラに頼んでミミックスライムを使い魔として日本に連れてくるつもりでいた。その使い魔に祈里の実家の成神家を通して日本の国籍を与えて自動車の免許と不動産取引の資格を取ってもらう予定でいる。


そのミミックスライムを運転手にして車の運転を任せるので優斗は後部座の乗り心地を優先して車を選んでいた。ア〇ファードの後部座席は本当に高級感があり素敵な乗り心地だった。


優斗は直ぐに店員を呼んでアル〇ァードに全てのオプションをつけた見積もりをお願いした。そして購入を決める。店員はホクホク顔で優斗の相手をしていた。ただどう見ても18歳には見えないので修二が話に割り込んでこないのを店員は不思議がっているようだった。


一番ハイグレードの車を注文した結果、値段は1,600万円もした。納品は半年かかるそうだ。その間に、新しい家を買えばいいと優斗は考えていた。中古の家なら買って一カ月で引き渡しは可能だから問題はない。


車を選んで優斗たちは晩御飯を予約しているホテルに向かった。そこで生まれて初めてフランス料理のコースを家族全員で堪能した。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



水曜日から優斗と修二は二人で不動産を回って家探しを行った。しかし、どれも普通の一軒家で駐車場は一台分しかなく豪邸と呼ばれるようなものではなかった。さいたま市内で広い土地の一軒家を探すのは苦労した。


一軒家の家はどれも庭が無かった。そして駐車場があっても建物とは地続きになっていて駐車場は空き地の様な物件ばかりだ。そして一軒家には庭が無い。どんなに探しても優斗の想像している屋敷は見つからなかった。


それでも優斗は諦めなかった。一軒家が無ければ広い土地を購入して新築の家を建てても良いとさえ思った。しかし、そういった土地は市内には無かった。市内を離れればそういう土地があるがそうすれば通勤や通学に困るところが多い。


そのため直ぐに家を決めることは出来なかった。もう市内を諦めて市外の土地を購入しようかと考えていたが、諦めかけていた時に不動産の人が元料亭の物件を紹介してくれた。


その料亭の敷地は1,260坪もあり料亭と一軒家が立っている物件だった。サッカーコートの半分より広い敷地面積だった。料亭はとても広くて快適そうな雰囲気だった。優斗はその料亭をスキル創造を使って自分で内装を変えるつもりでいた。


そして不動産屋に料亭と離れの家にネットの回線の引き込みやケーブルテレビの回線の引き込みをお願いした。内装の配線は自分で出来るのでそのことはお願いしなかった。


料亭を営んでいたこともあり敷地内に10台以上の車が止められる駐車場も完備していた。そして料亭なので庭もあり、庭には池もあった。その池には鯉がいて不動産屋さんが今は世話をしていると言っていた。


優斗は迷いなくその物件を買うように修二にすすめた。そして修二は優斗の言うとおりにその料亭を購入する契約を結んだ。


購入した料亭の引き渡しは1カ月かかると言うことだった。値段は1億6千万円ちょっとかかった。二人は契約を終えて家に帰った。家を購入したことを和子と美香に伝えると二人も喜んだ。

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