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052 優斗が作った朝ごはんと優斗のダサい服

美香は優斗の部屋を出て自分の部屋に戻ると直ぐにクローゼットやタンスを開けて服をいくつも取り出しベッドの上に並べていく。そして服とスカートなどを組み合わせて明日着ていく服を何にしようかと悩む。


何時もならそれほど服を着ることに美香は気を使わない。でも、今回は大好きな優斗とのデートだ美香なりに気合が入っていた。


(大好きなお兄ちゃんとのデートだ。気を抜けないよ)


美香はそう思い服をコーディネートしていく。ワンピースではおしゃれをした感じが無い。それで服とスカートなどを組み合わせておしゃれをすることを頑張ったと印象付けるように頑張る。


そして過去に優斗と出かけるときにどのような服を着ていたかと考える。その時に過去に優斗と一緒に出掛けた記憶がある。しかし記憶があるがどこに何しに行ったか思い出そうとするとなんだか記憶に(もや)がかかったような感じになり細かいことが何ひとつ思い出せないことに気付いた。


そして過去のことを思い出そうとするとなんだか優斗に申し訳ないという気持ちでいっぱいになる。そして悲しい気持ちになってくる。それがどうしてなのか分からない。過去のことを思い出そうとすると嫌な気持ちになるので美香は思い出すのをやめることにした。


そして服のコーディネートを再開する。結局、ワッシャーコットンシャツにプリントTシャツ、リメイク風のロングデニムスカートを選び大人っぽい女性を演出した。短いスカートを優斗の前で着るのは恥ずかしく思ったのでスカートは長めのものを選んだ。


「これで、一安心よ。明日はお兄ちゃんを悩殺するんだからね」


服を選び終えて満足した気持ちでベッドにはいる。そして優斗と明日出かけることを考えると自然と笑みがこぼれてくる美香。目を閉じて眠ることにした。しかし、遠足を前にしてなかなか寝付けない子供のようにうきうきしてなかなか美香は眠ることが出来なかった。


しょうがないのでスマホで音楽を聴きながら目をつむる。そうしている間に眠ってしまっていた。それほど優斗と一緒に行くことを楽しみにしているのだ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



そのころ優斗はスマホで明日、美香をどこに連れて行こうかとググっていた。結局、中学生や高校生のお出かけスポットBEST10という項目を選びその中で2位のラフォーレ原宿につれていくことに決めた。


祈里のことは明日の夜にもう一度スマホでググってどこに連れて行こうか考えることにした。もう時間が遅くてなっていてネット小説を読む時間が無くなるからだ。それほど優斗はネット小説にはまっていた。


優斗は美香と初めて出かけると言う事を喜んでいた。でも、眠れないほど興奮はしていない。ベッドに横になるとスマホを見る。美香と違って優斗は明日何を着て行こうと悩むことはしない。


今まで他人と出かけるということが無かった優斗は服に無頓着だった。そんな優斗は妹とはいえ女性と出かけるのにどういう服を着て行こうとか考えることはしなかった。


行き先が決まると優斗はベッドに横になりネット小説の続きを読み始めて0時になるころに眠気に負けて寝ることにした。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



土曜日の朝、優斗は何時もとは違い早く目が覚めた。家族に無視されていたころの優斗なら家族となるべく顔を合わさないように時間ぎりぎりまで寝られるようにスマホのタイマーをセットしていてアラームで起きていた。


しかし、今日に限ってアラームが鳴るよりも早く目が覚めたのだ。優斗が思っていた以上に美香と一緒に出掛けるということが嬉しかったようで起きたときも頭がすっきりしていつもより気分が良いことに優斗は気付いた。


眼の端に移る現地時間で時刻を確認するとAM6:12となっている。両親とも土日は仕事が休みなので今日はまだ眠っている。優斗は洗面所に行き顔を洗いキッチンに向かった。そして冷蔵庫を開けて中に何があるか確かめる。


そして、優斗は朝食を作り始めた。異世界にいるときに毎日朝食を作っていたので料理をすることに違和感は無かった。それに叡智のおかげで地球や異世界の料理のレシピは全てマスターしているし料理のレベルも10なので料理をすることに自信があった。


優斗は冷蔵庫の中身を見て和子が朝は和食が好きなのでサケの切り身と卵焼きにわかめの味噌汁を作ることにした。料理が完成する頃、美香が下りてきた。


「えっ!? お兄ちゃんがご飯を作っているの?」


優斗は料理を作っているところを美香に見られて照れるような顔をする。優斗は今までに家族の為に何かをすることなんて一度も無かったからだ。それでも異世界でシャルルの為に朝ごはんを作っていたのでその癖で朝ごはんを作って見ただけだった。


「うん、早く起きてしまったから俺が作っているんだ」


「ふーん。そうなんだ。お兄ちゃんて料理も出来るんだね。美香は出来ないから羨ましいよ」


「もう直ぐ出来るから支度をしたら父さんたちを起こしてきてよ」


「分かった。顔を洗ったら起こしてくる」


優斗は料理をテーブルの上に並べていく。そして美香が両親を起こしてきて家族が揃った。


「今日は、お兄ちゃんが朝ごはんを作ったんだよ」


「へー、本当に優斗が作ったのか?」


修二は優斗が朝ごはんを作れるとは思ってもみなかった。でも目の前には美味しそうなご飯がある。


「そうだよ。食べてみてよ」


「それじゃあ、頂こうかな」


「優斗、ありがとうね。おかげで今日は楽が出来たわ」


和子は優斗が朝ごはんを用意したおかげでゆっくりと寝ることが出来て喜んでいた。


「優斗は料理の才能があるな。美味しいぞ」


修二は優斗の作った朝ごはんが思った以上に美味しかったので驚いていた。


「これなら優斗が休みの時はご飯を作って欲しいわね」


和子も優斗の料理の腕前を認めた様だ。


「それなら、土日は俺がご飯を作るよ。母さんはその分休んでいていいよ」


「ありがとう優斗」


和子は優斗の申し出に喜んだ。そして優斗を自慢の息子だと思った。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



朝食の後、美香と優斗は出かける準備をするために部屋に戻った。そして着替えを済まして9時前に優斗はリビングに向かった。美香はまだ来ていなかった。


(女性の支度は時間がかかるって言うけど本当だったんだな)


優斗はそんなことを考えていた。その知識はラノベやネット小説で得た知識だった。しばらく待っていると9時を少し過ぎたころに美香が2階から降りてきた。


「お兄ちゃん、ごめん待った」


優斗はその言葉を聞いて(これはお決まりのセリフで返すところだ)と考えた。


「待っていないよ。今来たところだ」


どこかで聞いたことのあるようなセリフに美香は笑い出した。


「ふふふ、なんだかデートの待ち合わせをしている恋人のような会話だね」


「そ、そうか? 俺はそんな風に思っていないけど……」


優斗はラノベでお決まりのセリフをしゃべったことに気付かれたかと恥ずかしくなって動揺する。


「とにかく、行こう。宝くじが当たったことだし俺の貯金を全部使って美香の服を買いに行こう」


しかし、美香は優斗の格好を見て残念そうな顔をする。


「お兄ちゃんがそう言ってくれるのは嬉しいよ。だけど私の服を買うよりお兄ちゃんの格好をどうにかしたいな。流石にデートをするのにその恰好はないよ」


優斗は980円のTシャツに2,980円のジーパンを着ていた。誰が見てもダサい格好だった。しかし今の優斗は整った顔をしている。そのおかげでどうにか我慢すれば見られる感じになっていた。


でも、このあたりで綺麗と評判のある美香はファッションのセンスにたけている。ダサい格好をしている優斗が許せなかった。


「えっ? そんなに良くないかな。俺が持っている服で一番見栄えの良いものを選んだのに……」

美香は優斗の部屋を出て自分の部屋に戻ると直ぐにクローゼットやタンスを開けて服をいくつも取り出しベッドの上に並べていく。そして服とスカートなどを組み合わせて明日着ていく服を何にしようかと悩む。


何時もならそれほど服を着ることに美香は気を使わない。でも、今回は大好きな優斗とのデートだ美香なりに気合が入っていた。


(大好きなお兄ちゃんとのデートだ。気を抜けないよ)


美香はそう思い服をコーディネートしていく。ワンピースではおしゃれをした感じが無い。それで服とスカートなどを組み合わせておしゃれをすることを頑張ったと印象付けるように頑張る。


そして過去に優斗と出かけるときにどのような服を着ていたかと考える。その時に過去に優斗と一緒に出掛けた記憶がある。しかし記憶があるがどこに何しに行ったか思い出そうとするとなんだか記憶に(もや)がかかったような感じになり細かいことが何ひとつ思い出せないことに気付いた。


そして過去のことを思い出そうとするとなんだか優斗に申し訳ないという気持ちでいっぱいになる。そして悲しい気持ちになってくる。それがどうしてなのか分からない。過去のことを思い出そうとすると嫌な気持ちになるので美香は思い出すのをやめることにした。


そして服のコーディネートを再開する。結局、ワッシャーコットンシャツにプリントTシャツ、リメイク風のロングデニムスカートを選び大人っぽい女性を演出した。短いスカートを優斗の前で着るのは恥ずかしく思ったのでスカートは長めのものを選んだ。


「これで、一安心よ。明日はお兄ちゃんを悩殺するんだからね」


服を選び終えて満足した気持ちでベッドにはいる。そして優斗と明日出かけることを考えると自然と笑みがこぼれてくる美香。目を閉じて眠ることにした。しかし、遠足を前にしてなかなか寝付けない子供のようにうきうきしてなかなか美香は眠ることが出来なかった。


しょうがないのでスマホで音楽を聴きながら目をつむる。そうしている間に眠ってしまっていた。それほど優斗と一緒に行くことを楽しみにしているのだ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



そのころ優斗はスマホで明日、美香をどこに連れて行こうかとググっていた。結局、中学生や高校生のお出かけスポットBEST10という項目を選びその中で2位のラフォーレ原宿につれていくことに決めた。


祈里のことは明日の夜にもう一度スマホでググってどこに連れて行こうか考えることにした。もう時間が遅くてなっていてネット小説を読む時間が無くなるからだ。それほど優斗はネット小説にはまっていた。


優斗は美香と初めて出かけると言う事を喜んでいた。でも、眠れないほど興奮はしていない。ベッドに横になるとスマホを見る。美香と違って優斗は明日何を着て行こうと悩むことはしない。


今まで他人と出かけるということが無かった優斗は服に無頓着だった。そんな優斗は妹とはいえ女性と出かけるのにどういう服を着て行こうとか考えることはしなかった。


行き先が決まると優斗はベッドに横になりネット小説の続きを読み始めて0時になるころに眠気に負けて寝ることにした。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



土曜日の朝、優斗は何時もとは違い早く目が覚めた。家族に無視されていたころの優斗なら家族となるべく顔を合わさないように時間ぎりぎりまで寝られるようにスマホのタイマーをセットしていてアラームで起きていた。


しかし、今日に限ってアラームが鳴るよりも早く目が覚めたのだ。優斗が思っていた以上に美香と一緒に出掛けるということが嬉しかったようで起きたときも頭がすっきりしていつもより気分が良いことに優斗は気付いた。


眼の端に移る現地時間で時刻を確認するとAM6:12となっている。両親とも土日は仕事が休みなので今日はまだ眠っている。優斗は洗面所に行き顔を洗いキッチンに向かった。そして冷蔵庫を開けて中に何があるか確かめる。


そして、優斗は朝食を作り始めた。異世界にいるときに毎日朝食を作っていたので料理をすることに違和感は無かった。それに叡智のおかげで地球や異世界の料理のレシピは全てマスターしているし料理のレベルも10なので料理をすることに自信があった。


優斗は冷蔵庫の中身を見て和子が朝は和食が好きなのでサケの切り身と卵焼きにわかめの味噌汁を作ることにした。料理が完成する頃、美香が下りてきた。


「えっ!? お兄ちゃんがご飯を作っているの?」


優斗は料理を作っているところを美香に見られて照れるような顔をする。優斗は今までに家族の為に何かをすることなんて一度も無かったからだ。それでも異世界でシャルルの為に朝ごはんを作っていたのでその癖で朝ごはんを作って見ただけだった。


「うん、早く起きてしまったから俺が作っているんだ」


「ふーん。そうなんだ。お兄ちゃんて料理も出来るんだね。美香は出来ないから羨ましいよ」


「もう直ぐ出来るから支度をしたら父さんたちを起こしてきてよ」


「分かった。顔を洗ったら起こしてくる」


優斗は料理をテーブルの上に並べていく。そして美香が両親を起こしてきて家族が揃った。


「今日は、お兄ちゃんが朝ごはんを作ったんだよ」


「へー、本当に優斗が作ったのか?」


修二は優斗が朝ごはんを作れるとは思ってもみなかった。でも目の前には美味しそうなご飯がある。


「そうだよ。食べてみてよ」


「それじゃあ、頂こうかな」


「優斗、ありがとうね。おかげで今日は楽が出来たわ」


和子は優斗が朝ごはんを用意したおかげでゆっくりと寝ることが出来て喜んでいた。


「優斗は料理の才能があるな。美味しいぞ」


修二は優斗の作った朝ごはんが思った以上に美味しかったので驚いていた。


「これなら優斗が休みの時はご飯を作って欲しいわね」


和子も優斗の料理の腕前を認めた様だ。


「それなら、土日は俺がご飯を作るよ。母さんはその分休んでいていいよ」


「ありがとう優斗」


和子は優斗の申し出に喜んだ。そして優斗を自慢の息子だと思った。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



朝食の後、美香と優斗は出かける準備をするために部屋に戻った。そして着替えを済まして9時前に優斗はリビングに向かった。美香はまだ来ていなかった。


(女性の支度は時間がかかるって言うけど本当だったんだな)


優斗はそんなことを考えていた。その知識はラノベやネット小説で得た知識だった。しばらく待っていると9時を少し過ぎたころに美香が2階から降りてきた。


「お兄ちゃん、ごめん待った」


優斗はその言葉を聞いて(これはお決まりのセリフで返すところだ)と考えた。


「待っていないよ。今来たところだ」


どこかで聞いたことのあるようなセリフに美香は笑い出した。


「ふふふ、なんだかデートの待ち合わせをしている恋人のような会話だね」


「そ、そうか? 俺はそんな風に思っていないけど……」


優斗はラノベでお決まりのセリフをしゃべったことに気付かれたかと恥ずかしくなって動揺する。


「とにかく、行こう。宝くじが当たったことだし俺の貯金を全部使って美香の服を買いに行こう」


しかし、美香は優斗の格好を見て残念そうな顔をする。


「お兄ちゃんがそう言ってくれるのは嬉しいよ。だけど私の服を買うよりお兄ちゃんの格好をどうにかしたいな。流石にデートをするのにその恰好はないよ」


優斗は980円のTシャツに2,980円のジーパンを着ていた。誰が見てもダサい格好だった。しかし今の優斗は整った顔をしている。そのおかげでどうにか我慢すれば見られる感じになっていた。


でも、このあたりで綺麗と評判のある美香はファッションのセンスにたけている。ダサい格好をしている優斗が許せなかった。


「えっ? そんなに良くないかな。俺が持っている服で一番見栄えの良いものを選んだのに……」


優斗は恥ずかしくて顔を赤らめる。


「はっきり言ってダサい。今日は私がお兄ちゃんの服を選んであげる」


「分かった。でも午前中だけで良いぞ。午前中で俺の服を買って午後は美香の服を買いに行こう。お兄ちゃんは美香の服を買ってあげたいんだ」


優斗は昔から妹とデートをして可愛い妹に自分で服を買ってあげたりするのが夢だった。以前なら考えられないことだったが今ならその夢を優斗は叶えられると思っていた。


「じゃあ、お兄ちゃんの言うとおりにする。午後は私の買い物に付き合ってね」

優斗は恥ずかしくて顔を赤らめる。


「はっきり言ってダサい。今日は私がお兄ちゃんの服を選んであげる」


「分かった。でも午前中だけで良いぞ。午前中で俺の服を買って午後は美香の服を買いに行こう。お兄ちゃんは美香の服を買ってあげたいんだ」


優斗は昔から妹とデートをして可愛い妹に自分で服を買ってあげたりするのが夢だった。以前なら考えられないことだったが今ならその夢を優斗は叶えられると思っていた。


「じゃあ、お兄ちゃんの言うとおりにする。午後は私の買い物に付き合ってね」

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