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038 シャルルの変化②

優斗が暫くリビングで過ごしているとそこに恥ずかしそうに顔を赤らめて近づいてくるシャルルが見えた。シャルルは優斗の正面に腰を下ろす。優斗は準備してあったコップに冷えたビールを注いだ。


「優斗、さっき見たのは忘れなさい」


シャルルの危機迫る勢いに優斗の腰が引ける。でも、一度見たものを忘れろと言われても無理がある。


「分かりました。忘れます」


そう言わないとシャルルが優斗に何をするか分からない状態だ。しょうがなく優斗はそう言う事にした。しかし、その言葉にシャルルは納得いかない顔をする。


「すみません。もう忘れました。何も覚えていません」


こちらを睨んでくるシャルルの圧力に屈して、優斗は改めて謝罪をする。優斗はそう答えたが一生あの時のシャルルの裸を見たことは忘れられないだろうと思っていた。


「兎に角、もうその話は無しね。それより私に何をしたのか答えなさい」


シャルルは何処か高圧的な態度だったが嬉しそうだった。優斗は自分が勝手にやったことに少し罪の意識があった。シャルルが納得しないなら元の姿に戻そうと思っていた。しかしどこか嬉しそうなシャルルの顔を見て自分のやったことにシャルルが怒っていないと確信した。


「説明する前にシャルルさんは俺と交わした契約のことを覚えていますか?」


「ええ、優斗が内緒にするように言ったことは誰にも知らせるようなことはしないこと。優斗のことはむやみやたらに他人に知らせるようなことはしないこと。以上二つの約束を生涯守り通すことの三つの約束のことよね」


シャルルは確りと優斗と契約したことを覚えていた。これでシャルルは優斗が内緒にしてほしいことは誰にも伝える手段がないことが分かった。


「はい、なのでこれから話すことは誰にも言ってはいけません。全て内緒にして下さい」


「わかったわ。でも優斗が内緒にしろと言うことは契約で話せないようになっているから大丈夫でしょ」


シャルルも契約の魔法がどういう効果をもたらすか分かっているようだ。魔法で内緒にしたことを誰にも知らせてはいけないと契約でしばっているので、シャルルは優斗が内緒にしてほしいと言ったことは誰にも話せないし紙に書いて知らせることも出来なくなっている。


「はい、大丈夫です。それでは話します。まずシャルルさんに飲んでもらったポーションはネクタルというもので飲むと若返る薬です。シャルルさんにはその薬を飲んで若返ってもらいました」


シャルルはネクタルと言うようなポーシャンの名前は聞いたことが無い。彼女は御伽噺に出てくるような薬を自分が飲んでいたことに驚いた顔をする。


「優斗はそんな薬を持っていたの?」


シャルルは優斗がそんな薬を持っていたこと自体に驚く。そして本当に優斗の正体が知りたくなった。


「これも内緒でお願いします。シャルルさんは俺が何もないところから皿を出したりコップを出したりするのを不思議に思ったことはありませんか?」


たしかにシャルルはいろいろな物を何もないところから取りだすのを見て不思議に思ったことがある。それは優斗が収納系のスキルを持っていてそこから取り出しているのだと思っていた。


「まえから不思議に思っていたわ。そのことと今回のことは関係あるの?」


「はい。俺は創造というスキルを持っています。そのスキルでコップや皿を作っていました。今日はそのスキルでネクタルという飲めば若返る薬を作ってシャルルさんに与えたんです」


シャルルはものを作り出すスキルなんて聞いたことが無かった。ましてや若返る薬なんて本当に(いにしえ)の賢者様のような人たちが作るような薬だ。そんなものを材料なしに作るようなスキルをもっている優斗は何者なのだろうと考えてしまう。


「何もないところからケーキとかも出していたけどそれも創造で作り出したの?」


「それは違います。創造で食べ物も作り出すことは可能ですが創造で作ったものより等価交換で得たものの方が美味しいので等価交換というスキルで得た物を出しただけです」


等価交換と言うスキルもシャルルは初めて知った。優斗が何者なのかと言った考えが大きくなってく。


「優斗がそういう薬を作れると言うことを納得できているわけじゃないのよ。そんなことが出来る人なんて物語に出てくる賢者様くらいなものだもの。でも、そんな賢者様も材料をそろえて錬金術で作るような薬なのよ。そのことを優斗は理解しているかしら? まあ、今そんなことを言っても実際に私が若返ったことは事実なのでしょうがないわ。もう一つ教えて欲しいの。私が私じゃなくなっている。どうして私が見たこともないような美しい少女になっているの?」


そうなのだ、シャルルの姿が見たこともない美少女に変わっている。シャルルはそのことに驚いて裸だとも気づかないで、さっきは優斗の下まで飛んできたのだった。


「それも俺のスキル創造の力です。創造でシャルルさんを作り替えました」


優斗が言う創造と言うスキルはさっき優斗が教えてくれたスキルだ。それまで創造というスキルは聞いたことが無い。またもシャルルは驚くことになった。見た目が良くないと村人から馬鹿にされることがあった自分の姿がいつの間にか美しい少女の姿になっていた。それを行ったのが優斗なのだ。


「そんなことが人の身で出来るものなの?」


「俺も詳しいことは知りません。いつの間にか出来るようになっていたんです。こればっかりはどうしようもありません。一応、俺は人ですよ」


優斗がハイヒューマンになっていることはシャルルには内緒だ。


「でも優斗がそんなスキルを持っていたから、私は若返ることが出来たし、美しい見た目にもなれた、そのことは嬉しく思うわ」


「それは良かったです。シャルルさんが気に入らなければ元に戻そうと思っていました」


元に戻すことが出来るという言葉にシャルルは驚く。シャルルはもうあの姿には戻りたくなかった。


「いやよ。もう元の姿には戻りたくないわ。ありがとう優斗。私を変えてくれて」


「そう言ってくれると嬉しいです」


優斗のその言葉を聞いた後シャルルは自分の体を見て少し考えこみ不貞腐れたような顔になった。


「優斗、一つだけ気になることがあるの」


「なんでしょうか?」


「私の胸のことなんだけど……。前より明らかに大きくなっているのだけど、それはどうしてなのかしら」


優斗は「しまったー!」という顔になった。以前のシャルルはお世辞にも胸があるとはいいがたいスタイルだった。良く言えばスレンダーな体つきだった。


「ごめんなさい。どういう風にシャルルさんを変えようかと思った時に自分の理想の女性のスタイルにしてしまいました」


シャルルの体つきはボッキュボンではなしにボッキュストンと言うような体つきになっていた。優斗は程よく大きな胸は好みだったが大きなお尻は好みじゃなかった。シャルルのお尻は引き締まっていてちいさかった。


「ふーん。私の体は優斗の好みなんだ。ふーん」


シャルルは優斗の言葉を聞いて何となく嬉しそうな顔をした。


「怒らないんですね」


「まあ良いわ。怒る理由はないしね。今日はなんだか生まれ変わったような気分よ。最後に私に魔法や剣術の知識が流れ込んできたのだけどそのことについて教えてくれるかな?」


「シャルルさん、ステータスを確認してみてください」


「分かったわ。ステータスオープン」


シャルルは自分のステータスを確認した。


― - - - - - - - - - -


名前:シャルル

種族:ヒューマン

性別: 女

年齢:15歳


レベル:11


HP:412×4=1,648

MP: 348×4=1,392(+10万 優斗があげたリングの分)

攻撃:218×4=   872

体力:198×4=   792

防御:213×4=   504

敏捷:174×4=  696

知力:126×4=  504

運 : 59×4=  236


魔法スキル

 火魔法Lv.10

 水魔法Lv.10

 風魔法Lv.10

 土魔法Lv.10

 光魔法Lv.10

 闇魔法Lv.10

 生活魔法Lv.10

 召喚魔法Lv.10

 神聖魔法Lv.10

 時空魔法Lv.10

 付与魔法Lv.10


スキル

 言語理解Lv.10

 亜空間倉庫(インベントリ)Lv.10

 無詠唱Lv.10

 マップLv.10

 完全探知Lv.10

 隠密Lv.10

 詳細鑑定

 神剣術Lv.10

 格闘術Lv.10

 二刀流剣術Lv.10

 投擲Lv.10

 弓術Lv.10

 照準Lv.10

 未来視Lv.10

 縮地Lv,10

 千里眼Lv.10

 身体強化Lv.10

 多重思考Lv.10

 高速思考Lv.10

 獲得経験値増加Lv.10

 精神耐性Lv.10

 状態異常耐性Lv.10

 料理Lv,10

 手加減Lv.10

 採取Lv.10

 裁縫Lv.10

 礼儀作法Lv.10

 接客術Lv.10

 交渉術Lv.10

 算術Lv.10

 変身Lv.10


称号

 優斗の仲間


― - - - - - - - - - -


シャルルは今日何回目になるだろうと言う驚きに見舞われる。歳が15歳になっているのを先ず確認した。そしてスキルがいろいろと増えている。


「なんなのこれは……」


「これも俺のスキルの仕業です。俺の持っているスキルをシャルルさんに与えました」


「優斗はそんなことまでできるの? 貴方は神の使徒様なの?」


「神の使徒なんてとんでもないですよ。俺は紛れもなくヒューマンですよ。ちょっと変わっているだけです」


シャルルは納得がいかないような顔をするが自分に起きたことを考えればいいことづくめなので深く考え込むのは良くないと思った。そして優斗と出会えたことに感謝することにした。


「有難う。優斗、貴方にはどのように感謝していいか分からないわ。とにかくうれしいわ」


「どういたしまして。明日からシャルルさんもレベル上げを行います。宜しくお願いしますね」


「こちらこそ宜しくお願いするわ」


優斗は自分が持っている全てのスキルをシャルルに与えようとしたがエキストラスキルとゴッドスキルはコピーと譲渡が出来なかった。


「では、お祝いをしましょう。今日は飲んで下さい。俺も付き合います」


優斗はさっき注いだビールをシャルルに勧める。そして自分は等価交換で得た甘口の赤ワインを等価交換で得てグラスに注いだ。


「生まれ変わったシャルルさんに乾杯」


「乾杯」


それから優斗とシャルルは夜遅くまで飲み明かした。シャルルは終始ご機嫌だった。そんなシャルルを見て優斗もいい気分だった。


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