028 ラスボス討伐
優斗は気合を入れなおす。敏捷のステータス値は優斗と最上位悪魔の間では3万近くの差がある。どうしても動きの速さでは最上位悪魔の方に軍配が上がる。優斗は攻撃をまともに受けて吹き飛ばされる。
しかし、しっかりと自動防御は働いてくれてダメージは一切負わなかった。優斗は鉄壁の防御に慢心しないで直ぐに立ち上がり最上位悪魔に目を向ける。
最上位悪魔は素早く動き優斗に迫る。そのとき未来視による未来予知が直ぐに反応した。優斗はその場から大きく飛び退いた。なんとか縮地を使い素早い動きが出来たおかげで残像が残るほどの動きで移動で来た。
その後、優斗の残像を押しつぶす勢いで槍の石突が叩きつけられた。先ほどよりパワーが弱かったのだろう地面を叩いた石突は先ほどよりも小さなクレーターを作っていた。
「素早いな。さすがラスボスだな」
恐るべき破壊力を持った最上位悪魔の攻撃を見ても余裕を持っている優斗。最後の敵に相応しいと一層気合を入れる。優斗は決して油断をしているわけではない。鉄壁の自動防御も最上位悪魔の攻撃に何度も耐えられるか分からないからだ。それくらい最上位悪魔は強いと優斗は考えている。
自動防御が無かったら優斗は簡単に死んでいた。それを理解したうえで最上位悪魔との戦いを始めた。今優斗が思っているのは最上位悪魔に勝つことだけだった。それにまだ優斗は切り札を使っていない。余裕をもって戦っているのは最上位悪魔だけではなかった。
「わるいけど貴方の首は俺が貰うよ」
「ナニタワゴトヲイッテイル。オマエガオレニカツコトハナイ」
優斗を睨む最上位悪魔に臆することなく優斗もにらみ返す。
「オォォォォォォォ」
裂帛の気合いと共に放った斬撃が最上位悪魔を襲う。斬撃を飛ばすのは神剣術の武技だ。上段から打ち下ろした斬撃は山をも切り裂くというような威力を持つと言われている。その斬撃が最上位悪魔を襲う。しかし最上位悪魔はその攻撃を素早い動きでかわす。
素早い動きが出来る最上位悪魔に対して遠距離攻撃では歯が立たないと優斗は思った。この段階で魔法による攻撃は意味を持たないと悟った。
最上位悪魔は武技を繰り出し本当に誰もが気付かない極一瞬の隙をつき優斗に素早い動きで近づき槍を振り下ろした。そのわずかな隙の間優斗は縮地のスキルを使う暇もなかった。また、まともに最上位悪魔の攻撃を受けて今度は上からの攻撃だったので地面に足がめり込んだ。
次の攻撃が来る前に転移でその場を離れる。転移した場所は最上位悪魔のすぐ後ろだ。そして剣を振り下ろす。
「グララララーー」
最上位悪魔の肩に剣が食い込む。最上位悪魔はまた悲鳴を上げる。攻撃の後に直ぐに反撃してくると思い優斗は縮地で後方に退く。ごくわずかな時間に素早い攻防が繰り広げられる中優斗の精神は少し疲れを感じていた。それくらい息が詰まるようなプレッシャーを最上位悪魔から優斗は感じていた。
最上位悪魔は優斗に休みを与えない。直ぐに反撃してきた。最上位悪魔の巨体から繰り出される攻撃をかわしたり剣で受け流したりする。いくら攻撃が自動防御で防げるとは言えいつまでもつか分からない。出来るだけ全ての攻撃を避けるように心がける。
そんな危機迫るような攻撃を何度も避けていると息が上がって呼吸が乱れる。
「はぁ、はぁ、はぁー」
息を吸って吐く。はやる心を宥めるように呼吸を整える。
「焦るな」
優斗は自分にそう言い聞かす。優斗の攻撃が通ったのは二度だけだった。どうしてもスピードで最上位悪魔の方が秀でているために優斗の攻撃がかわされてしまう。その間に最上位悪魔の攻撃が何度か優斗を吹き飛ばす。
最上位悪魔の方をよく見ると優斗が傷つけた足や肩の傷が再生しているようだ。このまま放置していればまた元の状態に戻ってしまう。当然そのことを放置する優斗ではない。いまだ攻撃を仕掛けてくる最上位悪魔から転移で距離を取る。
そして縮地で近づいて袈裟切りに剣を振るう。今のところ最上位悪魔に対抗するためには縮地や転移と言う移動手段が有効のようだ。剣はまた最上位悪魔の甲冑を切り裂き肩に食い込む。反撃を食らう前に縮地で距離を取る。
最上位悪魔は痛みに怒りを感じたのか目が血走っていた。ここまできて優斗のことを手加減して良い相手ではないと考えたのか最上位悪魔の雰囲気が変わった。そして今までで一番早い動きで優斗に迫る。
そして何度も優斗に槍で攻撃する。さっきまで避けたり剣で受け流したり出来ていた攻撃を優斗は防ぐことが出来なくなった。何度も攻撃を受けて遂に自動防御の膜に御が入った。その時にスキル未来視で自動防御が砕ける未来を見た。優斗はそれを見て驚愕する。
「まずい」
「オマエノボウギョヲヌイテヤル」
最上位悪魔は自動防御の御を見て口の端を吊り上げる。優斗は冷や汗を流す。そして最後の切り札を使うことにした。
「限界突破」
エクストラスキルの限界突破だ。限界突破のスキルを使うと30分だけステータス値が10倍になる。このスキルを使うと7日間限界突破が使えなくなるというデメリットがある。だが今こそがエクストラスキル限界突破を使うときだと優斗は考えた。
エクストラスキル限界突破が発動した瞬間自動防御の膜が破られ飛び散った。優斗は限界まで上げられたステータス値で最上位悪魔の攻撃を全て剣ではじいた。そして反撃しだす。
何度も続けて放った剣の一閃が最上位悪魔を切りつける。最上位悪魔のHPがどんどん削られていく。それを確認しても優斗の攻撃は収まらない。月光斬舞という武技を発動する。最上位悪魔はその攻撃を右手で受ける。
優斗の攻撃は最上位悪魔の右腕を肘の部分から斬り飛ばした。そしてさらに攻撃を続ける。優斗が限界突破して放つ斬撃は全て重い攻撃だった。その攻撃を受けるたびに最上位悪魔のHPは減っていく。
「しとめる!!」
一瞬で100以上の攻撃が最上位悪魔を襲う。最上位悪魔は遂に膝をついた。最後のあがきと最上位悪魔は槍を投げつけて来て優斗がその攻撃をかわすと裏拳を叩き込んできた。その攻撃を優斗はジャンプでかわすと空中で剣を上段に構えた。
空中で剣を構えているときに下で腕を振りぬいた最上位悪魔と目が合う。今まさに止めを刺されようとしているにもかかわらず、その目に怒りは無く、穏やかな眼差しだった。なぜか優斗はそう感じた。
しかしいかに最後は敵意を感じなくても、刃に込めた力は微塵も緩むことはない。最上位悪魔に勝つと決めていた。その心は揺るがない。
「終わりだ。山砕き!!」
優斗はその言葉と共に最上位悪魔の眉間に剣を振り下ろした。剣は頭から真っ二つに最上位悪魔を切り裂いた。もう最上位悪魔が再生するようなことは無かった。
『最後のボスである最上位悪魔が倒されました。ダンジョンはクリアーされました』
その言葉は優斗の頭の中に響いた。
『ダンジョン攻略者に経験値を与えます』
そう頭の中に声がすると次第に優斗の体に力が流れ込んでくるのを感じた。力が流れ込んでくるのが終わった後に優斗はレベルを確認した。
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名前:九条優斗
種族:ヒューマン
性別: 男
年齢:16歳
レベル:255
HP: 999,999×4=3,999,996
MP: 無限
攻撃: 99,999×4= 399,996
体力: 99,999×4= 399,996
防御: 99,999×4= 399,996
知力: 99,999×4= 399,996
敏捷: 99,999×4= 399,996
運 : 5,000×4= 20,000
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魔法スキル
火魔法Lv.10
水魔法Lv.10
風魔法Lv.10
土魔法Lv.10
雷魔法Lv.10
氷魔法Lv.10
光魔法Lv.10
闇魔法Lv.10
神聖魔法Lv.10
時空魔法Lv.10
付与魔法Lv.10
スキル
言語理解Lv.10
亜空間倉庫Lv.10
無詠唱Lv.10
マップLv.10
完全探知Lv.10
隠密Lv.10
詳細鑑定
神剣術Lv.10
二刀流剣術Lv.10
投擲Lv.10
弓術Lv.10
照準Lv.10
未来視Lv.10
縮地Lv,10
千里眼Lv.10
身体強化Lv.10
多重思考Lv.10
高速思考Lv.10
獲得経験値増加Lv.10
精神耐性Lv.10
状態異常耐性Lv.10
料理Lv,10
手加減Lv.10
エクストラスキル
限界突破
Room
スキルコピー
スキル譲渡
ゴッドスキル
創造
叡智
等価交換
称号
異世界人
加護
原初の神の加護
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優斗のレベルは最上位悪魔をも超えていた。




