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017 レベル上げ②

モーリア・マンティスを倒して優斗はお昼にした。オークで作ったカツサンドは豚肉よりも味が濃くとてもジューシーで美味しかった。優斗はカツサンドに満足して同じものをシャルルが喜んで食べているだろうと想像した。


同じころシャルルもお昼ご飯を食べていた。シャルルはカツサンドを食べて美味しかったのでまた優斗に作ってもらおうと思っていた。いずれ優斗に料理を習い自分でもカツサンドを作れるようになろうと思うのだった。そして自分だけがこんなに美味しい料理を食べていることに村人に対して少しだけ罪悪感を持っていた。


しかし優斗にお願いして村人全員に料理を振舞ってもらうわけにもいかない。それに優斗がこんなに美味しい料理を振舞えば、自分たちが今まで食べてきた料理に満足できなくなる可能性が出てくる。


シャルル自身がもう塩味だけの料理に満足できない状態になっていた。優斗がトカ村にいる間だけでもこの美味しい料理が食べられると思うことにした。そして優斗がトカ村を出ていった後にまた塩味しかない料理を食べないといけないと思うと残念で仕方がなかった。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



優斗は食事の後も魔物の狩りを続けた。更に森の奥に入っていく。そこにはレベル60を超える。オークキングやオーガにリザードマンやミノタウロスがいた。しかしレベル41の優斗には物足りない魔物たちだった。レベルの上がった優斗には昼食前に戦ったレベル65のモーリア・マンティスほど苦戦はしなかった。


ただ、アサシンリザードマンには手こずった。レベルが67あり優斗よりレベルが高いので、隠密のスキルを使われるとレベル10の完全察知にも全く引っかからないのだ。何度も何度もアサシンリザードマンの攻撃を受けて地面を優斗は転がった。


見えないうちに近付かれてアサシンリザードマンの攻撃を受ける。アサシンリザードマンが攻撃に転じる一瞬は気配を感じるが、避けるには間に合わないで攻撃を受ける。優斗は頭にきて仕方なく範囲攻撃の上位魔法アブソリュートゼロを半径50メートルに放った。


あたり一面氷漬けになった。驚いたことにアサシンリザードマンは優斗の直ぐ側で凍り付いていた。こんなに近くにいるのに優斗は全くアサシンリザードマンに気付かなかった。


レベル60~70の魔物を倒し続けた結果優斗のレベルは52になっていた。


- - - - - - - - 


名前:九条優斗

種族:ヒューマン

性別: 男

年齢:16歳


レベル:52


HP:  1,200×4= 4,800

MP:    無限

攻撃:  1,130×4= 4,520

体力:  1,320×4= 5,280

防御:  1,260×4= 5,040

知力:  1,130×4= 4,520

敏捷:  1,480×4= 5,920

運 :  5,000×4=20,000


魔法スキル

 火魔法Lv.10

 水魔法Lv.10

 風魔法Lv.10

 土魔法Lv.10

 雷魔法Lv.10

 氷魔法Lv.10

 光魔法Lv.10

 闇魔法Lv.10

 神聖魔法Lv.10

 時空魔法Lv.10

 付与魔法Lv.10


スキル

 言語理解Lv.10

 亜空間倉庫(インベントリ)Lv.10

 無詠唱Lv.10

 マップLv.10

 完全探知Lv.10

 隠密Lv.10

 詳細鑑定

 神剣術Lv.10

 二刀流剣術Lv.10

 投擲Lv.10

 弓術Lv.10

 照準Lv.10

 千里眼Lv.10

 身体強化Lv.10

 多重思考Lv.10

 高速思考Lv.10

 獲得経験値増加Lv.10

 精神耐性Lv.10

 状態異常耐性Lv.10

 料理Lv,10

 手加減Lv.10


エクストラスキル

 限界突破

 Room


ゴッドスキル

 創造

 叡智

 等価交換


称号

 異世界人


加護

 原初の神の加護


― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


優斗は自分のステータスを見てレベル60ほどの魔物ではもう手こずることはないと考えた。


太陽が西に傾いているのを見て優斗は夕方になる前に帰ることにした。転移でシャルルと別れたところに飛んだ。とんだ先にシャルルの姿は見えなかった。マップでシャルルの反応を探ると少しだけ森の中に入ったところに白い〇の反応がある。白い〇は悪意のない人の反応なのでその反応がシャルルで間違いないと思った。優斗はその反応の方に向かって歩き出した。


反応の場所に100mほど近づくと千里眼でシャルルの姿が確認できた。優斗は急いでシャルルに近寄る。10mほど近づくとシャルルが優斗に気付いた。そして優斗に手を振っている。


「シャルルさん、お疲れさま。今日の成果はどうでしたか?」


「今日は少しだけ森の奥まで入ったから沢山薬草を採取できました。ゴブリンに追いかけられましたがゴブリンの攻撃は私に届かなかったのです。この腕輪のおかげですか?」


シャルルは嬉しそうに腕輪をさする。


「そうですよ。その腕輪には自動防御と身体強化が付与されているんです」


シャルルは優斗の答えを聞いて驚いた。魔法が付与された装飾品の値段を平民のシャルルには想像ができなかった。そんな装飾品を昨日会ったばかりのシャルルに渡す優斗の気持ちが理解できなかった。でもそのおかげで今日はゴブリンから逃げることができた。


「優斗さん。ゴブリンの攻撃が効かなかったり早く動けてゴブリンから逃げたりできたのはこの腕輪のおかげです。こんなに素晴らしいものを貸していただいてありがとうございます」


「シャルルさん、勘違いしないでください。それはシャルルさんにあげたものです。返さなくても良いですよ。俺はいつでもその腕輪を作ることができるので気にしないでください」


「……そ、そんなわけには行けません。これはかなり値の張る物です。頂くわけにはいきません」


シャルルは優斗の申し出に恐縮した。このような装備は一村人である自分が持っていてはいけないものだと思ったからだ。優斗はそんなシャルルの申し出に困った顔をする。


「分かりました。俺がこの村にいる間はシャルルさんが使ってください」


シャルルから見て優斗の意志は固そうに思えた。決して意見を変えないだろうと思った。しかたがなく優斗の言うことを聞くことにした。


「優斗さんがこの村にいる間お預かりしますね」


シャルルには村にいる間腕輪を貸すと言ったが、彼女に腕輪をあげるつもりでいた。最後までそう言わなければ何も問題はないと優斗は思った。


「それじゃあ、家に帰りましょう。村長の家に行けばいいですか?」


「また転移するんですか?」


「はい、歩いて帰ると時間がもったいないので……」


「それでは村長の家までお願いします」


優斗が「転移」と言うと次の瞬間景色は一変してシャルルと二人村長の家の前に立っていた。

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