「命を捨てて、最強になるかい？」「もちろん」 ～最強になってしまった二人の少年～

第四話 邂逅

前回、ほんの少しだけ書き忘れた続きです

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いったい何が起こったんだ。冬人は瞬きをすることも忘れて白髪の少年を見た。

間違いなく人間の動きではない。そもそも動きが見えなかった。まるで瞬間移動してきたかのように急に現れ、何食わぬ顔で病室にいる。

一瞬の沈黙を冬人が破ろうとしたとき、看護師はガタガタと体を震わせながら声を漏らした。

「あ、あなた、何でここに」

「そんなの貴様が一番分かっているだろう。奪いに来たんだ、貴様の寿命を」

白髪の少年は軽蔑の目で看護師を見下す。