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第4章4 四天王との会合

遅れて申し訳ないです!この時期は忙しいので。

 女王からの招待状を忘れていた俺たちだったが、一回ゴループ町に取りに帰った。

 幸い、門番の人はそういうことに対し、寛容だった。

 それは、女王のことを信じているからなのか。

 まあ、そんなことはどうでもいいか。

 門番の人に、女王の謁見室へと向かう。女王の招待状を受け取った人は、まず、謁見室で女王に会うらしい。

一般人がいるには場違いなところを通っていく。

 俺は前世も普通の暮らしだったし、豪華な家などには縁がなかった。

 そんな俺がこんな前世でもほとんどの人がみることができないような所にいる。

 まだ女王が俺たちの味方ときまったわけではないが、少し気が抜けてしまった。

 そんなこんなで俺たちは城の前まで来ていた。裏門から城に入っていく。城は偏見で裏からはそんなに凝っていないと思っていたが、そんなことはなく裏まで派手な装飾がされていた。

 どことなく緊張しつつも俺は城の中へと入っていった。


◇◇◇◇◇

 

 俺たちは謁見室の扉の前まで来ていた.



「とうとうここまで来ちまったか。」


 扉の前には龍の彫像が置かれており、兵士たちがたくさん並んでいた。

 俺は兵士達のステータスが気になり、『状態認識』を使った。

 大体が1000前後で、魔防と魔攻が200ちょっとくらいだった。

 フゲンより低いしなんならノエルよりも低いかもしれない。

 女王を守る人がこんなのでいいのかとも思ったが、あの女王に守りなんていらないか。

 そんなことを考えていたら、扉が空く気配がした。


「準備はいいか?」


 フゲンの問いに対しうなずく。

 徐々に扉が空いていく。


「っ!!」


 その圧倒されるような装飾に腰が抜けそうになった。

 しかし、圧倒されたわけはそれだけでない。

 女王の元へと続く道の両脇に赤、金、銀、白の髪の毛が特徴的な者達がいた。

 その1人1人から発せられるオーラは尋常ではなかった。


(この圧迫感歓迎する気ないだろ。フゲンは大丈夫なのか?)


 そう思いフゲンの方を見るとなにも気にしていない様子だった。

 いや、気にしていないというよりは全くオーラに気づいてない?


(あれだけのオーラに気づかないわけがない。つまり、オーラを向けているのは俺だけということか)


 そのままフゲンは女王の元へと向かっていった。

 俺もそのあとに続き歩いていた。

 俺を品定めしているのか、それとももっと別なものか、意図が全く分からないがここは堂々とした方がいいだろう。

 俺は視線をどこに置くか迷っていたが、女王の側近とみられる4人の者達のなかにシルバーがいた。

 シルバーも俺に気づいたのかちょっと気まずそうだった。


(申し訳ないと思っているのかな?)


「女王陛下。お待たせして申し訳ありません。」


「よい。我がそのようなことで怒るほど狭量な心の持ち主ではないわ。それより、今日は他の町長達も呼んでおる。夜にお主の町長就任の祝賀会を開く。それまで町で暇をつぶしておくんじゃな。」


 それだけを言うと女王はどこかへと行ってしまった。


「それでは、そちらのお二人はここから出て行ってください。」


 赤色の髪の人がそういってきた。

 言い方がちょっとだけ鼻についたが残っておく必要はなかったのでその言葉に従い出ていくことにした。


「おい。」


 扉を開けようとした俺を止める声がした。

 そちらに顔を向けるとシルバーの声だと分かった。


「...」


 しかしそれ以降なにも言葉を発しない。


「なあ、お前知り合いか?」


 フゲンが小さい声で俺に話しかけてきた。


「まあ一応な。」


 フゲンには、ゴループ町に行くまでのことについて話していなかった。それを話すのには転生したことを話さないといけないし。

 適当に迷子になったとでも言っていた。

 そんなことは今はどうでもよくて、どうしてシルバーは俺を止めたんだろう。

 そんなことを考えていたらシルバーが口を開いた。


「ケントのことについてはすまなかった。…俺の監督責任だ。たが、ハヤト達の借りは必ず帰す。それだけだ。」


「...ああ。肝に銘じておくよ。」


 そういうと俺は扉を開き城の外へと向かった。

 それにフゲンも慌てた様子で続いてきた。


「何のことかわかんないけど、あの四天王と知り合いだったんだな。」


「四天王?」


「ああ。女王陛下直属の部下で、この国のトップ層だ。女王陛下は自分で政治をやらないから実質あの四天王がトップってわけだ。」


「ふーん。」


「なんだ。あんまり興味なさげだな。」


「まあ、今後関わることはないからな。」


 「そんなことねーだろ」とフゲンが言ってきたがそれはごめんだ。シルバー。いきなり俺達を襲ってきたからくず野郎と思っていたが、意外とちゃんとしたやつだった。


(今日の祝賀会、なにもないといいんだが。)


 そう思いながらヘティアはフゲンと共に城下町へと向かった。


◇◇◇◇◇◇


 さっきまでいたヘティアがこの部屋を出て静寂が訪れた。

 それを破ったのは白髪の女。


「何よ。絶対許さないんじゃなかったの?」


「ふん。許してねーよ。ただケントのことについては完全にこっちに非があるって思っただけだ。」


 ケントのことだが、シルバーはなぜヘティアと戦っていたのか、この城を追い出されたかなどの詳細を聞いていた。


「まあまあ、その話は置いといてだ。あのヘティアというものの各人の評価を聞きたい。」


 話を遮ったのは、レッド。その質問に皆は考えるそぶりを見せた。


「俺たちの圧を受けても、なにも反応せずにいた。多少なりとも動揺するかと思ったが、あまり気にしていない様子だった。俺達の強さくらいはあるのではないかと思う。」


 そうシルバーは評価をした。


「俺も同感だ。以前、女王陛下に見させていただいた映像とはまるで強さが違っていた。あの成長スピードならば俺たちの実力を超えるかもしれない。」


 レッドは、シルバーの意見を肯定し、自身の考えを言った。

 その言葉に異を唱えたのは髪の色が金髪の、ゴールド=ムーン。


「レッドよ。流石にそれは我らを舐めすぎではないか?」


 ゴールドはレッドが四天王と呼ばれる前から王国に仕えていた騎士だ。 

 今の女王が即位してもまだその王国への忠誠心は霞んでいない。

 

「ゴールドの意見も分かる。我らは人族でも数人しかいない人族の限界を超えたものだ。同じ人族ならばなかなか同レベルの者はいないだろう。しかし、やつは魔族。」


「...!」


「魔族とは下級魔族ですら町一つを滅ぼせる。そんな魔族の上級とすれば我らと同等であってもなんら不思議ではない。」


 そのレッドの意見に他の四天王は黙る。その反応はレッドの意見を肯定しているということだ。


「確かにあの女にはそれくらいの気迫はあったはね。」


「ならはやいこと倒した方がいいんじゃないか?」


 そうシルバーは提案するが、レッドは首を横に振る。


「女王陛下がそれは許さないだろう。」


 またも話題に出てくる女王の話題にシルバーはうんざりとする。

 女王陛下の気分というのは実に厄介だ。

 それに逆らう実力もこの国にはいない。


「レッドさん。今なら女王陛下に...。」


「シルバー。」


 それから先のことは言えなかった。レッドの威圧により口を閉じてしまった。


「お前の気持ちも分かるが俺でも無理だ。今はただ女王が人族を活かしているということに感謝しながら、気分を害さないようにヘティアの動向を監視するぞ。」


 そう言ってレッドは今後の行動を決めるため自室へと戻っていった。


「それじゃあ私たちも解散しましょう。」


 他の四天王達も解散していった。


◇◇◇◇◇◇


「今はまだその時ではない。」

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