閑話 女王の懸念
またまた閑話ですみません!
あと最近暑いですよね。暑すぎて溶けました。
「ノエル…」
女王は一室の隅で独り言を呟いていた。
魔王と、ノエルが劇的な宣戦布告をしてから、城内、ひいては人族が慌ただしく動いていた。
あの後、魔王は真面目にも文書を送り付けてきた。
そこには、この文が届いたひと月後には侵攻してくると書いてあった。
それもあり、人族は慌てて軍を編成することになったのだ。
「ノエルか。名前は聞いてなんだが、あの姿は間違いなくやつじゃろうな。」
黒い髪、黒い瞳。容姿の整った顔。
あれは間違いなく、エレン目を付けていた人物であった。
昔、仲間にしようとしていたものだったが、その希望も虚しく死んでいたはず…。
「じゃがあれは間違いなくやつじゃ。」
「追跡しますか。」
突如エレンの影から現れたのは女王の唯一にして同胞の右腕。
人を信じることがないエレンが唯一信じられるものだ。
「いや、やめておこう。やつのLvがどれくらいかは分からぬが、主と同等かそれ以上の相手じゃろう。」
その意見に、異があるようで、どこか不満な顔をしている。
(その顔もまた我の好きな顔なのじゃが、だからこそ最大の不安要素ははぶきたいのじゃ。この顔を守るためにもな。)
「なので、決戦時にあヤツらも来るであろうじゃから、その時が本番じゃ。絶対に勝つのじゃ。」
「御意。」
初めて感じる不安を無視して、対魔王軍との戦いに向かって行くのだった。




