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閑話 ーーと従者
遅れました!
「見つけた。」
「ーー様。接触を試みますか?」
「いいえ。まだいいでしょう。今接触したとしても、悪い方向にしか転ばないわ。」
「御意。」
そう言って、ーーは、目線の先にいる、黒が特徴的な少女を見る。
「人族への嫌悪感は、まだ足りないようね。ゴループ町と言ったかしら?そこの住民達とはまだ仲がいいものね。」
「…。」
「大丈夫よ。まだ、エレンは行動に出ない。仲間にしたいんでしょうが、エレンの部下が襲ったとバレたら、不信感を与えてしまうからね。力をつけさせた後、エレンの部下を処分して、味方にするつもりなのでしょう。」
そう言った彼女は、額の角を触りながら、振り返る。
向かう先は魔族領。
「さ、目的も果たしたことだし、さっさと魔王とやらになりましょう。」




