閑話 〇〇の独り言
火竜が死んだか。
いや、負けたがあっておるか。
あやつに対して、ちと過剰な戦力かと思ったがそれを打ち負かすとわの。
じゃが、今の戦力では到底使えるものにはならぬ。
我が4将と、…教皇も加えれば5人か。まだ足りぬ。
あの忌々しき小娘に対するのはまだ足りぬ。
我がまだ強いとはいえ、魔族領に引きこもっておれば我は手を出せぬ。
現代の魔王との交渉は、現在、魔族内での内乱が起き中断しておる。
これも、あの小娘が起こしたと考えるとますます我の感情をくすぶる。
今はまだ小娘と、もう一人、アベルじゃったか。そヤツらしかいないが、何もしないというのは慢心じゃ。
だからこそ、我は賭けに出た。
新たに発見された上級魔族。なぜそこにいたかは分からぬがこれを利用する他ない。
今は弱いがそやつが秘めている潜在能力は計り知れん。
それを、我が送る刺客により徐々に力をつけさせる予定じゃったが。
まさか火竜を仕留めきれるとは。
あの火竜を仕留めきれるのはこの世界でも限られておる。
それすなわちこの世界有数の力をあの魔族も手にしているということじゃ。
もう十分じゃと思うが、上級魔族の更に上、魔人になれるようにするかの。
あやつは魔族領に関して何も知らない様子。
それを利用こちらに引き込む。
「これからどうしようかの。」
「楽しそうですね。〇〇様」
そう問いかけるのは我の腹心。
「これからのことを考えるとの。」
外から見える街を見下ろしながら今後の事を考えるのであった。




