間話 フゲン
今回の間話は短いです。
「ただいま戻りました。」
とある人物の監視の命を出していた部下がどこからともなく現れた。
「報告を。」
「はっ。デブンを倒し、人混みを避けたあと、背負っていた赤子に食べ物を与えた後、路地裏にて私らとの接触に試みました。」
「そうか。」
懇切丁寧な報告を受け、その情報について考える。
(デブンを倒したか…。)
デブンはあいつの私兵団の副隊長だったはず。物理ダメージ無効という厄介なスキルを持っていたし、その他の防御面にしても、相当高かったはず。
ただ、『刺突耐性』や、『斬撃耐性』など、剣などに対しては耐性がなく、ダメージが入ると思うが、それでもデブンは戦闘能力が高く、剣士相手にも圧倒できる程だった。
それでも倒せるというのは…。
「それにしてもここの私兵団達に手を出したのか。あいつは何か言ってなかったか?」
「現在、部下がやられたことを知り、私兵団に捕らえよとの命令が下るようです。もうすぐここにも連絡してくるでしょう。」
そう報告する。
なるほどな。まぁ、あいつがそう黙ってられるわけないか。
「了解。」
俺はそう言い、席を立つ。
そろそろ向こうにも顔出すか。
俺の後ろに部下がついてくる。
こいつらもよく俺について来てくれた。
もうそろそろ行動に移す時だ。
それにしてもあの子。見た時からタダ者じゃないと思ったが、ここまでとは。
(また会う日は近いかもしれんな。)
そうして俺たちはあいつの元へと向かった。
@M_tebasaki




