第2章1 森林の破壊者
遅くなりました!
あれから1年が過ぎた。
現在、俺の位置は目的地まであと1ヶ月といったところだ。俺のスピードならもっと早く行けただろうが、俺の背中には妹がいる。
背中に、丈夫かつ、触り心地の良い布で俺と妹を繋いでいる。
1年もたったので、ずいぶんと大きくなった。
ただ、寝ているのは相変わらずだが。
飯以外は寝ているんだよなー。
いつになったら起きるんだろう。楽しみで仕方ない!
とまぁ、そんなんで、衝撃を与えないようにゆっくり歩いていたらこうなった。
それでも、『思考速度上昇』とか使ったらもっと早く行けただろうが、俺は旅はゆっくりしていくものだと思っているし、急いでいる訳でもないのでゆっくりでいいのだ。
それと、世界認識さんだけに頼らず自分の力でも戦えるように修行をしていた。
ここはティストス森林と言い、魔物が沢山いると世界認識さんが言っていた。
…早速頼ってるって?……知識面はいいのよ…。
そ、それと木が生い茂っているので、自然のアスレチックみたいな感じになっていて、身のこなしの練習には持ってこいの場所だった。
俺は魔物を倒しつつ、身のこなしの練習をした。
おかげで、大分強くなれたと思う。
『高速移動』を『思考速度上昇』を使ってだが、フルに使えるようになった。
これを覚えるのには大変だった。
木にぶつかりすぎて変な称号も手に入れたし…。
さぁ、ここで俺のステータスを公開しよう。
・個体名 :なし
・種族 :上級魔族
・種族Lv:9
・HP :10460/10460
・MP :22643/22643
・知力 :13378
・物攻 :5926
・物防 :1916
・魔力 :2326
・魔防 :967
・素早さ :1387
・取得能力
・希少能力
『賢王』『空間支配』『色欲』『魔気感知』『創造』『狼王』『破壊者』『土魔法』
・普通能力
『狩人』『HP上昇Lv8』『魔気量上昇Lv6』
『自動魔気量回復Lv7』『刺突耐性Lv4』
『殴打耐性Lv3』『痛覚軽減Lv3』
・種族特性
『睡眠無効』『自動再生』『魔気上昇』『狂乱』
・称号
『森林の破壊者』
という感じだ…。
…いや、どこからツッコんでいいか分からないのはわかる。俺もそう思うだろう。
しかしだ!俺もなぜこんなステータスになったのか分からないんだよ!
まずはLv9。
1年間レベリングした結果がこれ?!
だって、相手が弱すぎて経験値にならないんだもん!それに、魔族というのは、人族に比べて成長速度が異常なほどに遅いらしい。上級魔族にもなればそれより更にだ。
つまり、それでここまで上げた俺を称賛してもいいということだ!
めっちゃ頑張ったもん。
次は、普通能力だ。
これの取得は簡単だった。
まぁ、もともとLv1は持っているらしいからな。
Lv1は変わらないから実質持っていないのと一緒だが。
スキルを使うことや、種族Lvが上がることで、Lvも上がるのだが、ただ使うだけでは上がりが遅くなったし、種族Lvも上がりが遅いので、なかなか上がってない。
そして、『森林の破壊者』という称号。
これは、一定の木など、森林にあるものを破壊した者に贈られる称号で、能力『破壊者』と『土魔法』を貰えた。
更には、物攻のステータスの伸びが良くなるというものだ。
…森林を破壊したのはわざとじゃない!ほんとだ。
ここで前言った身体の使い方を試していたら木をなぎ倒してしまっただけのことだ!
うん。ほんとに。
とまぁ、こんな具合に1年を過ごしてきたわけだ。
俺の姿は前のままだ。『自動魔気量回復Lv7』があるから、男の姿になっても問題ないのだが。
このままの姿の方がなにかと便利だし、力の使い方もこっちの方が慣れているしな。
ということで、俺は姿も変えずこの1年を過ごしてきた。
妹はというと、すっかり大きくなり、ハイハイができるようになった。それと言葉も覚えた。
たまに起きている時に俺の方を見て、
「ん〜にぃに。」
と言ってくるのだ!
どうだ?可愛いだろう?
俺は大きくなったらお兄ちゃんと呼んで欲しいので、お兄ちゃんだよ〜と、妹に言っているので将来お姉ちゃんに間違われないと思う。
こんな平和でいいんだけどなー。
いつ襲ってきてもいいように情報が欲しいからな。
そうして、俺達は目的の街へと向かっていった。




