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第1章11 シルバー

 その男は髪の毛の色が特徴的な男だった。銀髪。前世にいた染めた銀髪とは違い、自然で透き通っていた。


(見るからに強そうな敵が出てきたんですけど〜。)


 俺の内心は面倒くささでいっぱいだった。

 ただでさえ、連戦で疲れていたのに今までで一番強いヤツが来やがった。

 まぁ、まだ戦うって決まった訳じゃないからね!

 考え事をしているうちに銀男がこちらを向いていた。

 銀男の足下を見てみると、そこには気を失ったのかばったりと横に倒れるハヤトが居た。

 足は完全に治っていた。

 異世界ファンタジーすげぇ〜。

 おっと。銀男が凄い目で俺を見ている。そのまま攻撃して来そうな勢いだ。


「女帝からは殺すなと言われてるが、やり返すなとは言われてない。」


 おっとー?なんか雲行きが怪しくなったなー?

 女帝とか言ってるし、銀男の上司的な人出てきたんですけどー。

 これまた来る感じのやつ?

 それに殺すなと言われてるなら、戦わなくていいんじゃないかなー?

 なんで戦闘態勢に入ってんだよ!

 って消えた?

 て思ったら凄まじい衝撃と、音が鳴り、いつの間にか俺は吹っ飛ばされていた。

 そのまま俺は流れに身を任せる。

 痛ってぇ〜!

 あいつのステータスどーなってんだよ!

 『状態認識』で見てみるか。


・個体名:シルバー=ソレイット

・種族名:人族


・Lv:鑑定不能


・ステータス

 HP :鑑定不能

 EP :鑑定不能

 物攻 :鑑定不能

 物防 :鑑定不能

 魔力 :鑑定不能

 魔防 :鑑定不能

 素早さ:鑑定不能


・取得能力


 鑑定不能


・取得称号


 鑑定不能


 という感じだった。

 全部鑑定不能じゃないか!

 ちなみにEPとは魔気量エナジーポイントの略だ。見やすいように世界認識さんに頼んだ。やっぱり世界認識さんすげーわ。

 どうやら相手と圧倒的な差があった場合ステータスを鑑定するのは無理らしい。

 そこまで差があるのか。

 それもそうか。今まで会ってきた中でこいつだけは雰囲気が違う。

 何のオーラも感じないが、逆にそれが不気味だ。

 ってまた消えた。

 咄嗟に後ろへ下がった。

 銀男…もといシルバーの腕がさっきまでいた所を振り抜いていた。

 その風圧で木々が吹き飛ばされる。


(今の完全に俺を殺す気だったろ!!)


 しかし、それ以上の追撃が来ることは無かった。


「…このくらいか。これ以上はあいつに目をつけられてしまうな。」


 そう言ってシルバーは俺への攻撃は止んだ。

 はぁぁ。良かった〜。

 流石に俺もこれ以上されたらキツかった。

 シルバーはハヤトを担ぎ俺の方を見る。


「あいつに目を付けられたらこれからの人生、苦難の連続だろうな。こいつらの借りは後で必ず返す。せいぜい生き足掻けよ。」


 そう言ってシルバーは、空間転移を使ってどこかへ行った。

 静寂が場を制し、やがて。


「はぁ〜。危ねー!あいつ強すぎんだろ!チート能力貰った俺より強いとかやばすぎね?完全にあれこの世界でも強いヤツやん。まぁ、なんか知んないけど見逃してくれたのは良かった。」


 さっきまでために貯めまくった愚痴をこぼす。

 でも、見逃してくれた理由は分かっている。去り際あいつーとか、女帝ーとか、意味深なこと言ってたからな。

 上司命令だったんだろう。

 ナイス女帝!

 どこの誰か知らないけどありがとう!

 けど、シルバーの上司って事はシルバーより強いってことだよね?

 シルバーもなかなか癖のある性格してたと思うけどそれを従えるってことは…。

 うん。考えないようにしておこう。

 さて。ひとまず戦いが終わり、多分もう敵も来ないだろうから休憩するか。

 っと。その前に、亜空間に置いていた妹を取り出す。

 亜空間はどこぞのポケットのような感じではなく、周りが白い広い世界のようなものだ。

 取り出す時は、扉のようなものを呼び、そこから取り出す。

 これのおかげで荷物を無限に取り出すことが出来るのだ。まぁ、荷物無いんだけど。

 背中に妹を乗せ、『創造クリエイト』を使い、俺の体に固定する。

 これで準備はOKだ。

 世界認識さんにこの辺のマップを出してくれないかと提案したが、どうやらそれは無理らしい。

 流石の世界認識さんもマップはマッピングしないとダメだったようだ。まぁ、世界認識さんなら何とかなりそうって思ってたんだけどね。


《……少々お待ち下さい。》


 すると、世界認識さんがどこかやる気を感じさせる声で言ってきた。さっきのでやる気を起こさせたらしい。まぁ、俺からしたらありがたい事なんだけど、その間世界認識さんが使えないし、なんも行動できないのだが。

 10分程度待っていたら、世界認識さんの声が聞こえてきた。


《この程度しか出来ませんでした。》


 の声と同時に俺の脳内にマップが表示された。

 だが、それは世界認識さんが奮闘して作ったマップにしてはあまりにも小さかった。あのチート世界認識さんが。


《あなたの知力ではこれが限界でした。》


 どうやら世界認識さんでも、媒体とする俺のステータス以上のことは出来ないようだ。

 だが、この辺一帯が森に覆われていることが分かった。

 それと、マップに小さな町が見えた。

 世界認識さんでも、この世界を知るには俺の知識や、見たもの聞いたものからしか知ることが出来ないらしいから、この町で情報を集めることにした。

 ここから、随分と距離があるが大丈夫だろう。時間はたっぷりあるんだ。

 目標を見つけた。後は行くだけだ。

 この森には一日程度しか居なかったが世話になった。

 転生したての場所から転移したと思ったら森のど真ん中だったし、狼王ウルフキングはいるしで大変だったな。まぁ、今となってはいい思い出だ。

 俺はこの森に別れを告げ歩みだした。

 元の場所……。最初の捕らえられていたところはどこだったんだろう?それになぜ俺達を捕らえていたのか。

 まぁ、いま考えてもわかんないし、情報を集める時にでも考えるか…。

これにて第1章終わりです!

2章の前に一旦番外編(本編に近い)をやると思います!

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