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俺とカフェ

 日がもう少しで見えなくなりそうな時間。

 この時が1番眩しいよなということはさておき今俺の隣には目を赤くした雪が居る。

 振られて最初は天使みたいな顔をしていたがすぐに限界が来たようで俺の胸でワンワン泣きわめいた。

 チョロチョロと可愛らしく泣くとかそんなレベルじゃない。もう本気でリミッターが外れたんじゃないかと思うぐらいに泣きまくる。

 そして泣き疲れてそっと俺から離れた雪が今隣にいる雪だ。


 「見苦しいところ見せたわね」


 歩く雪は少し申し訳なさそうな表情を見せるとすぐに俯く。


 「気にすんな。大体昔はこんなもんだったろ。俺もお前も」


 「そうね。あと、お前じゃなくて一宮だから」


 「はぁ……すまん」


 一々指摘してくる。

 この子お前呼びすら嫌なの?


 「それで一宮の本当に好きな人って誰なんだ?」


 「分からないわ。すぐに分かればそんなに苦労しないと思うのだけれどね」


 「まぁ、それもそうか。俺が言えたことじゃねぇーけどゆっくりで良いんじゃないか?」


 「焦っても仕方ないっては私もわかってるわ。だからゆっくりと自分と向き合うつもりよ」


 ギュッと雪は胸元を掴みながら答えた。


 「ちょっと話変わるけれど良いか?」


 このまま同じ話題だけを突っ走るのは良くないと思い話の舵をきる。


 「もし、私が良くないって言ったらどうするつもりなのかしら」


 「懇願する」


 「じゃあして良いわよ」


 「はぁ、そう」


 なんか煮え切らないがこの妙な返しをしてくるのはいつものことだ。今更突っ込んでたって何も解決しないし、大体雪自体何も考えないで発してる可能性が高い。


 「一宮って美咲と同じクラスだったよな」


 「ええ。そうね。それがどうかしたのかしら」


 首を傾げながら訊ねてくる。

 まぁ、突然元カノの話を切り出したら不思議に思われても無理はないだろう。


 「昨日会ってな。色々あったんだけれど俺は別れてからの美咲を何も知らないなって」


 「だから知りたいってことね」


 「まぁ、そういうことだな」


 「良いわよ。ただカフェ付き合って」


 「財布が寂しくならない程度なら」


 俺たちは帰宅する足でそのままカフェに向かった。

 別にオシャレな個人経営のカフェじゃなく普通のチェーン店だ。まぁそれが俺らクオリティで良いだろう。

いつもありがとうございます。

これからもよろしくお願いします!

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