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幽閉された式神使いの異世界ライフ  作者: ハクビシン
2章-4 錬金術師試験と今後の計画
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護り人 メア・シュヴァリエ と 婚約者達の邂逅 2

 メアさんを寝かせた部屋に着いたので、ノックをする。

 小気味良いノック音の後に、返事を待つと


「…………ルーク…君?」


「メアさん、今、良いかな?」


「………うん……後ろの……娘達も?」


「駄目かな?」


「………ううん……良いよ」


 随分と話し方に特徴が有ったが、雪と話すのと同じ感じだ。


 扉が開き、中からメアさんが出てきた。


「お部屋…ありがとう…」


 寝起きなのままなのか、髪の毛が少し乱れていたが、透き通る程の白い肌、血のように赤い瞳が良く見えた。


 後ろの婚約者達は、目が合った途端メアの周りに群がった。


「貴女が、メアさんね? この服どこのお店の物かしら?」

「…えっ」


「半吸血鬼とは普通の吸血鬼とどう違うのか、是非話したいのだが?」

「あの…」


「引っ込み思案な性格かしらぁ?若しくは人見知り?」

「…うん」


「お友達になりましょ、わたしエルザ」

「…ん、メア」


 何故か、俺はほったらかしにされていたので、メアさんの事は、みんなに任せようかと思ったが、グッとを握られて居たので動けなかった。


 振り向くと、メアさんが、右腕の袖を何も言わずに握って居た。


 表情を見ると、『行かないで』と言われている様で、放って置け無くなったので、袖を握った手を握り返してあげると、少し落ち着いた様だ。


「みんな、落ち着いて、メアさんから離れて、会話になってないよ?」


 声を掛けると、互いに確認して、俺を睨みながら


「「「「ルーク君(様)は女の子を引っ掛け過ぎるんです。しかも、可愛い娘ばかり、私達の努力のハードルを上げないで下さい!!」」」」


 と何故か、叱られてしまった。


「…ルーク君…悪い事…したの?…ごめんなさい…した?」


「ですから、その手、手ですわ。何時の間に握りましたの?確かに、後、3人程婚約者を見付けて欲しいと言いましたが、手が早すぎですわ」


「いや、これはメアさんが、袖を握って瞳を潤ませてたから、安心させる為にと握っただけだよ?」

(ウンウン)


 俺の言葉に、メアさんも同意して、頭を振る。


「ですから、そういった態度や行動が、駄目なんです。お手紙もそうですが、便箋に私達の好きな香りをつけたり、色も分けてましたね?」


「だって、そういう商品が在ったら使いたくなるよね?相手が好きな香りの便箋」


 この世界の通信は、契約した従魔との念話以外、長距離の通信は手紙以外の手段が無い。


 そこで、同じ手紙なら香りが着いた便箋はどうかと思い、作ってみた。


 錬金術とスライムの素材を利用して、純度100%のエキスを抽出する方法で、花や果物の香りがする文香を作った。(エキスを粗めの和紙に1~3滴の簡単作成した非売品)


「そうですね、あの便箋に関しては、私達全員驚きましたもの、封を開いたら花の香りが微かにあって」


「お手紙が返ってくる度に、次の香りを楽しみにしているんだよね」


 ソフィアとエルザの二人が、頷いて答える。


「手紙の内容も、同じ内容の物でも、全部文章が違うし、時々欲しいと書いたアクセサリーやら私の場合は素材か、を届けてくれるしな」


「そうですわ!! この間も、(わたくし)が、少し良いなと思った尻尾の櫛を贈ってくださいました。毎日使わせてもらっていますわ」


 まぁ、欲しいなら買っても困らないし、お金なら大体、月にいくら使えるか計算してるし、最近は自分に使う機会があまり無いから、婚約者達やカミナ達に対して使うだけだしね。


「……?ルーク君、悪く無いね?」


「そうなんですけど、そうじゃないんですわ」


「そうなの、その優しさが問題なの、この間の事なんだけど、大公家令嬢のお茶会に行く事と、その時に相手に嫌な思いをさせない香りに、何か良いものはないか手紙に書いたら、ルーク君、香水(トワレ)を届けてくれたの」


「あぁ、あの時の、それでどうなったの?」


 エルザが、親戚の大公令嬢達から2日後に、貴族令嬢達のお茶会に誘われたからと色々書いていたので、アプリル(林檎)の香りがするトワレを錬金術で作成し贈った事を思い出した。


「……歳上の大公令嬢達から質問攻め、迎賓館で姿をみた事がある娘達は、更に凄かったんだよ……」


 それから話した内容を纏めると、どうやら、領地持ちの貴族令嬢達のコミュニティを纏める為の、集まりだったらしい。


「何かゴメン、あまり考えてなかったかも」


「ううん、良いの。代わりに候補者の前提条件に当てはまる娘が居なかったから」


「まぁ、でしたら後は帝国と公国の中から見つけるだけですわね」


「残念だけど、帝国内には居ないよぉ、みんな、私の婚約には喜んでいたけど、同じ人の所に行きたいと思う人はいないみたいねぇ~」


「そうなんですの? まぁ、良いですわ。とにかく、ルーク様は、学院生活を送る際、みだりに優しくしないで下さいね? 勘違いする者が現れかねないので。あくまで候補者を見つけるまでですからね!!」


「ルーク君は私達の誰かが、常に側に居た方が良さそうね?所で質問。メアちゃんは、ルーク君をどう思う?」


「……ルーク君?…う~ん?……好きか嫌いなら、好きかなぁ?…… 歯がムズムズする。血が欲しいのかな?」


「う~ん、おそらくメアちゃんは、ルーク君の血が適合するのかも、バディー確定かな?」


 婚約者達の話に、反省する所を見付けたので、対応を考えようとした矢先。

 エリーゼの一言が引っ掛かった。


「エリーゼ、バディーって何?」


「ルーク君は知らなかったっけ?吸血鬼の適合血液の事?」


 あぁ、アーカムさんが言ってた気がする。


「確か、身体に適合する血しか受け付けないだっけ?」


「なんだ、知ってるならわかるでしょ?共存関係に当たる人の事だよ、つまり」


「つまり?」


「お嫁さん」


「え?」


「だから、大半の人が結婚しているんだよね、バディーになると。まぁ、してない人もいるけどその場合大半が、同性だからね、異性同士なら、吸血した辺りでほぼ確実にしてるよ結婚」


 エリーゼは、楽しそうに話していたが、俺はどうしてそうなっているのか、聞くと


「吸血鬼族は、5~6歳でバディーを探して見つけるか、そのまま10歳までは人と同じ様に成長して、その後1年で大人の姿になるのが、本来の吸血鬼族だ。因みに男性も女性も見目麗しい絶世の美男、美女に成るけどね」


 見た目は確かに、アーカムさんは子持ちに見えないくらい若い男の姿だった。


「メアさん、今何歳ですの?」

「……わたしは、今6歳」


 みんな、俺の顔を見て、ため息を吐いていた。


「ルーク君、おめでとう、半吸血鬼(デミヴァンパイア)との子供だと、3分の1まで薄まるから、殆ど人族と変わらないよ。人族と獣人族、転生者に神獣、吸血鬼族凄いな、ルーク君は。それじゃ、そろそろお友達が到着する時間だから、サンルームに戻ろうか?」


 エリーゼに促され、サンルームに向かうと、見覚えのある姿が、立っていた。


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