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幽閉された式神使いの異世界ライフ  作者: ハクビシン
2章 -2神龍皇国レスティオ
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龍脈誘導

 目が覚めると、ベッド上で朝だった。

 昨日の昼前に、カミナと会話をして、背伸びをした所までは覚えている。


「2徹した後だと、子供の身体は耐えられなかったみたいだな…うん、頭もスッキリしてるや」


 俺は何時もの服に着替えると、昨日の続きに取り掛かろうと、隣の部屋に向かった。

 扉を開ける……そこには資料の山が無かった。


「おぅ!ルーク、目ぇ覚めたのか?」

「ゼノさんおはようございます。気が付いたら寝てたみたいで」

「皆心配してたぞ、なかなか目を開けねぇもんだから」

「大袈裟な、丸一日寝てただけでしょうに?」

「約2日だ…」

「えっ!?」

「お前が寝ていたのは、約2日間寝ていたんだ。今日はシルフの3月9日だ」


 いつの間にか眠っていたと思っていたが、どうやら気絶に近い眠りだった様だ。


「お前さんの相棒から、資料を預かった。かなり理解しやすく書いてある。カミナに感謝しとけよ?」


 資料を受け取ると、そこそこの量があったが、要点や素材の融合割合、必要な手順までが詳しく記載されていた。


 予測通り、最初に見た資料には、鍵の役割と大きさが記載されており、ゼノさんが見せてくれた物に書いてあった、龍脈の力を分散させないように流れを固定する物で、鍵自体は別にある様だ。


 その鍵に当たるのが、『鎮の証』と呼ばれる物で、創るのに大きいの魔水晶が必要になるらしい。


 今回の討伐の際、力場と呼ばれていた龍穴の流れまで図面上に表記されており、理解しやすかったが、問題も同時に理解できた。


 力場が神龍皇国に現れなかった理由、それは関鍵の場所と記されていた。


 長い間、本来の鍵を使わずレヴィアシェルで制御していた為、固定した流れに負荷を与えていたらしい。


 本来なら負荷に耐えられる様に作られるが、長年その負荷を与え続ければ、損傷も深くなり、耐えられなかった。


 深い損傷から溢れた龍脈の力は本来の龍穴とは別の龍穴を作り出し、その結果が、今回の討伐騒動という事であった。


 つまり、昔造られた龍脈の固定道を使える様にするのに新しい道と鍵、調整用の弁に当たるものを造る必要性があると言う事だった。


 龍脈の源流から、このレスティオまでの道は長く、本来なら片道5日かかるらしい。

 龍脈の性質が高濃度の魔力である為、扱いが難しい事も書いてあった。


 そこで、楔を打ち楔から楔に流す方法を創る案と、反魔力のパイプで直接レスティオまで流し、城で調整用の弁を用いる方法等、俺が寝ている間に話し合いをした内容に目を通した。


 カミナは提出案の内容に対して、欠点や利点が書いてあり、どれも一長一短といった所だった。


 全ての資料を読み終わり、ゼノさんにどうするか聞こうとすると、ゼノさんはひとつの箱を取り出していた。


「どうするかの判断を俺に求めようとしても無駄だぞ? 実はな、この件に関しては、どうしてもお前さんの判断になるんだ」


「どうしてですか?」


「お前さんの錬金術、今居る錬金術師の中で、最大レベルに近い位置に居るだろう? そして利人と同じ加護持ちだ。今回の仕事の要になるのは当然お前さんになるんだ、だからどの方法をとっても、その中心はルーク、お前さんになるんだよ、正解に言えば、破壊不可の性質だな」


 どうやら、俺が寝ている間に、作製者に任命されていた。


「まぁ、要するにだ、お前に任せないと、このレスティオを含めた一帯が噴火しかねない事が、今回の解析で分かっちまったからな、ハッハッハッ!!」


「いや、笑い事じゃ無いでしょ!! なんとなく予測してましたけど!!」


「まぁ、あんだけ読めた段階で、だろうなとは思ったけどな、取り敢えずこの件に関しては、お前のスキル頼みになるから、任せたいんだよ」


「わかりました。なら、この案でやりましょう」


 俺は、一つの案をゼノさんに渡した。

 そこに書いてある内容は、ほぼ力業であったが、効果は高い物になる方法が書かれていた。


 その内容は、今使われている龍脈を再利用する方法で、源流からレスティオまでの龍脈を魔剣の共鳴で誘導し、中間に楔を用いる方法だった。


 欠点としては、魔剣の作成と楔の作成が、俺一人で行うしかない事と、共鳴させる為の核になる物だった。


 しかし、意外な所から、答えが見つかった。


「共鳴させる核なら有るぜ、この箱にな」


 ゼノさんは箱を開けると、二つの色違いの水晶を取り出した。


「こいつは双子水晶って物でな、片方に魔力を流すと、もう片方が共鳴して、その間強力な魔力回路が形成される代物だ。本来なら、大きな魔力炉なんかに使われる物なんだがな、魔剣の核に使ってくれ」


 ゼノさんから双子水晶を受け取り、白色と黒色の内、白から魔力を流す。

 黒の方に、白に送ったのと同じ魔力が灯り、明るく光る。

 黒の水晶には、魔力が宿り、白の水晶には魔力が残っていなかった。


 逆に試すと、同じ様に水晶は魔力を帯びた。

 後は、創るだけだ、地下に電線を通す様に、龍脈を誘導する作業に取り掛かるのだった。

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