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幽閉された式神使いの異世界ライフ  作者: ハクビシン
1章-1ようこそ異世界へ
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ようこそ異世界へ

 眩い光に目が覚め、俺は、周囲を確認する。

 ぼやけた視界から見える範囲には、装飾品の施された知らない天井、ベッド柵から見える綺麗な調度品。


(あぁ、転生したんだな)

 身体を動かそうとするが0歳の身体は良く動かない。


「あなた、赤ちゃんが起きたみたいです」


「おぉ、トリアナ抱っこしても良いか?」


「ええ、しっかりと抱っこしてくださいね」


「「可愛い」」


 二人の男女は抱っこしながら笑いあっていた。


 トリアナと呼ばれた女性は、エメラルド色の瞳、丸目の金髪の童顔で上質なシルクの服を着ていた。


 抱っこをした男性は、サファイア色の瞳、鋭い目の銀髪で爽やかなイケメンだった。


「カインとルシアンを呼んでくれ」


 俺を抱いている傍ら、視線だけ動かし一言、後ろに居たメイドに指示をしていた。


 しばらくして、兄弟と思われる銀髪丸目と金髪タレ目の二人が部屋に入ってきた。


「グランツ父様、弟を連れて来ました」


「ボクのおとーと?」


「そうだよルシアン、新しい弟のルークだ」


 金髪のタレ目の子供(ルシアン)に答えるイケメン(グランツ)残っているのが長男(カイン)だな。


 名前が判った所で再び眠りにつくしかなかった。

 ―――――――――――――――

 刀夜()がルークに転生して、11ヶ月が過ぎた。

 この間に、学んだ事と行った事をまとめる。


 生後3ヶ月迄は、転生した際に知識としてあった修練操法で、ひたすらに魔力制御と放出を繰り返し、総魔力量の増加を行った。


 自己魔力の最大量を、ギリギリまで使用する事で最大量が増えて行くらしいが、但しこれは疲労も伴う為、寝る前に行っていた。


 4ヶ月から7ヶ月の間は、魔力増加に加えて、本や会話を聞き言葉と意味を覚えていった。


 8ヶ月から現在、ハイハイができ、単語を話せる様になった為、書斎の魔導書や地図を見ている。

 次に家族についてだ。


 カインは次期当主の勉強が有る為、あまり接する事が無いが、接する時は物凄く甘やかしてくる優しい兄。


 ルシアンは兄の自覚ができ、常に一緒に居る為、遊び相手に近い兄であった。


 母のトリアナは、魔術を使って遊び相手をしたり、魔道具を作成していた為、スキルの成長がかなり捗ると感じていた反面、可愛がりが激しく少し疲れた。


 父のグランツは書類仕事や、領民の問題解決に忙しく、出る前に頬を触り、帰ってから触りといった軽いふれあいだけだったが、大切にされている事がしっかりと感じられた。


 家の使用人達は、執事長のダリウス、メイド長のライザくらいが一番接する人達だ。


 ダリウスは切れ長ブラウンの瞳、白髪のオールバックが良く似合う長身男性で警備隊の指導も行う強者、見た目は40代だが実は60歳で、ある意味女性の敵だろう。


 ライザは人族ではなく、獣人で虎人族(こじんぞく)、見た目は、虎耳と尻尾が生えた、鋭い目つきと、ターコイズブルーの瞳を持つ小柄だが、出る所引っ込む所のメリハリがはっきりとした美人な女性だ。


 この世界の獣人は大まかに分けて三種類。

 ◎ライザの様に人族の身体に獣耳や尻尾のある姿。《人型亜人(ヒューマ)

 ◎二足歩行の獣形態である《獣型亜人(ベルーガ)

 ◎身体が半人半獣の《混合型亜人(セリアン)


 見た目は違うが、人族との間に子供を作る事が出来るし、実際に暮らす領民も多くいる。


 そして、色々な事を学び、1歳の誕生日を迎える。

 この世界の一年は、地球と同じ12月で四季もあった。



 1歳の誕生日には、簡易式の鑑定を行い、祝福を教会で受けるのが一般的な儀式で、大半の子供達は祝福の際にスキルを持つらしい。


 俺は、すでに幾つかスキルを持つ為、表に出せないスキルを《隠蔽変換》で隠して確認した。


【名前】ルーク・フォン・ラーゼリア(0歳)

【体力】500/500 ⇒10/10

【魔力】10,000/10,000 ⇒60/60

【筋力】A ⇒F

【知力】A ⇒F

【器用】S ⇒E

【対魔力】S ⇒E

【スキル】

 自己回復力Lv3 自己回復速度Lv3 成長力促進

 フル・エレメント(隠蔽) ウェポンマスター(隠蔽)

 錬金術Lv1 隠蔽変換(隠蔽)鑑定 生活魔法 翻訳変換(隠蔽)

 異空間収納 創造神の加護(小) 式神作成(隠蔽) 式神使役(隠蔽)創造(小)


 と変更しておいたが、かなりの量になったが、転生前に貰った知識や家の魔導書は、能力変換に役立った。

 自己回復力と速度は、成長促進があれば、1~2歳でLv3になる事があるので、そのまま残して他の能力値は一般的な物に変換した。


 (さすがに、1歳でAやSランク判定が出るのは、異常だからな)


 自分で選んだ能力の結果に、内心焦りながら変換していったのは、言うまでもない。


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― 新着の感想 ―
[一言] 隠蔽がつまらん
[一言] 「自己回復力と速度は、成長促進があれば、1~2歳でLv3になる事があるので、そのまま残して他の能力値は一般的な物に変換した」 「自己回復力と速度は、成長促進があれば、1~2歳でLv3になる…
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