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幽閉された式神使いの異世界ライフ  作者: ハクビシン
2章-1 新たなる季節、学院生活の準備
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天然温泉を堪能した

 今俺は、自分で造った内風呂の一部屋に居た。

 俺は魔力を一気に放出し過ぎ、一時的な魔力枯渇に近い状態になっていたので、今日はここに泊まる事になった。

 カミナに聞くと、気を失った際に、残りの魔力が制御されず一瞬で空になり、スキルの回復力で一気に魔力が増えたらしい。


 10万まで育てた魔力が、促進されてどうなったのか気になった俺は、ステータスを確認した。


【名前】ルーク・フォン・ラーゼリア(5歳)


【体力】4,000/46,000


【魔力】8000/150,000


【筋力】S


【知力】SS


【器用】SS


【対魔力】SS


【スキル】

 自己回復力Lv8(up) 自己回復速度Lv8(up) 成長力促進

 フル・エレメント ウェポンマスター

 錬金術Lv8(up) 隠蔽変換 鑑定 生活魔法 翻訳変換

 異空間収納 創造神の加護(旧創造神の加護)式神作成 式神使役 創造(極)(up)

 召喚術Lv5 契約


 となっていた。

 一気に魔力が5万も増えていたが、促進の効果で、最大値の大体半分増える事があるので、何時もの通りの増え方だった。


 嬉しかったのが、錬金術が一気にLv8になった事だ。

 現在の確認されている最高Lvは9で既に引退されているので、錬金術としては、現状最高位の錬金術師ランクに到達した。


 錬金術師の資格は、実技試験のみで行われる為、筆記試験は無いらしい、魔導具を販売するのなら、そろそろ資格を取った方良さそうだ。


 前に聞いた話だと、試験官の出すお題をその場の材料のみで作成し、出来た品質でランクを告げると言ったシンプルな試験だそうで、試験官は不正が出来ない様に、毎回違う錬金術ギルドのマスターがやって来る。


 とこんな内容の話しだったはずだ。


 俺は、学院の入学試験と錬金術師の資格試験を二つ受け合格を目標に残りの時間を過ごす事にした。


 一応、アイネさんの学園都市に入学する予定で勉強をしていたので、王都の学院に入学するのは問題ないらしい。


 学院の入学試験は、一般枠と貴族枠があり、

 貴族枠で受ける際は、魔力測定と魔術試験のみ

 一般枠で受ける際は、筆記が追加される。


 理由としては、貴族は識字率が高いのだが、

 一般枠は、市民が受ける枠の為、必要最低限の識字率しかない。


 その為、一般枠に関しては、ある程度授業についてこれない者を(ふるい)に掛ける物だった。


 一方、貴族枠も篩があり、魔力を持っていても、操作制御に難がある者や魔力の低い者に関しては、同学院の別学院に行く事になる。


 俺は貴族枠の方で受ける事が決まって居たので、魔術試験に集中するだけだった。


「しかし、創造の効果ヤバイな、畳も想像してたけど、木材だけで畳が出来るとは…」


 寝転がった畳は、用意した物では出来ないものであり、創造の際に、想像した部屋が大量の魔力を消費した原因だった。


「ルーク様、お食事の用意が出来ました、食べれますか?」


「うん、ありがとう渚、皆で食べようか」


「そう言われると思いまして、下の宴会場に用意をしています。では参りますか?」


「あぁ、行こう」


 渚に手を引かれ、俺は宴会場に向かった。


「おぉ‼️ルーク様、この館は素晴らしい物ですな、これが風呂用の館とは思えませんぞ」


「であろう、この館と沈んでいた屋敷を、最後に合わせて、ルークの屋敷が完成するのだ」


「この建物は、アマツクニの建物に似てるな…うむ、調度品も中々……」


 と下に降りた瞬間、ダリウス、カミナ、ガレーの三人が、大量の酒を飲んだと思われる状態で、盛り上がっていた。


 ガレーさんはあまり酔っていない様で、調度品や建物の梁等を見ていた。


 ダリウスとカミナは、酔っている様で、かなり赤くなっていた。


「はやくこっちに来い、ルーク」


「ささっ、ルーク様、こちらにどうぞ」


 二人の間に呼ばれて向かうと、綺麗に盛り付けられた料理が、お膳に乗っていた。


 刺身は無かったが、天ぷらや、バードの唐揚げと言った日本食に近い物が並んでいた。


 一番嬉しかったのが白米だった。


 フューネラルデの商会に扱ってないか聞いたら、取り寄せが出来ると言っていたので頼んでいたのが、今日届いたらしい。


 釜戸で炊いたご飯は、とても懐かしく感じた。


 お腹が膨れて、眠くなったが、今日のメインを忘れてはいけない。


 そう、露天風呂だ


「ふぅ、やっと完成したか…ちょっとした手違いがあったけど、なんとかなったな」


 脱衣場で服を脱ぎ、タオルを用意した。


 この世界には入浴をするのは、貴族が大半で、大衆浴場等は宿町位にしかなく、あまり入る人はいない。(タオルを濡らして拭くか、『清潔』を使う位)


 その為、石鹸はあるが、匂いや泡立つ物でもなく、いつか作ろうと考えていた。


 木の扉を横に引き、俺は浴室に向かった。


 湯けむりに包まれ、硫黄の匂いが鼻に香る。


 湯船に浸かる前に、体を洗い頭を洗っている時に何かが当たる音がした。


「「ルーク(様)」」


「へ?」


 後ろからカミナと渚の声が聞こえた。


 振り返ると二人は、入浴用のタオルを巻いて後ろに居た。


「何でここに居るの??今は俺が入る時間だろ?

 」


「お前と風呂に入るから来たに決まっているだろう?」

「お身体を洗いに来ましたが?」


 と羞恥もなく答えた二人は、タオルを外しそれぞれ身体と髪を洗い出した。


 俺は、湯船に浸かり、考える事を止めた。


 月明かりが、エメラルドグリーンの水面を照らす、とても美しい景色に俺は息を飲んだ。


「これは見事だな……渚、清酒が出来たら一瓶頼むぞ」


「はい、ルーク様、果実水です…カミナは先程飲んだので、ありませんよ」


 いつの間にか、隣に座る彼女達だったが、俺は受け取った果実水を飲み、この温泉を堪能したのであった。

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