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おまえ追放(以下略)後日譚  作者: すらぇむ
俺君の結婚式
2/16

2話 結婚式の前に 2

あのゲームの形式ですw

BGMを入れたかったなw


妹視点ですぜ。

 幼「それじゃあ、始めようか。けど、その前に席替えするよ」


 妹「席替え? なんの意味が?」


 幼「まぁまぁ、雰囲気作りだよ」


 悪戯めいた笑みを見せ、姉さんは言った。


 そうして席替えを行った。


 配置としては、前に机が一つ、中央に前を向いて姉さんの席、左に私の席、右にお兄さんの席で私とお兄さんが向い合わせの位置になる。


 幼「最後に娘ちゃんを私の前の席に座らせてっと」


 妹「??? 寝ている娘ちゃんも?」


 幼「大事な役割だよ?」


 姉さんがやることは相変わらずよくわからない。


 俺「この配置にすることになんの意味があるんだ?」


 お兄さんも私と同じようによくわからないようだ。仲間がいてよかった。


 幼「まぁまぁ、やってみればわかるよ。じゃあ、始めるよ」


 妹「はぁ、よくわかりませんが、わかりました」





 娘「それでは、これより本法廷を開廷致します」


 妹俺「「ギャアアアア!!! 娘ちゃんがシャベッタァァァァァ!!!」」


 あまりのことに驚きの声を上げてしまう!!


 そんなバカな! まだ話せるような時期じゃないはずなのに!


 ちなみに私のことは娘ちゃんには伯母さんと呼ばないで欲しいな。お姉さんと呼ばせたいです。


 幼「二人とも驚きすぎだよ。 私の腹話術だよ」


 俺「何やってんだよ!」 妹「悪戯もほどほどにしてください!」


 ぬか喜びしちゃったじゃないですか。


 まったく。姉さんは何がしたいんだか……。


 娘「双方とも準備はいいですか? では俺君は今回の概要を述べてください」


 俺「まだ腹話術やるのかよ!? まぁいい。今回の話だったな。今回、幼馴染が妹ちゃんに相談があるということだった。しかし、直接的に話すことができないそうだ。それで妹ちゃんに幼馴染の話すことからその内容を導き出してほしいというのが今回の話だ。俺にも相談できないことってなんなんだか」


 娘「うんうん。それでは妹側は姉に尋問をしてください。ミュージックスタート!」



 ~ BGMが流れ出す ~ 逆〇〇判のアレ。



 俺「いったい何のノリなんだか……」


 お兄さんが呆れている。


 妹「なんの音楽なんでしょうねぇ。法廷とか言ってましたしよくわからないノリですね。まぁ始めるとのことなんでやるとしますか」



 - 尋問 開始 -



 幼「私たち勇者パーティは魔王討伐の為に、勇者、俺君、私、聖女の4人パーティを組んでいたよ。だけど、魔王の勢力がどんどん広がってきて時間がなくなってきたんだよ」


 幼「そんなとき勇者の聖剣にスキルが発現したんだ。みんなの生命力を犠牲にして相手を倒すというスキルだった」


 幼「私たちは考えたんだよ。俺君には生きてほしかったし、実力が伸びれば一人でも魔王を倒せる可能性があるってみんな思っていた。それで俺君を一芝居打って追放という形で置いていくことにした」


 幼「俺君を追放した後、私たちは魔王討伐に行った。そして聖剣のスキルで魔王を討伐できたんだ」


 幼「だけどそのための代償として私たちの今までの経験を奪われたんだ。それでみんな数年分若くなった。レベルも下がったんだ」


 幼「私は死の呪いを受けていたけど、魔王の城にエリクシールがあったために無事回復したんだ。だからもう呪いに関しては問題ないよ」


 幼「全部が無事終わって私たちは死んだことにして、俺君のところへみんな無事に帰ったんだ。ハッピーエンドだよ」




 ……ここまでが姉さんの話だった。


 この話を聞いてみると特に姉さんが相談するような問題があるとは思えないんだけど。


 ちょっと詳しく聞いてみましょうか。



 - 待った!! - (フル待った!タイムです。みんなやるよね?)



 妹「魔王討伐にはずっと4人パーティだったんですか?」


 幼「うん。4人で魔王退治のためにずっと戦ってきたよ。パーティに出入りはなかったね」


 どうやらこの線での関係はなさそうだ……。


 


 妹「勇者の聖剣のスキルが発現したとのことですが」


 幼「うん。もう時間がなかったから、それは切り札になるものだったよ。みんなの生命力を代償に大ダメージを与えるってやつだった。私は死の呪いを持っていたし、勇者や聖女は使命だったため、逃げることができなかった」


 妹「お兄さんだけは離れても良かったと?」


 幼「国からの命令だったよ。でも勇者が不要と断じたなら抜けることは可能だったんだ」


 成程。そういう抜け道があったんですね……。




 妹「お兄さんを追放したとのことなんですが」


 幼「詳しくは「おまえ追放されたんだろ?俺たちとパーティ組まないか?」をご覧ください。なお、シリーズへのリンクを貼っておくよ」


 妹「メタなことを言わないでください!!」


 幼「宣伝は大事だよ?」


 妹「そうですけど、そうじゃないです! で、お兄さんが一人でも魔王を倒せるとのことですが」


 幼「それも追放シリーズのIFルートをご覧ください」


 妹「またしてもメタるんじゃありません!」


 ……どうやらこれはまったく関係なさそうだ……。




 妹「魔王を聖剣のスキルで討伐したとのことですが」


 幼「詳しくは聖女は 妹「あ、もういいです」 ……宣伝の途中だったのに」


 ……これも関係ないな……。


 

 

 妹「みんな若くなったんですか?」


 幼「そう。勇者も聖女も私もみんな若くなった。経験に費やした時間が代償になったみたいだよ。数年分に当たるね。そのおかげでレベルが下がってステータスも下がったよ」


 妹「もう聖剣はないんですか?」


 幼「魔王を倒すときに砕け散ったよ」


 く、聖剣があれば若返れたのに! 実に残念です。




 妹「もう死の呪いは大丈夫なんですよね?」


 幼「まったく問題ないよ!」


 姉さんは元気にそう答えた。


 うん。良かった。ほんとに良かった。




 妹「みんな死んだことにしたのはなぜですか?」


 幼「勇者や聖女は魔王討伐後のことを考えたんだ。そうして表彰とかされるよりも若返ったことだし、死んだことにして自由になりたかったみたいなんだ。戻ったところで政治に巻き込まれるのは目に見えていたしね」


 妹「じゃあ、若返ったことでみんなにとってハッピーエンドになったんですか?」


 幼「結果的にそうなるね。私も呪いが解けて若くなっただけだし」


 みんなにとってハッピーエンドでよかったですね。ほんとに。





 ……………………おかしい。


 相談になるような問題はまったく見当たらない。


 しかし、姉さんは相談があると言った。


 一体どこにそんな要素があるというんだろうか?


 ……考えろ。


 姉さんはあると言ったんだ。必ずあるはずだ。


 …………姉さんが問題にすることと言えば姉さん自身でなければ、


 お兄さんのことしかありえない。


 しかし、お兄さんは魔王討伐に加わってもいないし、身体とかに問題はない。


 ……お兄さんとの関係で何かあるのか?


 そうなるとお兄さんと姉さんが別れてまた合流した際に変わったことがあるはずだ。


 ……答えは必ずあるはずだ。

終わらなかった。次回で解決するはず。多分。

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