表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔導二輪で異世界を、爆走貴族の創生譚  作者: タリアン
第1章 少年編
6/12

第5話

主人公は家族が大好きです。

ヒロイン予定も登場します。

アリスが3歳になりました。

この1年で第2夫人のマリアさんが弟のルディを出産して兄弟が増えた。髪は水色に瞳は碧眼で将来はイケメンになるであろう、とても可愛い。

少し歳も離れているから、もしかしたらブラコンにもなりそうだ。



俺の社交界デビュー迄はあと3ヶ月程で王都迄の距離と王都バース辺境伯家屋敷での滞在を考えると2ヶ月後には領都を出るのでこの期間はみっちりとアリスに魔法について教える(可愛がる)予定だ。


ちなみにこのジェネシスの世界は13ヶ月で1ヶ月28日の364日ある。一月毎に呼び名があり、創世の月、時空の月、天空の月、海洋の月、戦の月、商業の月、武の月、豊穣の月、賢の月、地母の月、魔の月、鍛治の月、死の月と神様の名前で分けられている。


1週間は無の日、光の日、火の日、水の日、土の日、風の日、闇の日で7日間ある。一月は4週間分、1日の時間も24時間だが時間の概念は鐘でお知らせだ。一刻3時間で1日は七刻で朝方の3時頃が一刻の始まりだ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「アリス、お兄ちゃんがこれから魔法について教えたいと思うんだけど、アリスは魔法に興味ある?」


「はい!、アルお兄ちゃまの魔力は美味しかったのです!、アリスはアルお兄ちゃまの魔力はだいしゅきでしゅ!!」


『え!?、俺の魔力って美味しいの?!』


「アリス、お兄ちゃんの魔力の事は重要じゃなくて…。」


「アリスには重要なことでちゅ!!最近は指しゃぶりさせてくれてまてん!!なぜでしゅか!?、アルお兄しゃま!、アリスはアルお兄しゃまの魔力はだいじゅきでしゅ!!」


『は、は、2度言ったね…。』


「ア、アリスが僕の魔力を好きな事はわかったよ。ただ、もう赤ちゃんじゃないから指しゃぶりはもうしないよ。」


「みゃー!!」


アリスは僕に拒絶されたのがショックなのか、泣きそうな顔でプルプル震えている。俺はなんとかなだめて、一月に一度だけ指しゃぶりを約束してしまった。


今アリスは僕の指をしゃぶっている。本当に自分の魔力は美味しいのだろう…。

しばらくして落ち着いたアリスに魔法に興味はあるか聞くと頷いたのでアリスのステータスを改めて確認した後に指導に入った。


まず、魔力について説明するとアリスは魔力感知のスキルを持ってるからだろう。自身の体内にある魔力を認識して空気中にも魔力が漂っている事も理解していたが、空気中にある魔力の事を魔素とは知らなかった。


それと俺の魔力が大好きと言うからだろうか、取り込んだ魔力を体の中で循環して操作もしている。ただし、なんとなく出来ていた感じで理解はしていなかったので詳しく説明をしていく。


説明を終えると、アリスはすぐに理解出来た。やっぱりスキルがあって実際にやっていた事なので理解は速い。魔力循環と魔力操作、それに魔力変換に魔力吸収スキルは伊達ではない。


魔力に関しての説明を終えた後に、アリスに何か使える魔法はあるか訪ねると首を横に振った。アリスはステータス上では3属性の基本魔法のスキルはあるので適性はあるが使い方がわからない感じなのを理解すると魔法を使う為の指導を始めた。


「アリス、魔法を使うにはイメージを固めて魔力を集めて体外か体内で具現化すると発現するって言ったらわかるかい?」


「アルお兄しゃま、魔力をあちゅめるのはわかりゅの。イメージを固めりゅのはわかりゃないの。あちょ、体外と体内どうちてふたちゅあるの?」


「ごめんねアリス、難しかったみたいだね。一つ一つ教えていくね。」


『・魔法のイメージとは魔力を用いて自分が起こしたい現象を思い浮かべること、その現象に対して理解が深まればより強力になること。


・体外と体内で具現化する場所が二つあるのは攻撃魔法と回復魔法、ハブやデバブの魔法があること。


これは俺が書庫よりまとめた事だが、わからないよなー。まずは魔法を見せてみるかー。』


「 ファイア」


指の先に赤い小さい火が生まれた。アリスに危なくない様に見せて説明していく。


・火はなぜ燃えるのか。


・火を強くする為に何が必要なのか。


・魔法を具現化する場所はどうするのか。


・魔力を直接具現化する方法と間接的に具現化させる方法があり、それぞれのメリットとデメリットで状況によって使い分ける必要があること。


・具現化した魔法をどの様に解除するのか、またどの様なイメージを込めると良いか。


火魔法以外にスキルを持っている水魔法と土魔法も見せながらイメージを持たせてまずは指導していく。


もともとあったスキルの魔法は半月程である程度使える様になったので魔法はイメージが重要なので個人で考えながら練習を続ける事と魔法は危険なので狭い場所や人が多い場所ではあまり使わない様に注意だけしてまだスキルで持っていない風と光魔法について教え始めた。


アリスは魔神の加護を持っているだけあって風と光魔法の覚えも速く俺が王都へ向かう前にスキルも習得出来た。俺が王都へ行っている間は祖母のサーラに指導をお願いして教えた魔法の復習する様に伝えた。


また、闇魔法は今のところ教える予定はない。人族の殆どが使えない魔法を使える事で変な差別をされたりしたらお兄ちゃん(シスコン野郎)は我を忘れてしまうかもしれない…。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



さて、王都に向かう為にアインとローザに騎士団副団長含む10名、専従メイドが3人に御者を兼任した執事2名を連れて6頭引きの大型な馬車と馬で領都バースを出発した。


王都迄は馬車で1週間掛かる。自領を超えるのに2日間、侯爵領を抜けるのは3日目、下級貴族領を抜けるのは4日目と5日目、王直轄領地を進むのは6日目と7日目の三刻から四刻頃には王都に到着予定だ。


自領はアーサーとアインのお陰か各都市の代官屋敷に宿泊して道中も特に問題はなかった。


ブルース侯爵領に入り領都にて一泊する為、ブルース侯爵家へ挨拶に向かうとブルース侯爵自ら出迎えをしてくれた。また、家族を紹介されアルベルトの嫁に娘はどうかとアインとローザに話をしていたが、まだ社交界デビュー前なので社交界の後に改めて辺境伯家当主であるアーサーに話を通してからという事にして話を濁していた。


紹介されたのは三女で赤毛にヘイゼルグリーンの瞳を持つ5歳のアリーと金髪にアクアブルーの瞳を持つ2歳のリーナの2人で可愛い女の子だった。

アリーより上の兄妹は王都の学園に通っている為に不在だった。


バルトハルド王国の貴族は6歳から成人する15歳までの9年間を学園に通わせて色々な知識と経験を学ばせる。平民も通える学園だが、身分によって学費は変わり使える設備も変わる。


貴族は年間金貨1枚、平民は年間大銀貨1枚のお金が掛かるので、ある程度裕福な家庭の子供か5歳に受けた祝福の儀で良いスキルや称号があると国から学費が免除されたりする。


また、普通の町に住む平民は学費が年間銀貨1枚で通えるので6歳から12歳まで町にある職業訓練学校へ通い卒業時に総合成績の上位者は王都の学園へ推薦されて通える者や、魔法が使える者は街に出て冒険者学校へ行き冒険者を目指す者もいる。


成績の良い者は職業別で学校から奉公先を推薦されるて下積みが終わると婿入りや長男の嫁になる。残りの者と村で農民として家督を継げない者や結婚出来なそうな者は名を上げ富を求める為にすぐに冒険者になる者が多い。


貴族の長男は家を継ぐ為に領地へ戻り領地運営を学ぶが、次男以下は学園で卒業するまでに仕事を探すか能力がある者は学園を卒業後は国の官僚や騎士になる事が多いが、偶に高ランクの冒険者になって名声を求める為に冒険者へなる者もいる。娘達で家に戻って来るものは貴族として他家と縁を結ぶ為に結婚して嫁いでいく。



アリーとは同年代なので今回の社交界や学園などでも関わりが出来るだろうが、学園は9年あるのでリーナとも関わってくるし自分の弟妹とも友達になってくれるだろうから婚約者は置いといて仲良くなろうと礼儀作法を駆使して振る舞いをした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



アリーside



今回、お父様から私かリーナの婚約者候補だと男の子を紹介された。


銀髪に碧眼の整った顔立ちで礼儀も出来て良い方でしたわ。私とリーナを1日だけでしたが、お相手してくださりアル様となら今年の社交界と来年からの学園がとても楽しみになりましたわ。


リーナはまだ幼くよく分かっていないので、悪いですが翌日お父様に婚約者はリーナではなく私を立てて欲しいとお願いしに行きましたら、次期当主なので当主である辺境伯の父にまず話を通してからとはぐらかされたみたいです。


『お父様!もっとしっかりして欲しいですわ!!』と、心でお父様に対して不満を思いつつもまだこれからチャンスはありますと前向きに動こうと思い、お父様に辺境伯様へ婚約者の話をお進めしていただく約束をして頂きましたので良かったですわ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー















この後、王都へ向かう道中でアリーがアルに更に惚れるエピソードが発生するのは必然でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ