表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏人格で救えるセカイ  作者: 鷹野ちほ
1章『希望と絶望』
5/6

蘇るトラウマ

「っ!まじかっ!」

「早く変身しちゃいましょう!」


変身して、協力できるのだろうか。そんな不安がよぎるも、今は変身するしかこの街を救う手段はなかった。

皆が起きないうちに早く片付けなければ‥!

二人で呪文を唱えれば、脳が切り替わる。


「うふ‥♡敵が目の前にいるじゃない♡これはさっさと‥」

「いや、まて。皆が起きてしまう。ここは静かに殺るしかない。」

「‥わかったわ。でも、楽しませてちょうだいね♡」

「それは保証する。」


こう会話している時にも、鬼壊は近づいてきている。

余裕がない。どうすれば、とため息をついて考える。

いや、考えなくていいか。

‥そういえば、何回も変身するにつれ、制御が出来る仕組みなのか、理性も保たれてきた。

ふと千佳の方を見れば目で『殺れ』と言っている。

こうなれば1つしかないよね♡


「手当たり次第♡」


取り敢えずナイフを1本投げてみる。しかし、そのナイフは軽々しく鬼壊に吸い込まれてしまう。

なぜ吸い込まれた?そして見たところダメージは受けていない。

ナイフは普通の鬼壊なら、直にダメージを受けてしまう、攻撃力がとても高い品物だ。

おかしい。そう思った瞬間。


「あ、あぁ‥‥!」


千佳の様子がおかしい。

何かに取り憑かれたのかのように、奇声をあげている。

豹変したその姿はとても奇妙で、一般人だった私にはとてもこの世の物には思えなかった。

それでも気を保ち、話しかける。


「千佳‥?大丈夫ぅ‥?」

「あ、れ‥!両親、殺され‥て」

「両親!?あいつが殺したのぉ!?」


どうやら千佳が言うにはその鬼壊が両親を殺したらしい。

その事実に怒りが込み上げてきて、全身が震えた。

千佳を1人にした、相手‥!

1人がどれだけ辛いか、私にはよく分かる。

歯ぎしりをして、全身の力をナイフへと溜め込む。


「‥おまえ、それ。」

「ぇ?あ‥なんか、出来ちゃった♡」


何故か、ナイフが巨大化していた。

やはり対鬼少女はまだまだ隠された力が眠っているようだ。

だが、これなら‥いける!

手に力を込め、ナイフを剣のように構える。

千佳の前に立って。


「こいつは‥私が‥♡倒しちゃう♡」


鬼壊に近寄り、切りつける。やはり、一旦は切れるが、すぐに再生してしまう。

変わりに頭についているツノで、腹を抉られる。

服がある程度防御しているが、それでもくる腹への痛みに顔を歪める。


「がっ‥はっ‥つ、まぁまぁ強い‥わね。でも‥!」

「海!」


千佳を。守らなければ。その叫びを無視し、走り出す。

無駄かもしれないが、千佳を守ることはできる。

何故私はここまで頑張っているのだろう。そうふと思うけれど、

守るものが増えたからだと自覚する。

今は、誰かを守る力‥見ているだけではない力がある。


ナイフをで鬼壊を真っ直ぐ刺す。

だが、相変わらずザクッという鈍い音がするだけでサラサラ‥とまた元の状態にもどってしまう。

今度は手を振り上げられる。

今度こそまずい‥!

そう感じ、咄嗟に目を瞑ってしまう。

パリンッ


「‥?」


予想していた衝撃的な痛みは来ず、その代わりに軽い音が鼓膜に届く。

目を恐る恐る開けてみると、そこには、立っている千佳がいた。


「すまんな、日和っていた。‥お前が痛めつけられるのをただ見ている自分に、嫌気が差した‥!」

「千佳!もう、大丈夫なのぉ!?」

「ああ、しかも、私の攻撃、効くみたいだぞ。」


そう言って、手から栓付きの瓶を出し、鬼壊がいる方へと投げる。

一瞬弱るが、少ししたらまた回復してしまう。

どうしたら‥。

自分の武器と千佳の武器を交互に見て考える。

その瞬間、私の頭に1つの案が浮んだ。

前話と期間が開いてしまい、すみませんでした!

短い‥。頑張ろ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ