アルカナスキルの存在発覚
「なぁ…なんで俺こんな目にあってんの?」
「黙って正座してろ。」
ピシャリ、と言われたがなんで悪くもないのに正座させられているんだ?
あの後俺は白狼にどこかの公園に連れてこられた後、そのまま正座させられた。文句を言おうともこいつの眼力で黙殺された。
「ヘリオス。今から尋ねることに真面目に答えなさい。」
「へ,,,まあいいけ…「返事はハイ。」,,,ハイ」
「あなたのスキル構成をもう一度教えなさい。コールでいいから。」
「ハイ。コール、白狼」
prガチ『さぁ教えなさい。』
『ハイ。〔調教〕〔鑑定〕〔錬金術〕〔料理〕です。』
『〔調教〕と〔鑑定〕をとった理由はわかる。だから、残りの二つをとった理由を聞くわ。まず、なんで〔錬金術〕をとったの?』
『え?なんでって…〔錬金術〕のスキル説明欄に〖ポーション・マジックポーションも作成可能〗って書いてあったから、消耗品を作れるのは便利だなぁと思って…』
『ふぅん…まぁいいでしょう…でもね,,,』
嫌な予感がするな,,,耳ふさいどこ…
『なんで〔料理〕スキルなんてとってるのよ⁉戦闘系スキルをとる前に生産系スキルの〔料理〕⁉なんで⁉アンタ馬鹿⁉』
『馬鹿とは何だ、馬鹿とは。これは…あれだよ。テイムモンスターに美味しい飯を食べてほしいと思ったから,,,』『だからって!なんで戦闘系スキルを一つも取らずに、そっちをとってんのよ!』
ハアハアと肩で息をする白狼。大変だなと他人ごとのように思っていたら、ギロリと睨まれた。
『一応聞くけど、これからどうするつもり?戦闘系スキル持ってなかったら戦えないじゃない!』
『ああ、そのことで聞きたいことがあるんだけど,,,』『聞きたいことぉ?』
良かった。やっとこの不思議なスキルと称号が聞ける。
『なんかさ、とった覚えのないスキルがあってさー…』
『,,,なんていうスキル?』
ん?声のトーン低くなったか?まぁいいや。
『〔賢者・未覚醒〕っていうスキルと〔愚者・未覚醒〕っていうスキル。あと同じ称号も。』
『,,,,,,,,,』
うん?なんで黙ってるんだ?
『なんで個有スキル持ってんの⁉』
『アルカナスキル?』
『βで少し噂になったスキルで、その人が取得もう誰も取得できないっていうスキル。他にもソロモンスキルや、十二宮スキルなんてのもあるの。』
『へー、これもその一種なの?』
『未覚醒っていうのが気になるけど、多分そうだと思う。…でもわざわざ〔未覚醒〕ってついてる位だから、まだ使えないでしょ?』
『うん。使用不可になってる。』
『だったら、結局意味ないじゃん。どうするの?』
『うーん…とりあえず、この街のクエストをやっていくよ。』
『ふーん…じゃあ私も今日一日は付き合ってあげるよ、もー。』
『ありがとっ。』
さてじゃあ行きますか。