衝撃の事件発生⁉
「そういや陽祐、おばさんから聞いてるよね?」
まだ見ぬ魔物をモフることを考えていた俺に羽亜がそう尋ねてきた。,,,って母さんから?何のことだ?
「聞いてる?って、何をだ?」
「もしかして,,,聞いてないの?」
・・・何のことだ?本当に不安になってきた。そしてその不安は羽亜が言った次の言葉で絶望に変わった。
「陽祐の両親、夏休みの間『豪華客船で行く世界一周旅行』に行ってくるから、しばらくうちに泊まりなさいって。ちなみにうちの両親同じのに参加するってさ~。」
「・・・・・・ハァ⁉」
ちょっと待て何考えてんだあの人たちは‼こうしちゃいられない。一刻も早く連絡を…ってメール?誰から,,,って母さんからかよ⁉でもちょうどいい。このまま何とか…
『やっほー!事情は羽亜ちゃんから聞いてると思うからそーゆー感じでお願いね♪あっ、一応言っとくけど来月まで電気、水道、ガスは止めてるから、帰っても意味ないよ!布団や洋服とかは羽亜ちゃん家に置いてるから!二か月間頑張って!by母』
・・・脱力とはこのことだろう。何で自分たちからじゃなくて羽亜から説明させるんだよ,,,それに二か月間も電気とか止めていくってどんだけなんだよ,,,
っ、そうだ。家じゃなくて羽亜ん家がダメって言ったら…またメールか…嫌な予感がするな…
『こんにちは、陽祐君。羽亜や御両親から聞いてると思うけど我が家は全然構わないから、二か月間自分の家だと思ってゆっくり過ごしなさい。生活費とかはもう貰ってるから、気にしなくてもいいよ。by羽亜父』
おじさぁぁぁん‼自分の娘と高校生の男子と二か月間一緒に暮らさせる気かぁぁ!
「陽祐どしたの?携帯見始めてから落ち込んだかと思ったら、すぐに元気になって、また落ち込んで…情緒不安定なの?」
「,,,いや、何でもないよ,,,ちょっと母さんたちに確認してただけだから…」
「そう?まぁいいけど…二か月間よろしくね!」
「うん…よろしく。」
はぁ…夏休みの間ずっと一緒か…まぁいっか、仕方ない。それじゃあ帰りに色々買って帰らなきゃな…