2.俺と学校と幼なじみと
ちょこしゅーです。
文章で表すのって難しい・・・・・・
下手なりに頑張っていくので応援よろしくお願いします!
「はぁっ、はぁっ、間に合ったぁ・・・・・・」
教室はまだざわついていた。
友人と喋ったりする人たちや、スマートフォンをいじってる人などそれぞれだ。
俺は自分の席に着いて、寝たフリを始めた。
こうでもしないと女子が寄ってくるからな・・・・・・
だがそれもすぐにやめることになる。
「伊織!おはようっ」
決まって声を掛けてくるやつがいるからだ。
「おはよう、沙織。」
「うん!今日は遅かったね。なにかあったの?」
「いや、ただ下駄箱の前で喋ってたら時間が経ってて・・・・・・」
「なるほどね。どうせ隆くんが妹がどうとか言ってたんでしょ?」
「まぁそれもある。」
というか半分以上それのせいだ。
「やっぱりか〜。そんなことだろうと思った。」
「さすが沙織。」
「まぁね♪ 伊織のことならなんでも分かるからっ。」
「今のは俺のことってよりは隆のことだと思うんだけど。」
「細かいことはいいの!」
「はいはい。」
俺のことならなんでも分かると豪語するこの少女は、幼なじみの山前沙織だ。
顔は美人というより可愛い系だ。芸能人並だと思う。髪は肩にかかるくらいのセミロングだ。身長は160cmくらいで細身だが、女の子らしい柔らかさがある。特に目立つのはその胸だ。高校1年生とは思えない。Eとかそれ以上だろう。
しかしほんとでかい。1度でいいから触ってみたいものだ。
「なんか変なこと考えてる?」
俺のことをジト目で見てくる。
「え?い、いや、考えてないよ?」
「怪しいな〜?」
「ほ、ほんとだって!」
「ふ〜ん?まぁいいや。」
あっぶねぇ。沙織の胸のこと考えてたのバレるとこだった。
沙織とは家が隣で生まれた時からの幼なじみなのでなんでも分かるというのもあながち間違いではないのかもしれない。
キーンコーンカーンコーン――
鐘がなった。今度は予鈴じゃなく本鈴だ。
「それじゃ席戻るねっ。またあとでっ。」
「おう。」
そういって、沙織は自分の席に戻っていった。
ホームルームを終え、授業が始まる。
授業はそんなに苦ではない。勉強自体は楽しいと思えるから。
4時間目も終わり、昼休みになった。
「伊織!はいっ、今日のお弁当っ!」
「沙織、さんきゅ。」
「どういたしましてっ」
数日前から沙織は俺に弁当を作ってくれるようになった。
俺は高校に入ってから一人暮らしを始めた。
料理なんてできるわけもなく、昼は菓子パンで済ませていたが、沙織に見つかり、それじゃ栄養が偏るとか言われ、弁当を作ってもらうことになった。
「今日の弁当は・・・・・・ おっ、からあげか!」
「うんっ、伊織からあげ好きでしょ?」
「うん。さすが沙織。俺のことなんでも知ってるな。」
「もちろん!伊達に何年も幼なじみやってませんっ」
沙織の弁当は美味しい。俺の好みも把握してるので文句の付け所もない。完璧だ。
「お前らほんと仲いいな。」
「幼なじみですからっ」
「おしどり夫婦に見えるぞ」
「えっ!?そ、そんなことないよね?おしどり夫婦なんてっ」
隆に言われ、沙織が赤くなる。
なんでそんな赤くなるんだ?
よくわからん。
「いいから食おうぜ。腹減ったよ。」
「そ、そうだねっ。隆くんも食べよっ」
「そうだな。」
みんな食べ始める。
昼食はいつもこの3人で食べている。
最初は隆と2人で食べていたのだが、女子が寄ってきて食事にならないので沙織が女子避けのために一緒に食べることになった。
沙織には悪いことをしている。本人は気にしてないと言っているが。
昼食を食べ終え、5、6時間目も終わり、放課後になった。
「隆は今日も部活か?」
「ああ。 先に帰ってていいぞ。」
「了解。」
「可愛い妹を見つけたからって誘拐はだめだぞ。」
「そんなことするかっ!」
そんな冗談(隆なら冗談ではないかもしれない)を交わしつつ帰ろうとしたら後ろから声をかけられた。
「伊織っ、今から帰るの?」
沙織だ。走ってこっちに向かってくる。揺れる胸がまたすごい。
「うん。」
「なら一緒に帰ろっ 」
「ああ、いいよ。」
「ちょっと寄りたい所あるんだけどいい?」
「暇だし時間持て余してるから全然おーけー。」
「ありがとっ」
「いえいえ。」
そうしてふたりで帰ることになった。