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1. 俺と親友とラブレターと

初投稿です。

短いですが、これから頑張って書いていこうと思います。

足りない部分が多々あるとは思いますが、よろしくお願いします!


ドサァッ!


「はぁ、今日もかぁ・・・・・・」


下駄箱を開けると大量の紙が落ちてきた。

ラブレター。

普通の人なら貰ったら嬉しいし、喜ぶだろう。

でも俺、壬生伊織(みぶいおり)は違う。

高校に入学してから1週間、毎日大量のラブレターが下駄箱に入っているのだ。

処分するこっちの身にもなって欲しい。


「伊織はモテモテだな。」

「こんだけあると嫌になるよ・・・・・・」

「まぁそう言うな。好意をもたれるのは悪いことじゃないだろう?」

「そうだけどさ・・・・・・」

「確かにこの量はきついと思うけどな・・・・・・

これが全部妹からならば発狂するくらい喜べるだろうに。」

「いや、お前じゃないんだからそれはない。」

「なにぃ!? お前には妹の良さが分からないのか!? 妹という存在はだな・・・・・・」


(スイッチ入っちまった・・・・・・ こうなると面倒臭いんだよなぁ)


この残念な変態は小山隆(おやま たかし)

俺の中学からの親友だ。

スポーツ万能、勉強もできる、メガネが似合うイケメンだ。

まぁ妹好きの変態だからモテないんだけど。


「おい伊織、聞いてるのか!?」

「あぁ、ごめん。聞いてない。」

「まったく・・・・・・ とにかく妹は最高ってことだ。」

「そうかい。」


テキトーな返事をしておく。

ちなみに、隆の言う妹は妹っぽい人であって本物の妹じゃなくてもいいらしい。


「そういえば伊織、女子嫌い治ったのか?」

「いや、全然。」

「そうか・・・・・・」


重大発表。俺、壬生伊織は女子嫌いなのだ。

正確には嫌いではなく苦手だ。

俺も男だし、女子に興味はある。

でも苦手なのだ。

理由?女子が怖いんです・・・・・・


俺は昔からモテモテだった。

勉強もスポーツもできて、イケメン。隆のように変態でもないので普通にモテた。

毎年、バレンタインデーには三桁にとどくくらいのチョコを貰っていたし、ラブレターが下駄箱に入っていない日はなかった。


それでなんで女子が苦手になるかだって?

それは、女子の重すぎる好意故だ。

毎日女子に追われ、俺を取り合ってみんなで喧嘩。殴り合いにまで発展することもあった。極めつけは監禁だ。手足をロープで拘束され、口はガムテープで塞がれて・・・・・・


そんなことが何回もあり、女子が苦手になってしまった。

だからラブレターを貰ってもあまり嬉しくない。


キーンコーンカーンコーン――


「やべっ、早く行くぞ伊織」

「お、おうっ」


下駄箱前で喋っていたら予鈴がなった。

2人は急いで教室へ向かう。

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