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ダイジェストのようなもの

「やめよう」


「は?」


「ストーリーを練ってそれに合わせて作品を作るやり方は合わないんだ」


「レミントン、お前一体何を言って――」


「だから考えていたプロットをダイジェストにして並べようと思う」


颯爽と現れた少女。

名前すら決まっていないのでA子。


彼女こそマキ憧れの人物であり、数年前より活動している者であった。

両者は戦闘になり、レミントンはA子の担い手Bと遭遇、Bの介入によって蟠りが解ける。


しかしその束の間、マキ達は消滅しどこかへ転送されてしまう。


A子と了はこれに対し調査に乗り出すも、数日後、マキの死亡を確認。

証拠も何も無い状況にレミントンはマスターサーバーを管理する同族の知り合いと対話し、何が行っているのかを内側から解明しようとする。


すると知人は「マスターサーバーは大容量の情報を高速伝達させるため、情報だけを読み取り視覚的にモノを判断しているわけではない」と発言。

さらに「オペレーターやそのオペレーターの下っ端はマスターは完全なものと認識しつつ、その少ない情報から情報整理をしているだけ」と伝えられる。


マキ達はマスターサーバー登録外であり、さらにマスターサーバーはノイズ除去のため、マキのような脆弱なエネルギーのアストラル体などは情報から排除されており、犯行を行ったのはマスターサーバーに詳しい者であると伝えられ、了とは別にさらに裏で活動を開始するレミントン。


一方了はAやBと共にマキが関わった関係者を洗い出すも特に成果が上がらない。


そういった精神的負担とマキを失った苦しみによって成長が阻害されつつある状況となる。


それを見たレミントンは、「特異固体」と呼ばれる人間と了を会わせようと画策する。

それはレミントンが了とならんで契約者にしようと考えている男であったが、了を見つけたレミントンはその男が別の担い手と契約する際に了の方を選んでいたということを説明した上で、今後の参考になるからと彼が戦う現場を見学しにいくことに。


了が現場で見た男は猪突猛進でイノシシのような男であり、考えるよりも先に手が出るという男であった。

男はCと言い、ロウレイという担い手と契約していたものの、ロウレイは担い手としてはDランクでありランク的には非常に低かった。


だがCのランクはB++であり、了はこの状態に混乱する。


これはロウレイが考えた知恵によるもので、ロウレイは変身、変化する部分を右腕だけに限定することで全てのエネルギーを右腕に集約させて戦闘力を大幅に増大させるように施していた。


そしてCはその右腕だけ高出力というハンディをものともせず戦闘を行い、ランクAとも遜色がないといわれるほどであるが、特殊能力として「どんな次元でも物質でも手で触れて捕まえることができる」という能力によってこの時点では了からすると強敵に感じたヴェノムをたやすく撃破する。


ここでレミントンによりロウレイはその男らしすぎるシンプルな思想がこれまでの契約者との上手な関係を構築できず、必要以上に総合評価が低かったが、レミントン自身ですら契約者として候補に入れた男と契約したことで当人の担い手のランクは低くとも周囲からは高く評価されつつあるという説明を受ける。


そして了に対してもそれだけのものをもっていると評価する。


ヴェノムとの戦闘終了後了はとりあえずCに話かけてみるが、Cは会話の3分より力比べの3分の方がマシだといい、了がしつこくしたため戦闘へ。

しかし戦闘中Cは敵意をむき出しにするというよりも了の心の本質を見抜いた上で。


「未熟なのを自覚せずに偉そうに振舞って萎えちまったってか!」

「てめーの情けなさなんざ知るか!人なんざいつか死ぬっつーんだよ!」


などといいながら了が気にしている人物ことマキは了が思っているほど了のことなど考えていなかったと主張し、ロウレイもそれに賛同する。

最初はその姿に憤る了であったが、Cの言う前に進むこととそ男の道というのと、自分と了は本質的には変わらない獣だという言葉に揺り動かされる。


規範やルール、そして生真面目でありたいと考えて生きてきた了であったが、実際にはCと同じく力でもって解決する事は嫌いではなかった。


それを自覚した了は一気に吹っ切れ、互いに獣のように戦うが、最終的に浴びせた一撃によってCが


「いいパンチもってるじゃねえか」という言葉で喧嘩のようなものは終結し、アストラル体であり契約者である自分がヒーローではないことに気づき、何をすべきかを自由だというロウレイやレミントンの言葉から自らの足で歩み始めるのだった。


自らの足で歩み始める了であったが、ふとしたことでブラッククロークに自身が契約者であることを幼馴染に知られる。(ブラッククローク自体は幼馴染であったが、了は物語中盤に入るまで全く認知できず、ふとした事で知られた経緯もブラッククロークに口癖とCB400の存在を知られたからであったが、了自体は鈍感ではなく身内にブラッククロークがいることを察知していたものの、ブラッククロークと幼馴染は別人そのものであるため中盤に至るまで気づかない)


その日から了はブラック・クロークに襲われはじめるようになる。

理由は不明だが襲われるのに対し、圧倒的な戦闘力故に苦戦する了。

ブラッククロークの襲撃によってヴェノム退治ができなくなる。


せっかく吹っ切れたのにと妨害されやや落ち込む了だが、何としてでも強くなるとがむしゃらに勝利する方法を模索し、己を鍛え始める。


一方でもう一人の幼馴染に対し、「もし自分がある日突然全ての常識を崩された情報を与えられ、摩訶不思議な存在になってしまったら……」といった話をしたことでもう一人の幼馴染にも了が契約者であることに気づかれる。


翌日、再びブラッククロークの襲撃を受けると、そこにヴェルシスという担い手とA+ランクの契約者であるアヤカという者が現れて撃退する。

アヤカは元々別の地域で働き、ブラッククロークと戦闘力を二分する者であったが、それが主人公のもう一人の幼馴染であった。


元々もう一人の幼馴染は主人公の初恋の相手で告白もしたことがあるのだが、ボーイッシュな彼女は彼氏とかそういった存在というのに憧れがないといって断ったものの、その裏では自身がすでに人間ではない何かになっていた事に負い目を感じて了をフッたのだと主張した。


また、彼女は幼馴染といっても了とは中学時代別の学校であったために3年の間会話もまともにしなかったが、公立の高校を選んだために再び出会った存在でクラスメイトとなって再び了はひそかに惚れていたのだが、この時実は彼女もまんざらではなく、ここから了とアヤカは友達以上恋人未満という関係となっていく。


自分がいる以上、ブラッククロークは簡単に襲撃してこないという話であったが、了自身は「アレは何があっても、誰であったとしても倒す」ということで彼女の力無くしてブラッククロークを倒すことが当面の目標となった。


しかし結局目標といってもそこまで急激に状態が変化するわけではなく、了はアヤカの戦闘力の高さに気おされ、徐々に焦りや劣等感を感じ始める。


そんなある日のこと、単独での戦闘中、ヴェノムが凶悪化する。

偶然にもそこにCが居合わせ、共闘する形となるが、Cによる右腕だけを生かした戦い方を見ている最中、Cが発した「どんなに望んだってあるもんでしか戦えねえからな!」という言葉と「俺には俺だけにしか出来ねえ戦い方ってモンがある!」という言葉により、自分にしか出来ない、自分だけの力を生かした戦い方にその戦闘中に目覚め始めていく。


Cすら驚いたその戦闘方法とは、初めての戦闘の際に了が思いついたものを自身に適用させるという、

圧倒的なエネルギー回復力を生かし、派手にエネルギーを消費して自分の体に推進力のようなものを纏わせるというものであり、腕や足、そして胴体すらもロケットのようにして戦闘力を飛躍的に向上させるというものであった。


Cは地面を右腕で打ち込んでその反動で飛び上がったりして敵に攻撃を繰り出すが、了はそういった一連の「己だけにある何かを生かしたもの」というのがソレであると気づき、ケタ違いの近接戦闘力を発揮していく。


その戦闘で何かを掴んだ了は、Aやアヤカと共に3人パーティでその地域での活動を開始し、大きな戦果を出し始め、中級以上のヴェノムの討伐依頼も入ってくることになる。


そんな状況をしばし過ごしているある日のこと、中級ヴェノムに遭遇。

その日実はブラッククロークの中身である幼馴染とデートのようなものにきており(この時点ではまだ正体に気づいていない)

ショッピングセンターにおいての戦闘であったが、了はなぜか突然現れたブラッククロークと共闘するハメに。


しかしこの中級ヴェノムは特殊なタイプでその日は逃がしてしまう。


戦闘終了後、了は何気なく幼馴染に対して「俺突然消えたりしなかった?」と通常の人間ならそう見えるように感じたはずなので問いかけるが、幼馴染は「え? ずっといたと思うよ?」と返答する。


レミントンと共にこの返答によって了は彼女も契約者ではないかと感づく。

本来の人間ならば「突然消えてまた現れたような?」が正しかったが、幼馴染であるブラッククロークは常にソロで活動していたため、そういった面に疎かったことが裏目に出ていたが、本人は気づいていなかった。


一方、この幼馴染がブラッククロークではないかと早期から感づいていたアヤカは密かに後をつけていたが、彼女が変身する姿を目撃してしまうのだった。


あくる日、学校のトイレにて口論となる二人。

なぜ了を襲うのかという点について口を紡ぐ幼馴染。

アヤカはこの幼馴染が密かに了に恋心を抱いているのを認知しており、それが了をフッた要因の1つとなっていたが、見かねたダンテはアヤカに対して「ブラッククロークは10年以上前から活動している」ということを告げる。


活動が8年前である自分よりも2年も早かったことに「適齢期よりずいぶん前なのはおかしい!」というアヤカに対し、ダンテはブラッククロークたる幼馴染が肉体的には既に死亡しており、メンタル体から独自にアストラル体になりかけた存在であり、その凄まじい才能に目をつけて契約したこを告げた。


しかも彼女はマスターサーバーによるアストラル化の施しも必要もなく、担い手であるダンテとの接続だけでアストラル化した人類史上初の自然体のアストラル体を持つ者であった。



ダンテによる手助けがあったとはいえ放置していても時間が経過すればアストラル体にあるが、アストラル体になったとしても世界が覆い隠すことによって孤独に落ちることが確定していたため、不憫に思ったのに加え、今すぐ変化して成長していく方が物凄い存在になると見極めたダンテの最後の一押しによって契約者として変化したが、


現在の肉体は遺伝子情報から成長したらこの程度の姿というのを想定して作ったものであり、アヤカや了のように肉体とアストラル体が紐付けされた存在とは違っており、実際に物質世界の住人としては死亡していたことを彼女は気にかけていたのだった。


幼馴染が了に恋心を抱きつつも了に向かっていけなかったのはそのためであり、両者は互いに似ている部分があったことにアヤカは気づく。


しかし同属になったことで一気に距離を縮めたアヤカに対し、同属になってほしくなかった幼馴染は了に対し、愛憎入り混じった感情をもっていた。


アヤカはその理由について気づかなかったが、その日は結局そのまま幕を閉じる。


その日の夕方、アヤカはその事実について了に話すが、その言葉によって了は彼女がブラッククロークであったことに気づかなかったことに驚く。


ブラッククロークの姿は、了が彼女に「こういうのいいよね」と日常会話で話していたものを統合したものだったのだった。

アヤカによって彼女がブラッククロークであると聞かされ、今まで全くそれらについて意識していなかったことであったが、冷静に見てみると間違いなかったことがあった。


それは彼女は了がゲームやアニメ、漫画などで気に入っていたヒロインの姿をごちゃ混ぜにしたような姿であったが、それは了が「この子のこの部分が好きだ」と言っていたものであり、レミントンから「彼女は君の近くによくいたなぁ」と言う言葉によって見えないにも関わらず彼女が思う「了の理想像」のような姿を纏って戦っていたのだ。


それが了の周囲にやたらエーテルが漂う理由でもあった。


だが、それは了の理想像ではなかった。

了が女性として理想とするのはアヤカそのものである。

サバサバした竹を割ったようなサッパリとした性格、明るく元気で運動するのが好きで、男よりもある種男らしい姿でりながら、女の子らしい雰囲気も漂わせる彼女こそ理想だった。


ボーイッシュながら髪型は女性らしく拘っており、制服以外ではスカートを身に着ける際にスパッツを身に着けるほど行動的だったが、そうやってどこまでも積極的に動いて、明るくて、ニカッと笑う姿が好きだった。


戦闘のために変化した彼女は殆ど見た目がいつもと印象が変わらないようなものだったが、それも良かった。


ブラッククロークとはいわば、漫画やアニメといった二次元的な趣向、好みであり、三次元的な好みとはかけ離れているが、もう一人の幼馴染は不器用でそこに気づかず、それが理想像だと思っていた。


それをアヤカに伝えるとアヤカは「まずあのスカートがねーよなぁ!」と笑い、「漫画でみてエロくていいなーと思うものを実際にやるから駄目なんだよアイツ。現実ならドン引きするでしょ」と了の思いに同調した。


了がブラッククロークの正体に気づいた翌日、了は幼馴染に対してブラフのようなものを投げかけてみるが、彼女はそれらを上手くかわした。

だが、かわすという行動は了が彼女の性格から予想済みの行動でそれをもってブラッククロークであることを確定させる。


彼女は気づいていなかったが、了が投げかけた疑問は本来なら起こって関係が崩れてもおかしくないものだが、アヤカと同様、引っ込みがちだが明るくて優しげな性格の彼女は了の言葉を「なんだかよくわからないよー」といって誤魔化す姿は了にとって違和感しかなかったのである。


その日の夕方、彼女に対して了は「俺に対して気に入らないことがあったら素直にいってくれ、俺もそこを直したい」と言うが、彼女は「了は了らしくあればいいだけだよ」と、ブラッククロークが言いそうに無い話をして下校していった。


了はこれのせいでブラッククロークがなぜ襲うかの理由を掴めずにいたが、レミントンが発した言葉から「了が了らしく」とは契約前の了の状態を指していることに気づく。


そして1週間ほど時間がが経過したある日、中級ヴェノムが上級クラスに近づいた状態で再び沸きだす。

この時、了は単独でヴェノムに挑むが、そこに再びブラッククロークが参戦した。


実はこの時まで、レミントンの言いつけによって了は普段の戦い方を封じられていた。

これはブラッククロークと戦うための切り札であり、見せるのはまだ先だと主張しており、マスターサーバーの情報も秘匿権を行使して秘匿させていた。


だが了は普段の戦い方に頼ることなく知恵を絞り、ブラッククロークに先んじてヴェノムに勝利し、8割以上の報酬を得る。


その日、消耗したブラッククロークはそのまま去っていったが、「次は倒す」と言い残していった。


そして2日後の夜、ブラッククロークは了の家にまで襲いにくる。

その日は偶然にもアヤカが了の家に宿泊してきていたのだが、それを見ていたブラッククロークが我慢できなくなっての行動であった。


アヤカも変化して応戦するが、すぐさま了が「彼女との決着は1対1でつける」といい、二人での戦闘になる。


ここで初めて本来の力を発揮した了。

ブラッククロークは表示される戦闘力と、今目の前にいる了の戦闘力が完全に乖離していることに驚きを隠せない。


ダンテは「特異固体か!」と叫び、レミントンは「キャリアではボクの方が上なのにボクが選んだ契約者が君の選んだ者に劣るといつから勘違いしていたやら」とこの状態が当たり前であるとばかりにニッコリする。


「元来、戦闘力なんて当人が担い手の特性を得て表記された概算的な数字であって、エネルギーを消費して戦えばこうなるが、これまでの常識じゃ息切れするから短時間しか有効じゃないけど、一時的なパワーアップなんて方法はいくらでもあったよダンテ? 了は一時的ではないけどね」


といつものように長ったらしい台詞ばかり吐くレミントンに対し、ダンテは即効で決めることをブラッククロークに命じる。


ブラッククロークは近接戦闘力も機動力もA++であったが、体に推進力を纏わせる了はそれと同じかそれ以上の戦闘力であり、表記上のB++ランクと特殊能力ナシといった情報はまるで約に立たなかった。


結局、ブラッククロークは翻弄され、後一歩でやられそうな所までいく。

その状況で了は彼女を抱きしめ、謝罪すると同時に「その姿は俺が惚れるものとは違う、俺が憧れるような空想の産物だ」と了は好みではあるが恋愛対象のものではないことに触れ、幼馴染がアヤカと並ばない理由について説明し、その上で彼女を振る。


その言葉に泣く彼女であったが、襲った理由とは現在の契約者の世界は厳しく、了では簡単に生き残れないと思った彼女は早急に了に現在の状態をあきらめてもらい、ただのアストラル体として生きていってもらいたいからの行動であった。

これは初戦闘の時以降、了が成長していないと勘違いしていたからであったが、共闘した際も殆どパワーアップしていないと思っていたので「このままだと近いうちに消滅する」と思った彼女の愛憎入り混じったものであった。


アヤカと付き合う関係に近かったことも、アヤカが自分と同レベルのAランク以上の契約者であることを知っていたブラッククロークは、アヤカと関わることで己の能力を勘違いし、死を早めると思ったのと、アヤカに了が奪われたくないと思ったので襲ったのだった。


自分と並べるまでに成長したことにより、その必要性が無くなったと主張する了に対し、その戦闘力を素直に認め、彼女は去ろうとする。


ソレに対し、「俺たち、今までと同じ関係でいられるよな!」という了に対して「普段の時はね」とブラッククロークとしては二度と姿を見せないと言って了の目の前から消えた。


以降、了は幼馴染とは顔を合わせるが、ブラッククロークは縄張り移動を行って全く接触しなくなった。


幼馴染自体もどこかぎこちない関係となってしまう。


そんな状況の中、新たな問題が発覚する。

サーバーに侵入し、破壊を試みようとしたものが出たと言う話がでたのだった。


ウォーロックが行動を開始したのだった。


だが正体がつかめない。

周囲が疑心暗鬼になっていく中で、了は新たにCを加え、アヤカ、A、Cによる4人パーティを構成する。


他の物も大なり小なりグループを作り、ウォーロックへ対抗しようと試みるのだった。


この状況でレミントンは「了にあわせたい集団がいるよ」と、今後の4人による活動の参考になる人物を見せようとしてきた。

ソレは「四手組」と呼ばれ、バイクに乗って首都高を走り回り、極めて高い成果を出している4人組であった。


名前の由来は「後手に回らない」という意味合いと「どんな者も四手目で決着をつける」という連携攻撃による超高速の連劇によって非常に高い戦闘力をもちえていたが、行動方針や仲間のまとめ方など、あらゆる所で参考になるということで了も乗り気で首都高に乗り出す。


首都高で四手組と出会うが、彼らは生粋のライダーであり、バイクバカだったためにCB400という存在によってすぐさま受け入れられ、四手組に促され、四手組みに帯同する形で数日過ごす。


ここで彼らからノウハウを手に入れ、了達はさらに躍進する。

グループ名が無かったので、グループ名を「BIG-1」とし、混沌とする状況の中で目覚しい活躍をしていく。


そしてなんだかんだあってついにウォーロックを発見。

ウォーロックの正体は米国、ロシア、そして中国政府などと結託した契約者達であり、彼らの中の一人であるとある契約者は担い手を洗脳することに成功し、傀儡とすることで一連の問題を起こしていた。


そして人類のアストラル化の方法など、様々な実験を行っていたのだった。

彼らの招待が判明したことでこれまでの契約者達は彼らの討伐が依頼されるが、一方で彼らもそれまで保持していた戦力を解放させる。


その戦力は初期型と改良型に分かれていたが、初期型はアクシオンだけで構成されたアクシオン体ともいうべき存在による人間が変化した存在であり、極めて危険な代物であった。

改良型はメンタル体をアクシオンで包み込んだ人工ヴェノムであり、ウォーロックと呼ばれる集団は人類のアストラル化は成果としては成功しているが戦闘力として昇華させるだけのものを未だにもたせられていなかった。


マキもその被害者であったが、一連の問題を引き起こしていたレグルスは「あんなゴミよりもこちらの方が優れる」と自らの成果を誇示する。


一方レミントン「アストラル体は自身でアストラルを補給できるが、君らの存在はアクシオンが別途必要のようだね」とその状態が欠陥品だと見抜く。


アクシオンが増大すれば物質が消滅し、人類も消滅してしまうが、その人類などから供給されるアクシオンでしか存在できず、さらにディラックの海になると消滅してしいかねないアクシオン体などの戦力に対し、レミントンは「進化しようとがんばってみた失敗作」と決め付け、四次元世界の住人との戦争に突入。


しかし最終的にレグルスは地球含めた銀河などを担当するマスターサーバーの破壊に成功。

レグルスは「マスターとの接続無くしてどうにもできまい!」と高笑いするも、破壊寸前にマスターサーバーは担い手に本来マスターサーバーにしか許されていない契約者に対する様々な権限行使の権利を与えており、担い手自体がマスターサーバー並に自由行動ができるようになっていた。


これはレグルスの狙いでもあったが、それは裏目に出る。

了はこの破壊の直前、マスターサーバーと交信のような状態となったが、この時、向こう側たる四次元世界に触れる。


これによって何かに目覚めた了。


一方、レグルスは担い手を取り込み、大幅パワーアップする。

自身を担い手以上の存在と自負するレグルス、それによって了含めて「BIG-1」は満身創痍となるが、そこで了が覚醒。


元々エネルギー回復量が極めて多い了であったが、マスターサーバーとの接続が切れたことによりリミッターのようなものがはずれ、エネルギーがレミントンにまで逆流するようになっていた。

その影響でレミントンが担い手としてパワーアップすることで、了自身がパワーアップするというレグルスとは違う形でレグルスと同様の現象が起こる。


圧倒的なパワーでレグルスを倒すも、他の者達の逃走を許す。


その後、米国政府やロシア、中国政府の要人が次々と四次元世界の者達によって消され、殺される。

そして四次元世界の住民はそれらの地域の契約者も一時的に拘束する。


アクシオンが増大する中で四次元世界の住民は了などの無関係の国の契約者達に「痛みの伴う証明」とし、彼らの開放条件としてウォーロックの完全討伐を了達に命じる。


了も最初から「やるつもり」であり、「BIG-1」は新たな局面を迎える。


そして新たな局面を向かえ、ウォーロック達とも戦うようになる了だが、Aの能力によって他の者も一時的に大幅に戦闘力が上がるようになっていくようになり――


「ここまで考えたけど、こういうレールを敷いて物語を作るのは難しいんだ!」


「そ、それで?」


「だからこの話は終わりだ」


「おい、待てレミントン! レミントーーン!」

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