第四話
「今からオリエンテーションとして、近くの人と早速バトルをしていただきます!」
とは言われたものの戦うための武器が無い。そう思っていると背が低く眼鏡でちょっとオタクっぽい……「石破真一」だろうか?前同じ学校だった人が
「先生、僕たちには武器が無いです。どうやって戦うんですか?」
と質問した。他のクラスメート達もうなずいている。当然俺もだ。
「あーそれですねーちょっとBP払って全員分の武器を買うから待っててくださいね―」
先生はそう言い、みんなそれを聞き安堵する。しかし俺は創造系魔法の使い手。つまり武器が作れてみんなに武器が配られるというのは割とデメリットだ。まぁ仕方のないことだが。
「はいどうぞ連絡帳に武器が届きましたよ―まぁ俺の少ないBPじゃこれが限界ですが……」
先生が言った連絡帳を開いて、右上のプレゼントボックスと書いてあるボタンを押すと、20個武器が送られていた。見てみると……いや何これ?一番最初にそう思った。先生はさっき「少ないBP」と言っていた。が、ここに乗っている全ての武器がなんかこう禍々しかったり神々しかったり漢のロマンをくすぐるようなメカメカしかったりこう凄い。
その中でも目に止まったのが「J・B・T」と言う武器だ。この武器は鉄でできた運動靴のような形をしていて色は灰色。特徴的なのは踵についているバー二ア。簡単に言ってしまえばジェットブーツだろう。説明によるとここから炎をだして移動を拡張したり火炎放射機として使うらしい。自分の低い身体能力をこれでカバーできるといいんだがな。なんとも漢のロマンをくすぐる至高の一品だ。さて、どんなふうに相手をいじめてやろうか……そんな事を考えている時に先生は
「はい、みなさんもう武器は見ましたね?それでは「喧嘩」を始めます。さっき近くの人と言いましたが私が相手を決めます。腕輪の「喧嘩」・「決闘」開始ボタンを押してください」
おおようやく始まるのか……初の「喧嘩」必ず勝ちたいものだ。ボタンを押してと
『対戦相手、村川風矢 MAP、東京B』
俺はその表示を見ると意識が腕輪の中に取り込まれていった。
ついに次がバトル……トラップ系主人公西原岳流はどう戦うのか…………
次回にこうご期待!