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Twilight・clown  作者: ぱいなつぷる
5/5

4.



今日はいつもより早く家を出た優。転校生を見ておくためだ。


 下駄箱に靴を入れ、職員室の前を通り過ぎようとしたときだった。


 ―――ガラァッッッッ!!


 ものすごい勢いで開いた扉に驚いて足を止めたが、それを失策だったと悟るのにそう時間はかからなかった。なぜなら…


 扉の先にいたのは、優の担任であり、超絶放任主義者として有名な、えっと、名前は確か…深谷(ふかたに)といったか。それと、一緒に出てきたと思われる女子生徒――美人だ――がいた。


 深谷は周りを見回してから優の方に向き直る。そして―――


 優は反射で飛び退るが、その前に深谷の腕ががっしりと左腕をつかんでいた。

 そして、口角をつりあげて

「ちょうどいいところに、山田」


 面倒なことになった、と優は軽く舌打ちはするが、逃げ出すことはない。この深谷に目をつけられると、様々な場所で心霊現象が起こる(実話)からだ。七不思議のひとつにもなっている。


「俺、今忙しいんだよなー。でもこれからお前の同級生になる奴の案内をしなきゃなんねーんだよなー」

「がんばってください」

「やってくれたらあのレアオカルト本やんのになー」

「…」


 優は、特にオカルトが好きというわけではない。が、学校ではマニアを演じている。ましてや、前に(超高額で買えないと言う事と)この本のよさを熱弁した身であるから…。


「…ちっ」

「よしよし、引き受けてくれるよな?」

「…わーった。教室行くな」

「いや、がkk「あと三冊違うやつな」いいぞ」

「(即答かよ!?)本館&新館一周、成立」

「ああ」


 がっしりと握手する男たち。それを見ていた女子生徒は、訳が分からず突っ立っているのだが。

「さて、いくか」


 早々に歩き出した優。

 …てか、どんだけやりたくないんだよ、深谷。

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