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うたうた

作者: nikoa

たとえば この場所に「明日」が来ないとしたら

僕らはこの場所から逃げ出すのでしょうか

もしも この場所が「約束の場所」だったら

あなたはこの場所に残っていられますか?


結局のところ その間で揺れているだけの

ただそれだけの悲しみなのです きっと


ねぇ お願い 神様 彼女に「明日」を下さい

誰よりも願っている きみに未来がないなんてこと

ねぇ お願い 神様 彼女に「希望」を下さい

笑い方を忘れた少女 無理して作った笑顔


劣等感に包まれた世界で生きているような

悲しみに押し潰されそうな きみを見つめていた

何もできないけれど 支えたいって思っていた

こんな僕でも


結局は僕も 何もできず見つめているだけの

ただそれだけの無力なのです だけど…


ねぇ お願い 神様 彼女に「明日」を下さい

もし きみが望まなくても 僕はきみと生きていたい

ねぇ お願い 神様 彼女に「続き」を下さい

誰もいないところで独り 膝を抱えて泣いている


「永遠」なんて要らない

ただ 限りある未来を駆け抜けたい


結局のところ その間で揺れているだけの

ただそれだけの戦いなのです だから


ねぇ お願い 神様 彼女に「明日」を下さい

本当は知っていた 誰より生きようと必死だった

ねぇ お願い 神様 彼女に「未来」を下さい

いつか いつの日にか 彼女が無理せず笑えるように

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