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魔法使いと優しい少女  作者: 友情ピエール
第1章 アンデットモンスター
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第5話 砕けた隼

早くも!?

-ゆたか-



私は虎龍砲の射撃練習をしていた。


赤い的に狙って放った。

弾丸は的にかすった。

ゆたか「やっぱり。まだまだだな〜。」


私はそう言って虎龍砲の力を制御するにはかなり時間が懸かりそうだな。

ゆたか「どうしたら。私は強くなるんだろう。」

私はそう呟きながら虎龍砲を見ていた。


狼牙「よう、能美。」

後ろから神山くんが来ていた。


ゆたか「神山くん!」

私は少しだけ焦った。

狼牙「練習をしてたのか?」

そう神山くんは聞いてきた。


ゆたか「うん。私は昨日のアンデットモンスターの封印で失敗したからだから私も神山くんや鉄粋さんみたいに強くなろうかなって。」


私はそう言った。

狼牙「あきらめなければ強くなる。」


そう神山くんは言った。

ゆたか「そうだね。」

私はそう頷いて虎龍砲を見た。


狼牙「そろそろ学校に行くとするか。」


そう神山くんは言った。

ゆたか「うん。」

私は家に戻って制服に着替えて学校に行く用意をした。




-狼牙-



俺は一時間目から四時間目まで空を眺めていた。

空は黒い雲に覆われていた。




-昼休み-



俺は弁当を片手に持ちながら能美と鉄粋と一緒に屋上で弁当を食べることにした。


エヴィ「遅かったなお前達。」



そうエヴィ・スライサーは言った。


狼牙「何でお前が居るんだ?」


俺は弁当を片手に持ちながら聞いた。


エヴィ「なぁに。こいつと昼食を食べるより貴様等と食べた方が面白いからな。」


そうエヴィは言った。

六月もでかい弁当箱を持っていた。


鉄粋「狼牙。昨日の敵は今日の友と言うだろ。」

そう鉄粋は言った。

狼牙「ああ。解ったよ。」

俺は仕方なく頷いた。

ゆたか「エヴィさん。六月さん。これからもよろしくね。」


そう能美は言った。

エヴィ「ああ。よろしくな。」


エヴィは愛想無く言った。

六月「よろしくお願いします。能美さん。」


六月はお辞儀をした。

俺は弁当を開けた。

いつもと変わらず唐揚げとトンカツの肉弁当。

鉄粋はオニギリ3つのオニギリ弁当。


能美は小さな弁当だ。

エヴィと六月はかなり美味そうな多国籍バイキング弁当だった。


エヴィ「おい、神山。」

エヴィは俺に話し掛けてきた。


狼牙「何だ?」

俺は完食してエヴィの方を向いた。


エヴィ「貴様がどうして魔法使いだと私が知っているかお前気になっていたな。」


そうエヴィは薄ら笑いをして言った。


狼牙「ああ。」

俺はエヴィをじっと見ながら頷いた。


エヴィ「貴様の先祖神山松丸は12の時に魔法が使え。それであらゆる戦に勝利していた。しかし私が日本に来た時には松丸はあの織田信長以上の知識を持っていた。それに魔法は何種類も使えていたからどの軍団にも対処して戦っていた。」

狼牙「何で?」

俺は聞いた。

エヴィ「さぁな。だが奴はこう言っていたよ。弱い者を守るためにこの力を使うんだよ。ってな。」

そうエヴィは言った。

狼牙「弱い者を守るために?」


俺は自分の拳を見てそう呟いた。


ゆたか「それで神山君のご先祖様はどうなったの?」

能美は聞いた。

エヴィ「奴は子供達が拐われて奴はこの街の一番大きな神社に向かった。だが奴を待っていたのは裏切り者だった。その裏切り者は殿様の家来だった。そいつは松丸に取り引きをした。」


そうエヴィは言った。

狼牙「取り引き?」

俺は頭に?マークを浮かべた。



エヴィ「ああ、その内容は貴様がこの場で我々に殺されることだとな。」

そうエヴィは言った。

ゆたか「それって!」

能美は驚いていた。

鉄粋「ああ、自分の利益の為だな。」


そう鉄粋は言った。

エヴィ「奴はその条件を受け入れた。自分の刀を地面に置いて6人近くの敵に殺されるのを覚悟した。だがそれを見た私は奴の教え子達を助けた。奴は子供達の無事を確認して反逆者達を魔法で攻撃した。その早さはまるで神速だったよ。」

そうエヴィは言った。

狼牙「そうか。俺の先祖が。」


俺は少し安心した。

そうエヴィは真面目な顔で言った。


狼牙「それでお前は戦ったのか?」


俺はそう聞いた。

エヴィ「いや。私は奴の噂を聞いてイギリスから日本に飛んできたんだ。その時に奴に出会った。」


そうエヴィは空を見ながら言った。


ゆたか「でもどうしてエヴィさんは狼牙くんのご先祖様に会いに行ったの?」

そう能美は聞いた。

エヴィ「なぁに。奴がどれ程強いのか試してみたくなったのさ。だが奴は強かった。私は手も足も出なかった。その強さはまるで鬼神の様だった。」


そうエヴィは言った。

エヴィ「だが。奴は捨てられた子供を拾っては寺子屋で勉強を教えたりしていたな。」


そうエヴィは懐かしそうな顔で言った。

狼牙「俺の先祖が。」

俺は少しすごいと思った。

エヴィ「だが奴は戦で大金が貰えると殿様に言われた時は多くの敵を殺していたな。だが子供や女や老人には手を出さなかったがな。」


エヴィはそう言いながらお茶を飲んでいた。


エヴィ「そして奴は子供達の里親になってくれる人がいないか探していたよ。」

エヴィは懐かしいなと言いたそうな顔をしていた。

鉄粋「だがその子供達の里親は見つかったのか?」

そう鉄粋は聞いた。

エヴィ「ああ、ある村で大地主が10人の子供を受け取ってくれたよ。」


そうエヴィは言った。

狼牙「そうか。」

俺は少し安心した。



〜放課後〜



俺達は放課後に図書館でエヴィの言っていた松丸の資料を調べた。


ゆたか「そろそろ帰ろっか。」


そう能美は言った。

狼牙「ああ。」

俺は隼を片手に持ちながらそう言った。




-ゆたか-



私は夜の学校に行くために動きやすい服を選んでいた。


私は水色のワンピースを着て外に出た。



〜玄関〜



狼牙「お!来たな。」

そう神山君は言った。

ゆたか「待ってたの?」

私は聞いた。

狼牙「ああ。ついでだ。」

そう神山君は言った。


ゆたか「待ってたなら家の中に入って待ってもよかったのに。」


私はそう言った。

狼牙「安心しろ慣れてるから。」


そう神山君は言った。

ゆたか「行くんだよね。」

そう私は言った。

狼牙「ああ。お前は用意できてるよな?」

そう神山君は言った。


私は神山君からヘルメットを受け取って学校まで連れて行ってもらった。



〜高校のグランド〜



校門前には鉄粋君とエヴィさんと六月さんが待っていた。


狼牙「待たせたな。」

神山君はバイクを小さくしてポケットから刀を取り出した。


私はカバンから虎龍砲を取り出した。


今日はいつもと違う場所に出現すると鉄粋さんが言った。


エヴィ「ん?」

エヴィさんは何か嫌な気配を感じたと言いたげな顔をしていた。


すると地面から巨大なハサミが出てきた。

神山君は私をお姫様抱っこして地面から離れてジャンプした。


地面から出てきたのは体がムカデで体の横にザリガニのハサミが有って頭はノコギリエイの頭だった。

ゆたか「何あれ?」

私はそう言った。

狼牙「あれは剣を強化するスキルのカードか?」

神山君はそう言った。

エヴィ「いや、たぶん違うぞ。」


そうエヴィさんは言った。


狼牙「は?どこが?」

神山君は刀を鞘から抜いてエヴィさんの方を向いた。

エヴィ「あれは体を強化するスキルのカードだ。」

エヴィさんはそう言った。



-狼牙-



俺は隼を片手に持ちながら強力な魔法を刃に注ぎ込んだ。


俺は隼に竜巻系の攻撃魔法を注ぎ込んだ。


俺は一振りした瞬間強力な竜巻がアンデットモンスターの背中に直撃した。

そしてそのまま能美が虎龍砲に一枚のカードをスキャンした。


ゆたか「スキルカード!ポイズンフレア!!」


能美は虎龍砲のトリガーを引いた瞬間毒の炎がアンデットモンスターに直撃した。


毒の炎が直撃した場所は溶け始めた。


鉄粋は中国拳法でアンデットモンスターの腕をへし折った。


エヴィは液体が入ったビンをポケットから取り出した。



エヴィ「お前ら下がってろ!凍てつく風よ奴を二度と動けぬ魔法で凍らせよ!アイスエイジ!」


そうエヴィが言った瞬間液体が入ったビンが爆発してそれがアンデットモンスターの体に付着して凍り付いた。


俺はトドメの一撃を入れるために強力な魔法を隼に唱えた。


狼牙「操られし者よ我が前に消えよ!シャイニングフォース!!」


俺は光魔法を唱えた瞬間強力な光線がアンデットモンスターに直撃した。

アンデットモンスターは氷と一緒に跡形もなく消えた。


俺はカードになったのを確認してカードを拾った。


カード名はメタルキメラと書いてあった。


ゆたか「やったね。神山君。」


そう能美は言った。

狼牙「ああ。」

俺は頷いた。

すると何かの気配を感じた。


エヴィ「おい!お前ら戦う準備をしておけ!」

エヴィはそう言った。

俺は後ろを振り向いた。

そこには黒い騎士の鎧を身に纏った奴がいた。

俺は隼を両手で持った。

鉄粋「間違いない奴は黒騎士だ!!」


そう鉄粋は言った。

狼牙「黒騎士って確かアンデットモンスターの中で最強のモンスターだろ!」

そう俺は聞いた。

鉄粋「奴はたぶんお前を倒すために出てきたんだ。」

そう鉄粋は言った。

狼牙「なら、本気で相手をしないと死ぬな。」

俺はそう言って隼に雷の魔法を注ぎ込んだ。

六月「敵を排除します。」

六月は片手をガトリング砲に変えた。


エヴィ「四百年以上生きてきたがあんな奴が居るとはな。」


エヴィはおもしろいと言いたげな顔をしていた。

狼牙「さてと俺達の戦いの始まりだ!!」


俺はそう言って攻撃を仕掛けた。


黒騎士は片手の紫色の剣で隼の攻撃を防いだ。

鉄粋「ハァー!!守護獣チェンジ!キリン!」


龍の様な馬に変身した鉄粋は中国拳法からカンフーのポーズに変えた。


ゆたか「スキルカード!スキャン!ハリケーン!」

能美は虎龍砲の照準を黒騎士の正面に向けて放った。

黒騎士は黒い剣でハリケーンを切り捨てた。

俺は雷の魔法を注ぎ込んだ隼で黒騎士に攻撃を仕掛けた。


黒騎士は剣で攻撃を防いだ。


俺は左手から炎の魔法を黒騎士の腹部に打ち込んだ。

俺は回し蹴りで黒騎士を12mぶっ飛ばした。

黒騎士は黒い剣で強力な闇魔法を放った。


俺は隼で攻撃を防ごうとした。


しかし隼で防いだが隼が粉々に粉砕された。


俺はドラゴンの力を発動した。


ドラゴンの頭をボディにドラゴンの手を両手にドラゴンの翼を背中にドラゴンの尻尾を尻に。


ドラゴンナイトに姿を変えた。


狼牙「こいつで最後だ!!」

俺はドラゴンの爪で黒騎士に攻撃を仕掛けた。

黒騎士は黒い剣で攻撃を防いだ。


更に俺はゼロ距離からドラゴンブレスを放った。

黒騎士はふらつきながら立ち上がった。


すると黒騎士は黒い剣から闇の斬撃を放った。

俺は交わそうとした。

しかし体が動かなかった。

俺は死を覚悟した。

すると能美は自分の体を盾にして攻撃を防いだ。

能美の体から大量の血が出てきた。


俺は何が起きたのか解らなかった。


黒騎士「………………………………………。」

黒騎士は闇の中に消えた。


俺は能美に近づいた。

俺は能美に近づいた。

能美の体には深い切り傷があった。


俺は能美の切り傷を見た。

切り傷には呪いの術式が組み込まれていた。


俺はその呪いを解こうとした。


しかし術式はかなり上級レベルだった。


呪いに近づいた瞬間俺の両手から強力な痛みが襲った。


俺は痛みを我慢した。

呪いはなんとか解けたが俺の右腕を傷だらけになった。


俺は能美を背負って病院まで走った。




〜病院〜



俺は能美が緊急治療室で治療を受けていた。

俺は病院の自販機でコーヒーを飲みながら能美が緊急治療室から出てくるのを待った。




〜次の日〜



俺は能美が入院している病院に向かった。


俺は果物を買って病院に向かった。




〜病院〜



俺は能美の病室を看護婦から聞いた。


病室は198号室に向かった。




〜198号室〜



俺は能美の病室に入った。


ゆたか「あ!神山君。」

能美は目が覚めていた。

狼牙「よう。気がついたか?」


俺はそう言った。

ゆたか「うん。エヴィさんが私にいきなり首に噛みついて血を分けてくれたんだよ。」


そう能美は言った。

狼牙「ヤバイ絵しか想像できない!」


そう俺は言った。


俺は頭の中にはヤバイ絵しか想像できなかった。

能美を押し倒すエヴィの姿が頭の中で描かれた。

狼牙「あ!これ差し入れ。」

俺はそう言って果物を渡した。


ゆたか「あ。ありがとう。」

そう能美は言った。

狼牙「リンゴの皮向いてやるよ。」


俺はそう言って果物ナイフをポケットから取り出した。


俺はリンゴを能美からもらってリンゴの皮を剥いた。

狼牙「ほら。」

俺はそれを能美に渡した。

能美はリンゴを手に取って食べた。


シャク。

ゆたか「おいしい。」

そう能美は言った。

狼牙「そうか。」

俺はそう言った。

ゆたか「ねえ、神山君。」

能美は俺に話し掛けてきた。


狼牙「何だ?」

俺は能美の顔を見た。

ゆたか「神山君の隼が壊れちゃったでしょ。これからどうするの?」


そう能美は聞いてきた。

狼牙「知り合いに刀や剣を取り扱ってる人が居るからその人の店に行って買いに行くさ。」


俺はそう言った。

ゆたか「なら明日には私は退院するから一緒に行こうよ!」


そう能美は言った。

狼牙「そうだな。俺1人に行かせたらヤバイしな。」


俺はそう言って外の景色を眺めていた。



続く。

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