第8話 怒りの力
皆様お久しぶりです!
最近仕事が忙しくて書く暇がありませんでしたが書き終えたので投稿します!
優香は片手に竹刀を持ち稽古をしながら思い出していた。
自分がどれだけ力が弱く守られてきたか知った。
「私は、父さんや母さんの力を持つのに。何で私があの人達の娘なんだろう!」
優香は片手を拳にして涙を流し悔しくなりながら自分の力が限界まで到達していた初めて知った。
「優香」
後ろから空斗が歩いてきてトレーにおにぎりとお茶を持って来た。
「空斗くん。なに?」
優香は空斗の方を向いて涙を拭き取り静かに聞いた。
「お前の親父さんがどれだけ強いか初めて知ったよ」
空斗はそう優香に話始めた。
「私ね、昔世界を滅ぼそうとしたことがあったんだ」
優香は話始めた昔の自分の話を空斗に話した。
「何だよ、それ」
空斗は優香の前に座り優香を見た。
「私はパパやママの・・・・2つの力を受け継いで生まれた存在だから」
優香はそう空斗に言った。
「どういう意味だよ」
空斗はそう優香に聞いた。
「私はパパの魔法とママの容姿を貰って生まれたの。世界を滅ぼそうとしたのは私の中の王の力が私にそう指示したからなの。剣術や魔力は格段に上がって世界を終焉にしようとした。だけどパパは私を力の限り守ってくれたんだ。パパは私を娘だと言ってくれて私の中の王の力も受け入れてくれたんだ」
優香はそう言って竹刀を片手に持ち立ち上がった。
「だけど」
空斗は優香は悪くないと言おうとした。
「私は悪魔みたいな者だから」
優香はそう言って外をじっと見た。
ーーー夜ーーー
1人の男性が片手に何かを持っていた。
「やぁっ、ようやく出処したみたいだね」
アリアスは片手にクリスタルを持ちながら言った。
「ああ、暇な毎日だったぜ」
男はそう片手に黒い宝石を持ちながら言った。
「なら、出処祝いに力を与えようか」
アリアスは片手にコブラの様な絵が描かれた容器を渡した。
「俺にくれるのか?」
男はそうアリアスに聞いた。
「ああ、君はむしゃくしゃしてるんじゃないかな?」
「ああ、むしゃくしゃしてるぜ」
男はそう言って片手に容器を握りしめ中の液体が男の体を包み込みコブラの様な騎士の姿になった。
「全てを破壊して、全ての奴等を泣かせてやる」
男はそう言って片手を前に出して鏡に吸い込まれるようにして姿を消した。
ーーー次の日ーーー
優香と空斗は8番学区のケーキ屋でケーキを食べながら他愛のない話をしていた。
「そういえば来月にファイターズアーツの大会があるな」
そう空斗は話始めた。
「あっ、そっか。大会か~、空斗君は出るの?」
優香はそう空斗に聞いた。
「ああ、戦いには出たいな」
空斗はそう言って片手を拳にして優香に向けた。
「なら、私も参加しようかな」
そう優香は空斗に言った。
「なら、互いにどっちが強いか鍛えないとな」
空斗はそうアップルパイを食べながら言った。
その時。
「キャアアアアアア!」
どこからか女性の悲鳴が聞こえて優香は立ち上がった。
外を見ると片手に紫色の長剣を持った黒いコブラの騎士が1人の女性に剣を向けていた。
優香は走り出して片手にゼロブレイカーを持ち走り出した。
「優香!」
空斗は代金を払い優香を追いかけた。
ーーー交差点ーーー
騎士は片手に剣を持ち女性に剣を振り下ろした。
「助けてー!!!!」
女性はそう大声で言った。
ガギィン!
剣圧と金属音が起きたそこには優香がゼロブレイカーで攻撃を防いでいた。
「早く逃げてください!」
優香はそう女性に言った。
「は、はい!」
女性はそう言って走って逃げた。
優香は片手にゼロブレイカーを両手に持ち替えて水色の雷を放ちながら地面にそれを流し始めた。
「電流桜雷・燕!」
優香はそう言った瞬間地面の電流は全てツバメの形になり騎士の姿をした人物に向かった。
バチバチッ!
電流は全て直撃したが騎士の人物は剣を片手に持ちゆっくりと歩き優香を見た。
「笑えねぇな」
騎士はそう言って剣を変形させてナックルに変えた。
「消えろ」
騎士はナックルに力を込めて前に突き出した。
その瞬間拳圧が優香のボディに直撃した。
優香は地面に膝を付いて痛みに耐えていた。
「さぁ、終わらせるか」
騎士はそう言ってナックルを更に変形させて両足にスパイクに変えた。
「あばよ」
騎士は飛ばされた優香に向かって走り出して体を回転して飛び蹴りを打ち込んだ。
「優香!」
空斗は優香の盾になり騎士の攻撃をまともに喰らった。
「空斗くん!」
優香はお腹を抑えながら走り出した。
「空斗くん!空斗くん!」
優香は涙を流しながら空斗の体を揺すった。
だが空斗は何度揺すっても反応がなかった。
「死んだみたいだな」
騎士はそう言って笑みを浮かべながら優香を見た。
「貴方だけは絶対許さない!」
優香は怒りに我を忘れて体から闇の魔法を発動した。
「雑魚がどんな力を持とうが俺には勝てない!」
騎士はそう言って回し蹴りを優香に打ち込んだ。
だが優香は片手でそれを防ぎ片手に闇の力を圧縮した技を発動した。
「ダークマター・グラビティナックル!」
優香のパンチは一瞬で999発放たれた。
全てそれが直撃して優香は更に大技を発動した。
「ブラックホール・バインド!」
優香はそう言って片手を前に出した瞬間地面から黒い鎖が大量に騎士に巻き付き動きを封じた。
「最期の時です!闇の中で絶望を味わいなさい!」
優香は片足に闇魔法を最大の力で圧縮した。
「ブラックヴォルカニックショット!」
回し蹴りで放たれた闇の炎は騎士に直撃した。
「っぐ!」
鎧を着ていた騎士は地面に倒れた。
「貴方に生きる道はない!敗者に相応しい末路を見せてあげる!」
優香はそう言ってゼロブレイカーを片手に持ちゆっくりと歩き始めた。
「やめろ!」
優香の片手を誰かが掴んだ。
「離せ!あいつを殺さないと!」
優香の姿は復讐を誓った殺人鬼の様であった。
「誰が死んだんだ?」
優香の左手を掴んだのは空斗だった。
「空斗くん?」
優香は空斗の無事を見て意識を失った。
「やれやれ」
空斗は優香を抱えて歩き始めた。
ーーー夜の裏路地ーーー
騎士の力を持った男は誰かを探していた。
「出て来いよ!アリアス!」
そう男性はアリアスを呼んだ。
「やぁ、どうかしたかな?」
アリアスは片手に本を持ちながら聞いた。
「あの力を寄越せ!」
そう男性はアリアスに言った。
「すまないな、君には商品価値がない」
そう言ってアリアスは片手を前に出して男性の中の異能の力を奪い取り笑みを浮かべて姿を消した。
続く
次回はハチャメチャ!