第6話 ダンスに憧れた少女
お待たせしました!
最近ゲームが忙しくて。
優香は片手にカバンを持ち誰かを待っていた。
「優香」
後ろから優しい声が聞こえて優香は振り向いた。
「よう、またせたな」
空斗は片手にカバンを持ち優香の元に向かった。
「空斗さん今日はどこに行きますか?」
優香はそう空斗に聞いた。
「久々にあいつに会いに行こう」
そう空斗は片手にカバンを持ち歩き始めた。
「あいつ?」
優香は頭を傾げた。
ーーーアルスムセリウスーーー
二人はアルセントの中で人が集まる場所である。
そこにはストリートダンスを踊る集団がいた。
「あれ何ですか?」
優香はそう空斗に聞いた。
「たぶんだがあれは有名なダンス集団のブラッディパンサーだな」
空斗はそう言って赤いパンサーのイラストを見ていた。
「おい、あんた確か神山狼牙の娘だな!」
パンサーの1人がそう言った。
「あっ、はい。そうですけど」
優香はそう頷いた。
「そうか、なら死ねよ!」
パンサーの1人はそう言って片手にバットを持ち殴り掛かった。
だが。
バキィン!
バットは跡形もなく砕けた。
それは空斗の能力だった。
「俺の彼女に手出してんじゃねえよ!」
空斗は体を左に回転して回し蹴りをパンサーの1人に打ち込んだ。
「大丈夫か?」
そう空斗は優香に聞いた。
「あっ、はい!」
優香はそう頷いた。
「何かあったのか?」
そう誰かがダンスステージから歩いてきた。
「久しぶりだな」
空斗は片手をポケットに入れて言った。
「ああ、久々に会ったな。牙城空斗」
藍色の瞳に茶髪のイケメンの青年が歩いてきた。
「海上白狼」
そう空斗は白狼を見た。
「その子は?」
白狼は優香を見た。
「ああ、彼女の神山優香だ」
そう空斗は優香の自己紹介をした。
「神山?」
白狼は優香を見た。
「初めまして」
優香は頭を下げた。
「ああ、お前の彼女にしたら礼儀正しい子だな」
白狼は笑顔でそう言った。
「そうか?」
空斗はそう言って優香を見た。
「白狼!何でそいつと気軽に話してるんだよ!」
さっき蹴られた青年はそう白狼に聞いた。
「失せろ!過去にこだわる奴に居場所なんてない!」
そう言って白狼は蹴られた青年を見た。
「ふざけんな!」
青年は片手に何かを持っていた。
それは黒い液体でそれを青年は飲み込んだ。
液体を飲んだ青年は体から黒い鉄の塊を作り出した。
「死ねよ!白狼!」
青年の鉄の塊は円形に変わり白狼に向かった。
「っく!」
白狼は左にジャンプして攻撃を避けた。
「白狼!」
空斗は片手に破壊の力を溜めて青年に殴り掛かった。
「読めてるぞ!」
そう言って青年は攻撃を防ぎ空斗の攻撃を防ぎそのまま鉄の塊を剣に変えた。
振り下ろされた剣に空斗は切られると思った。
ガキィン!
空斗は目を開けると優香がゼロブレイカーで攻撃を防いだ。
「優香!」
空斗は優香の自分より誰かを守る姿を見て空斗は片手に試作銃を持ちパンサーの能力を破壊するために試作銃に力を込めた。
「空斗さん!いきますよ!」
優香は片手に持つゼロブレイカーに魔力を注ぎ込んだ。
「ああ!」
空斗は試作銃の銃口男性ファンに向けた。
「オルタナティブスラッシュ!」
「ギガアルカディア!」
二人の同時必殺技は男性ファンの能力を破壊した。
「やったな」
そう言って空斗はポケットに銃を戻した。
「はい!」
優香はゼロブレイカーをキーホルダーに変えた。
「っぐ!まだだ!まだ!」
男性はそう言って力に頼ろうとした。
「白狼!」
男性は白狼に手を伸ばした。
「失せろ!お前の強さは1つも感じられない。今の貴様に居場所はない」
そう言って白狼はチームブラッディパンサーの元に向かった。
「それにしてもすごいチームなんですね」
優香はそう言ってパンサーをじっと見た。
「ああ!昔からこの街で人気のストリートダンスチームの中で上位の上手さを誇る。だが今みたいに禁断の力に手を出す馬鹿も出てくるんだ」
そう空斗は片手に炭酸ジュースを飲みながら言った。
「空斗くんと白狼さんって同い年ですか?」
優香はそう空斗に聞いた。
「おい、雛川!」
パンサーのダンスメンバーの1人が1人のマネジらしき人物の名前を呼んだ。
「あの、白狼さん」
優香は白狼を呼んだ。
「何だ?」
白狼は優香に近づいた。
「あの子は?」
優香は1人の中学生らしき女子を指差した。
「ああ、うちのマネージャーの雛川卯月だ」
そう白狼は優香に言った。
「ダンスはしないんですか?」
優香はそう白狼に聞いた。
「ああ、上手さなら俺の次に入るが仲間達はそれを認めないんだ」
そう言って白狼は卯月をじっと見た。
「白狼さん。始まりますよ!」
優香はそう白狼に言った。
「ああ、じゃあな。」
そう言って白狼は優香に手を振った。
「あいつ片思いしてるのかもな」
空斗はそう優香に言った。
「えっ?」
優香は白狼をじっと見た。
「あの卯月って奴は白狼に惚れてあのブラッディパンサーに入ったのかもな」
そう言って空斗は片手をポケットに入れて歩き始めた。
ーーー?ーーー
アリアスは片手に本を持ち裏路地を歩いていた。
「やぁ、君がまさか来るとは思わなかったよ」
そうアリアスは本を広げて言った。
「俺はこの街が嫌いだ!全てを喰らい尽くす力が欲しい!だからその力をくれよ!」
20代前半の男性は片手を前に出して言った。
「いいだろ、この力があれば君は牙城空斗をも超えるだろう」
そう言ってアリアスは本から赤い蜘蛛の形をしたキーホルダーと紫色の剣の様なキーホルダーを渡した。
「君の怒りが全てを壊す!楽しみたまえ」
そう言ってアリアスは姿を消した。
続く
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