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魔法使いと優しい少女  作者: 友情ピエール
ホープオブレイザー
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第5話 大切な人の過去

祝190更新!


さぁ、神山優香。君は誰に想いを告げるのかな?

優香は元気がなく空を見ていた。


「王よ、どうしたのかね?」

ヴラドはそう優香に聞いた。


「あの、私は何で生まれてきたんですかね」

優香はそうヴラドに言った。


「君は私に何を聞きたいのかね?」

ヴラドはそう言って優香に聞いた。


「私は大切な人を傷つけた!生まれてきた意味はなかったんじゃないかなって」

優香は涙を浮かべながら空斗の事を考えていた。


「君は恋をしているのではないかね?」

そうヴラドは片手にティーカップを持ち言った。


「私が?恋?」

優香はそれを聞いて胸に手を当てた。


そして今までの事を思い出して優香の中で牙城空斗がどんな人物で自分に優しい人かわかっていた。


不良で正義感が強く優しく仲間想いの人だと優香は知った。




ーーー?ーーー



「私のやることは」

優香は片手にゼロブレイカーとキーホルダーのクリスタルを持ち裏路地で1人の青年が優香に近づいていた。


「やぁ、神山狼牙の娘だね?」

そう青年は片手に黒い本を持ちながら聞いた。


「貴方は?」

優香は青年に聞いた。


「わたしはアリウス。ただの黒幕だよ」

そう言ってアリウスは片手を前に出して2つのフラスコから何かの液体を地面に流した。


その瞬間2体の黒いボディの西洋の鎧を着たワイバーンが出てきた。


「さぁ、君の実力を見せてみなよ」

そう言ってアリウスは本を持ちながら優香を見た。


「相手をするなら容赦しません!」

優香は片手に持つクリスタルを光らせて聖覇王(パラディン)の姿に変わった。


「打ち砕け!破壊龍双撃刃」

優香は片手に持つゼロブレイカーにドラゴンの力を纏わせて力一杯振り下ろした。


2つ首の龍のエネルギーの塊が2体のワイバーンに直撃した。


「ふぅ、さぁこれで終わり?」

優香はそうアリウスに聞いた。


「ふふ、君はまさか勝ったと思っているのかな?」

アリウスはそう言って片手に持つ本を閉じた。


その瞬間2つのワイバーンの騎士は体が一つにくっ付き巨大な(メタル)ワイバーンに合体した。


「何これ?」

優香はその姿に恐怖を感じた。


「さぁ、食われるがいい!」

そう言ってアリウスは姿を消した。


「っく!」

優香はゼロブレイカーを片手に持ち攻撃を仕掛けた。


「私はあの人に会うまで負けるわけにはいかない!」


優香の左手から黒い雷と赤い電撃を放出しながら前に突き出した。


その電撃は虎の形になり(メタル)ワイバーンに直撃した。


しかしその攻撃は地面に流れてワイバーン自体には全く効いていなかった。


「そんな。」

優香は自分の技が効かないのに絶望していた。


「お前何してんだ」

優香の後ろから誰かが優香に言った。


その正体は牙城空斗だった。


「悪いな、こいつは俺の獲物だ!」

空斗は片手にマグナムを持ち照準をワイバーンに向けてトリガーを引いた。


バァン!


弾丸はワイバーンに直撃した瞬間ワイバーンは闇に消えた。


「あの、空斗さん」

優香は空斗に話し掛けた。


「お前何で来たんだ?」

空斗はそう優香に聞いた。


「私は空斗さんの事が・・・・」

優香は胸の中の想いを言おうとした。


「お前は俺の過去を知ってるか?」

空斗はそう言って片手に試作銃(ガーディアンカノン)を持ちそれを内ポケットに入れた。


「いえ」

優香は首を横に振った。


「俺は今から数年前に家族を失った。それは俺の力が暴走して両親と妹の亜未を殺しちまった。」

そう言って空斗は片手にシュシュを持ちそれを持ちながら涙を一粒流して悔やんでいた。


「でもそれは」

「わかってる。俺の力は全てを破壊し全てを壊す力だ。俺は数えきれない数の罪を背負って来たんだ」

優香の言葉を消すように話し出した。


「俺は二度と誰も愛さない」

空斗はそう言って立ち去ろうとした。


だが優香は空斗の左手を掴み涙を流しながら言った。

「貴方は私を助けてくれた!私は貴方の事が好きなんです!だから貴方の隣に居たいんです!」

優香の言葉は嘘偽りない純粋な言葉に空斗は優香を見た。


「俺はこの都市でヤバイ不良集団のリーダーだぞ。お前はまだ初等科だろ!俺よりいい奴と付き合えばいいだろ!」

空斗はそう優香に言った。


「私の想いは。願いは本物です!」

優香は涙を流しながら空斗に抱きついた。


「お前、俺が好きか?」

空斗は片手を優香の頭に乗せて言った。


「はい!」

優香はそう頷いた。


「なら、俺のそばに居てくれるか?」

空斗はそう優香に聞いた。


「はい!」

優香は笑顔でそう言った。



ーーーその日の夜ーーー



優香と空斗は優香の家に来て料理を食べていた。


「まさかゆうちゃんに彼氏ができるなんてね」

ゆたかはそう言って空斗を見ていた。


「あの、神山優香さんのお姉さんですか?」

空斗はそう慣れない敬語を使いながらゆたかに聞いた。


「いえ、母です」

優香はそうゆたかを紹介した。


「神山ゆたか。優香の母で元銃の使い手です」

ゆたかはそう頭を下げた。


「あれ?パパは?」

優香は狼牙の事を聞いた。


「何か事件が起きたから今日は遅くなるって」

ゆたかはそう言った。


「何の事件ですか?」

空斗はそうゆたかに聞いた。


「何でも歯止(リミット)破壊(ブレイク)とかいうアクセサリーを使った男性の逮捕に向かったの」

ゆたかはそう空斗に言った。


「あの、神山さんってまさか魔法侍の異名を持つ」

空斗はそうゆたかに聞いた。


「ええ、かつて魔法使いで最強であらゆる敵や魔物を刀で倒してきたから」

ゆたかはそう壁に掛けられている写真を見て言った。


「パパは高校教師で警察教師団(ブラッディガーディアン)の2番隊長を勤めてるから」

優香はそう空斗に言った。


「だからか」

空斗はそう言って優香の強さの理由を知った。



ーーー第9エリアーーー



優香の父神山狼牙は1人の男性と戦っていた。


「やれやれ、俺を倒せると思ったのか?」

狼牙はクワトロライアット片手に持ちながら言った。


「うるさい!お前みたいなやつ死ねばいいんだよ!」

男性はそう言って片手に銀色のエネルギーの球体を10000近く出現させて周りの建物や車や人物に関係なく攻撃を仕掛けた。


狼牙は片手を前に出して全ての攻撃を自分に向ける魔法を発動した。


「これで誰かの幸せを奪うなら!俺がお前を倒す!」

狼牙はそう言ってビームを片手に集めて体に取り込んだ。


絶対拘束(ぜったいこうそく)赤百足(あかむかで)!」

狼牙は片手を前に出して体を拘束した。


「これが鍛え続けた俺と諦めてしまったお前の差だ!」

狼牙はそう言って男性の歯止め破壊のアクセサリーを破壊した。




ーーー?ーーー



「神山狼牙。君は戦いをやめられないようだね」

そう言ってアリウスは本を持ち歩き始めた。



続く

アリウスとは何者か?


そしてこの作品はどう進むか


ポイントとコメントとブックマークよろしくお願いいたします!

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