第4話 私の気持ちとあの人の気持ち
絆は簡単に絶ちきられる
優香はルビィと亜紀はカバンを背負いバスに揺れながら話をしていた。
「ねぇ、優香ちゃん」
ルビィは優香に話し掛けた。
「何?ルビィちゃん?」
優香はルビィを見た。
「最近男の人と一緒に居るけど何かあったの?」
ルビィはそう優香に聞いた。
「えっ!?な、何もないよ!」
優香は手を振りながら言った。
「そうなんだ」
ルビィはそう言って外を見た。
「うわぁぁぁぁ!」
いきなりバスの運転手はバスを急停車した。
「なに?」
優香は外を見た。
そこには緑色の液体を出しながらゆっくりと歩いて来た青年がいた。
「何あれ!」
亜紀は青年を見て何か違和感を感じた。
「さぁ、バカにしてきた奴等を溶かしてやる!」
そう言って青年は両手に緑色の液体を放った。
近くにあった建物は触れた瞬間鉄骨ごと溶かした。
「ほらほら、逃げないと溶けちゃうぜ!」
そう言って青年は液体を自在に操りながら人々をあざ笑いながら片手を前に出した。
青年は液体を1人の子供に目掛けて放とうとした。
「死んでろ!」
青年はそう言って液体を放った。
ジュウウウウウッ!
物が溶けた音がして人々はそれを直視できなかった。
「ハッはっ!ザマー!」
青年はそう言ってその溶けた物を見た。
だが。
そこには物が溶けたのではなく優香が聖覇王の姿に変身して子供を庇った。
「大丈夫?」
優香はそう子供に聞いた。
「う、うん!」
子供はそう言って走り出した。
「あの、何があったか知りませんが貴方のやったことは許される事じゃないと思いますよ」
優香はそう言って片手にゼロブレイカーを持ち青年に向けた。
「知るかよ!俺はふざけたこの世界を溶かしまくる!」
そう言って青年は緑色の液体を大気中に集めて巨大な螺旋の溶解液の砲撃を放った。
優香は地面にゼロブレイカーを突き刺して銀色の雷を放った。
「シルバーサンダー!!!!」
地面から放たれた雷は青年の液体に直撃した。
「何だよ、こんな電撃が俺に効くかよ!」
そう言って青年は液体を操りながら優香に攻撃を仕掛けた。
「っく!」
優香は片手を前に出して魔力シールドを造り出した。
「なら、これだ!」
優香は片手を魔法で強化した。
「バーニングホエール!!!!」
優香は片手を前に出した瞬間巨大な炎の塊が青年に向かった。
「残念、そんな技じゃ俺は倒せないぜ!」
青年はそう言って液体を大量の粒に変えて優香に向けて放った。
優香はそれを左に避けて片手にゼロブレイカーを持ち攻撃を防ごうとしたが攻撃は盾にしたゼロブレイカーを避けて優香の服に直撃した。
ジュウウウウウッ!
「ほらほら、服が溶けちゃうぜ」
青年は笑いながらそう優香をあざ笑っていた。
「っく!」
優香は服が溶けて少し恥ずかしがりながら片手に剣を持ちながら青年に剣を向けた。
「これで全て溶かしてやる!」
青年は片手に大量の溶解液を集めて優香に放とうとした。
「やめろ!」
後ろから誰かが青年を静止させた。
「てめぇ、破壊者の牙城空斗!」
青年はそう言って空斗を見た。
「俺のダチに手を出すとはな」
空斗はそう言って片手を前に出した。
「ハッはっ!最強に近いお前を倒せば俺が最強だ!」
そう言って青年は溶解液を放った。
空斗はゆっくりと歩きながら片手で溶解液を防いだ。
「俺には絶対勝てねえよ!」
空斗はそう言って片手を前に突き出した。
「なっ!」
溶解液を片手で吸収した空斗はそれを力に変えた。
「おい、俺のダチに手を出した罪その身で味わえ!グランドゼロシュート!!!!」
空斗は片手を拳に変えて前に突き出した瞬間地面から4本のビームが青年に直撃した。
「俺を倒すなら軍艦5万は連れて来ないと無理だぜ!」
そう言って空斗は青年のアクセサリーを見てそれを片手に持ち破壊した。
「あの、空斗さん!」
優香は空斗に駆け寄った。
「来るな!」
空斗はそう大声で優香に言った。
「えっ?」
優香は空斗を見た。
「もう終わりにしないか」
空斗はそう言って優香の前から立ち去ろうとした。
「どうして・・・・」
優香はその一言に涙を流しながら空斗の後ろ姿を見ていた。
「私の気持ちは通じないんだ」
優香はそう言って服を着替えて歩き始めた。
ーーー裏路地ーーー
空斗は裏路地で歩きながら辺りを見ていた。
「よう、久しぶりだなザーミル」
空斗はそう言ってカーボーイキャップを被った男に話し掛けた。
「よう、空牙久しぶりだな」
ザーミルは空斗にそう言って武器を見せた。
「何だよこれ?」
空斗はそうザーミルに聞いた。
「ガーディアンカノン。今この都市で開発途中の殺人銃だ」
ザーミルはそう言って黒いマグナムを空斗に渡した。
「おい、お前この都市で何か異変が起きているのに気づいているのか?」
空斗はそうザーミルに聞いた。
「ああ、この街でキマイラと呼ばれる化け物を科学者達が作っているらしい」
そう言ってザーミルは写真を見せた。
そこには赤い翼に人の姿をした怪物が研究者を捕食する写真がを渡した。
「なぁ、他に何か変わった情報はあるか?」
空斗はザーミルに聞いた。
「さぁな、俺も情報はここまでしか知らないからな」
そう言ってザーミルは闇に消えた。
『その武器には気をつけろよ!自分の怒りと殺意を吸いまくってエネルギーに替える恐ろしい武器だぜ!』
ザーミルは念話で空斗に言った。
「俺は、もう感情は怒りしかない」
そう言って髪留めのシュシュを持ちながら空斗は歩き始めた。
ーーー?ーーー
「おい、俺に力をくれよ!」
そう20代後半の男性はそう黒いフードを被った人物に言った。
「構わないが全てを失う覚悟はあるか?」
そうフードの人物は聞いた。
「ああ、この街の奴等を見返してやりたいんだ!」
男性はそうフードの人物に言った。
「なら、実験には丁度よさそうだ」
そう言ってフードの人物は片手に何かの液体が入った注射器を男性の首に射した。
「力を与えてやる、全てを滅ぼす力を」
フードの人物はそう言って2つの指輪を男性の指に填めた。
「スゲー!力が湧いてきやがる!」
男性はそう言って片手を前に出した。
その瞬間銀色のレーザーが8方向から放たれた。
「実験成功だな」
そう言ってフードの人物は姿を消した。
続く
今回の話で出てきたザーミルは能力者。
しかし情報以外に何か不思議な力を持つが空斗の味方かは不明
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