プロローグ
始まる
神山狼牙は片手に竹刀を持ちながら剣術を極めていた。
「パパ!」
後ろから娘の優香が走って来た。
「優香どうした?」
狼牙はそう優香に聞いた。
「パパ、優香も訓練させて」
優香はそう狼牙に言った。
「ああ、構わないぞ」
狼牙は片手にクワトロライアットを持ち優香を見た。
「なら、いくよ!」
優香は片手に赤い真剣を持ち狼牙に攻撃を仕掛けた。
「はっ!」
狼牙はクワトロライアットで攻撃を防ぎそのまま片手に風の魔法と火の魔法を融合させた技フレイムストームを放った。
「ゼロバーストイグニッション!」
優香は両足に力を込めて走り出して狼牙のフレイムストームを真剣で防ごうとした。
だが狼牙の魔法は優香の想像を遥かに越えていた。
「このまま押し切る!風雷の閃光!」
優香は体から電撃と風の魔法を合わせた魔法を体から放ちながら突撃した。
「まだまだだな」
狼牙はそう言ってクワトロライアットに四割の力で優香の技を容易く押し返した。
「そんな」
優香は両手を地面に着いてそう言った。
「まだまだ訓練が足りないな」
狼牙はそう言って歩き始めた。
「えへへ」
優香は無理に笑顔を作りながら言った。
「優香」
狼牙は片手にもう一振りの剣を持ち優香に渡した。
「えっ? 」
優香は狼牙を見た。
「お前の新たなる力になるかもしれない武器だ」
狼牙はそう言ってクワトロライアットを鞘に戻し歩き始めた。
「私の力・・・パパの背中はやっぱり遠いな~」
優香は砂浜に寝転がり空を見た。
その日の空はいつもより輝いていた。
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