第9話 希望は目の前に
久々に書いてみたよ!
狼牙は自身の中の何かを探していた。
「風と水と火と土の力を秘めし力よ!我が鉄と1つに成りて剣となれ!」
そう狼牙が呪文の様な言葉を言って片手を前に出した。
そこから刀が出現した。
「エレメントカリバー」
そう言って狼牙はエレメントカリバーを片手に持ちながら空に向けた。
「中々良さそうだな」
狼牙はそう言ってエレメントカリバーを片手に歩き始めた。
「狼牙くん!」
ゆたかは狼牙に話し掛けた。
「どうしたんだ?」
狼牙はエレメントカリバーを鞘に戻して聞いた。
「最近何かあったの?」
ゆたかは狼牙に聞いてきた。
「どうしたんだ?急に?」
狼牙はそうゆたかに聞いた。
「最近狼牙くんの魔法の力を感じないよ」
ゆたかは狼牙にそう片手を握って聞いた。
「魔法の属性が光に変わったからだよ」
狼牙はそうゆたかに言った。
「でも、不便じゃない?」
ゆたかは狼牙に聞いた。
「大丈夫だ」
狼牙はそうゆたかの頬っぺたに手を当てて言った。
狼牙の背中を見てゆたかは昔の狼牙を思い出していた。
「もう守られてばかりじゃいられないよね」
ゆたかはジャスティスバレットを持って言った。
ーーー日曜日ーーー
狼牙とゆたかと優香は日曜日に近くの遊園地で遊んでいた。
狼牙はエレメントカリバーを異次元ポケットに入れて何かあったら取り出す準備をして辺りを見ていた。
「パパ!早く!」
優香は狼牙の左手を掴んだ。
狼牙は優香に引っ張られて歩き始めた。
ーーー?ーーー
遊園地の建物の影から何かが出て来て片手に何かを持っていた。
「さぁ、君はオペラを知っているかな?」
そう言って黒い人物は闇に消えた。
ーーーフードコーナーーーー
狼牙とゆたかと優香はホットドッグを食べながら遊園地を楽しんでいた。
「パパっ」
優香は狼牙の名前を呼んだ。
「どうしたんだ?」
狼牙は優香に聞いた。
「あれ何?」
優香はそう狼牙に指差した。
それは仮面を被った怪しい団体だった。
「さぁ!今から始まりますよ!最高の殺し合いが!」
仮面を被った1人の人物がそう言った。
その瞬間周りから何かが飛んできた。
それを狼牙は片手に持っていた箸でゆたかと優香を守った。
「手裏剣いや、ナイフか!」
狼牙はそう言って謎の集団を睨んだ。
「さすがは神山狼牙さんだね」
そう細身の紳士の様な男性は狼牙を見て言った。
「お前は何者だ!」
狼牙はそう男性に言った。
「わたくしはエリック、この時代だとオペラ座の怪人といえばわかるかな?」
そう言って男性は片手にナイフを持ち狼牙に攻撃を仕掛けた。
「危な!」
狼牙はバク転して攻撃を避けた。
「なるほど、動きが身軽とはやりますね」
エリックはそう笑みを浮かべながら言った。
「ゆたか!優香を連れて離れてろ!」
狼牙はそうゆたかに言った。
「狼牙くん!でも!」
ゆたかはジャスティスバレットを持ちながら狼牙の隣に立とうとした。
「お前は1人の母親だろ!俺は侍も魔法使いも引退してないから大丈夫」
狼牙はそう言って異次元ポケットからエレメントカリバーを取り出した。
「貴方はこの数の暗殺者に勝てると思ってるんですか?」
エリックはそう狼牙に聞いた。
「魔法使いは誰かの為に戦うんだ!お前みたいなイカれた奴とは違うんだよ!」
狼牙はそう言って走り出した。
「うらぁ!」
狼牙は体を回転して攻撃を仕掛けた。
「中々やるね」
そうエリックは片手にナイフを自分の胸に近づけた。
「何をする気だ!」
狼牙は片手にエレメントカリバーを持ちながら聞いた。
「さぁ!祭りの始まりですよ!」
そう言ってエリックはナイフを自分の胸に突き刺した。
その瞬間体のデカい男性へと姿を変えた。
「誰だ!お前は」
狼牙はそう男性に言った。
「我はダレイウス三世!貴様は倒そう!」
ダレイウスは片手に持っていた巨大な斧で攻撃を仕掛けた。
狼牙はそれをエレメントカリバーで受け止めた。
「ヤバイな!力の差がありすぎる」
狼牙はそう言って片手にエレメントカリバーを持ちながらダレイウスを見た。
「貴様は強くない」
ダレイウスはそう狼牙に言った。
「あいにくだったな!今の俺は機嫌が悪い!」
狼牙はそう言ってエレメントカリバーを両手に持ち変えて走り出した。
「喰らいやがれ!!」
狼牙はそう言って両足の脚力を魔法で上げた。
「この距離なら!クワトロスラッシャー!!」
狼牙はエレメントカリバーを縦に振り下ろした。
その瞬間エレメントカリバーの刀身が100を越えていた。
「ガハッ!」
ダレイウスはそれを喰らい膝を地面に着いた。
「お前は何者だ!誰の指示で俺を襲った!」
狼牙はそうダレイウスに聞いた。
「我等はロストオーガ。貴様等が忘れていった歴史の神や英雄の力を持つ者だ」
ダレイウスはそう狼牙に言った。
「ロストオーガ?」
狼牙はそうダレイウスを見た。
「この世界で貴様等現代人は過去の人間の苦しみを忘れ今を楽して生きようとしている。なんとも愚かな事だ。」
ダレイウスはそう狼牙に話ながら言った。
「確かに人間は過去の事から目をそらす。だがな今を楽しく生きようとするのは難しい!希望が目の前にあるから人は強くなれるんだ!」
狼牙はそうダレイウスに言った。
「そうか、貴様は多くの辛さを知ってきたのか。」
ダレイウスはそう狼牙に言った。
「ああ、俺は今まで大切な人を目の前で亡くしてきたからな」
そう狼牙はダレイウスに言った。
「貴様は迷わないのか?」
ダレイウスは座りながら狼牙に聞いた。
「今は迷わないさ!だがな子供達が希望って物を失わないように俺がこれから先戦い続ける」
そう言って狼牙はダレイウスを見た。
「そうか、我の願いは叶えられたのか」
そう言ってダレイウスは体が灰になりその灰の中からダレイウスの壁画が出てきた。
「狼牙くん!」
後ろからゆたかが狼牙の名を呼んだ。
「パパっ!」
優香は狼牙のもとに走って来た。
「優香」
狼牙は優香の頭を優しく撫でて歩き始めた。
ーーー?ーーー
「ふむ、神山優香。いい実験材料になりそうだ!」
怪しい男性がそう言って片手に何かを持っていた。
続く
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ではまたいつか!