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魔法使いと優しい少女  作者: 友情ピエール
第9章 英雄の絆
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第7話 戦えない狼、覚醒する牙

8月最後の作品です!

楽しく読んでください!

狼牙は松葉杖を使いながら小学校に向かっていた。

「あれ?神山先生どうしたんですか?足?」

女子生徒は狼牙に聞いた。

「ああ、何でもない」

狼牙はそう言って片手に杖を突きながら歩いていた。



ーーー4年2組ーーー



狼牙は杖を使いながら子供達に授業を教えていた。

「先生、あまり無理しないでよ」

男子生徒はそう狼牙に言った。

「気にすんな、そら授業を続けるぞ!」

狼牙はそう言って片手にチョークを持ちながら言った。




ーーー昼休みーーー



狼牙は片手に箸を持ち給食が食べていた。

「先生!明日学校の授業は何をするんですか?」

そう女子生徒は狼牙に聞いた。

「たまにはのんびりと川でザリガニを釣りに行ってみるか?」

そう狼牙は生徒達に聞いた。

「おもろそう!」

そう生徒の1人が言った。

「よし、決まりだな」

狼牙はそう言って体を1日で治す魔法を思い出していた。



ーーー神山家ーーー



狼牙は癒しの風の魔法をセイクリッドオリジンに注ぎ込んだ。

風の魔法は小刀の片手をした武器が出現した。

「ホーリーウインドか」

狼牙はそう言って片手に魔法を注ぎ込み狼牙片足にそれを近づけた瞬間狼牙の足の骨はすぐに回復した。


だが狼牙の体から魔法の基礎が消えていた。

「やはり、限界か」

狼牙はそう言って自身の力が限界に来ているのを感じていた。



ーーー次の日ーーー



狼牙は辞表を持って校長室に向かった。

「すみません、俺」

狼牙は自分の背中を預けた魔法力に片手を強く握った。

「そうか、君は数年間この学校の怪物を倒してくれていたが。力が無くなったなら少しの間休みなさい」

そう校長は狼牙に言った。

「ありがとうございます、ですが俺はただの人間ですからもう消えたいんです」

狼牙はそう言って歩き始めた。



ーーーその日の夜ーーー



狼牙は片手に竹刀を持ちことはと訓練を最後にして窓際から月を見上げていた。

「狼牙くん」

ゆたかは狼牙の隣に座った。

「悪いな」

狼牙はいきなり謝った。

「謝る理由なんてないんじゃないかな、魔法力が消えたのは狼牙くんが望んだことじゃないんだから」

ゆたかは笑顔でそう言った。

「そうだな、ありがとう」

狼牙はそう言って片手を月に向けて願った。

また魔法が使えますようにと。

「狼牙くん」

ゆたかは狼牙の顔に手で触れた。

「あ?」

チュッ

狼牙の唇にゆたかは自分の唇でキスをした。

「どうしたんだよ!いきなり!」

狼牙はゆたかに聞いた。

「えへへ、また貴方の力が戻りますように」

ゆたかはそう言って歩き始めた。



ーーー次の日ーーー



狼牙はとある寺に向かった。

「久しぶりだな」

その寺の名前は神刀寺と書かれていた。

「久しぶりだな、神山狼牙」

そう言ったのは1人の坊さんだった。

「お久しぶりです、池田檀歳先生」

狼牙はそう池田と呼ばれる坊さんに言った。

「君はまた道に迷ったのかな?」

池田は狼牙にそう聞いた。

「みたいですね」

狼牙はそう池田に言って寺の中を見た。



ーーー寺の中ーーー



狼牙は片手に羊羮を食べながら池田と話をしていた。

「神山くん、君は魔法が使えなくなったのは君の中の闇が消えたからじゃないかな?」

池田はそう狼牙に言った。

「俺の中の闇?」

狼牙はそう言って自分の手を見た。

「君は闇を切り捨てた、次は光を受け入れるんだ。君の中の光はまだ芽生えていない。だがら君の中の宿業を消すために自分の中の光を造り出せ」

池田はそう狼牙に言った。

「わかりました、なら自分の光を作り出してみせます」

狼牙はそう言って片手に緑茶が入ったコップを飲み干して外に出た。



ーーー神山家ーーー



狼牙は家に帰宅して目を閉じて自身の中の光を作り始めた。

「まだ見えない」

狼牙はそう言って自分の光を探し続けた。

すると1つの小さな光が狼牙の前に現れた。

狼牙はゆっくりと目を開けた。

そこにはゆたかが立っていた。

「狼牙くん、晩ごはんだよ」

ゆたかはそう狼牙に言った。

「ああ、すまない」

狼牙はそう言って歩き始めた。



ーーー午後22時35分ーーー



狼牙は片手に竹刀を持ちながら剣の訓練をしていた。

市販の竹刀に比べて重い狼牙お手製の竹刀に狼牙は上手く使えないでいた。

「やっぱり、魔法で身体強化してたのが原因だな」

狼牙はそう言って竹刀を片手に持ちながら空を見た。

その時後ろから何か殺気を感じた。

狼牙は竹刀を片手に持ちながら殺気のする方を向いた。

そこには赤いチェーンをゆらゆらとぶら下げた男が狼牙に近づいた。

「久しぶりだな、神山」

そう青年は狼牙の名字を言った。

「お前!」

狼牙は青年の顔を見て何か昔の事を思い出した。

「何で世界に愛された澤倉秀介が死なないといけないんだよ?僕はただ生きていたかったのに」

そう澤倉秀介は赤いチェーンを持ちながら言った。

「お前!」

狼牙は竹刀を片手に持ちながら抜刀の構えをした。

「忘れたのか?君は僕には勝てないんだからよ!!!」

秀介はチェーンをまるで自分の手を使うようにして操った。

狼牙は左にジャンプしたが魔法が使えない狼牙のジャンプだと避けるのがやっとだった。

「どうしたんだよ?避けてたら遊べないだろ?」

秀介はそう狼牙に言った。

「ッくそが!」

狼牙は竹刀を秀介に向けて投げた。

しかし秀介はチェーンで竹刀を弾きそのままチェーンの先端の刃物部分で攻撃を仕掛けた。

狼牙は避ける時間がなかった。

狼牙は死を覚悟した。ドシュ!

何かが狼牙の目の前に赤いチェーンが突き刺さったゆたかが立っていた。

「ゆたか?」

狼牙はゆたかの行動に頭が追い付かなかった。

「ッチ!邪魔すんなよ!死ぬなら順番守れよな!」

そう秀介はチェーンを振り回しながら言った。

だが。

狼牙の瞳が光が消えた瞬間狼牙の中の何かが狼牙に力を与えた。

パキィィィン!!!

秀介のチェーンは粉々に破壊され目の前には黒い袴を着た狼牙が立っていた。

「だ、だ、だ、誰だ!お前は!」

秀介は狼牙にそう聞いた。

「■■■■■■」

何か言った瞬間狼牙の両手には二つの刀を持っていた。

「何だよ!お前!」

秀介はチェーンを捨てて体から鎌を取り出した。

「お前が消えろ!」

狼牙は刀を空に向けて投げた。

その瞬間刀は幾つもの光の矢となり秀介の体を貫いた。

「ごふっ!」

秀介は口から血を吐いて地面に膝をついた。

「お前の罪だ」

狼牙は片手に灰色に輝く刀を持ちそれを振り下ろした。

秀介は首を切り落とされた瞬間骨となり跡形もなく消えた。

狼牙はゆたかの左手を握り自分の頬に当てた。

「生き返らせる」

狼牙は片手を前に出して目を閉じた。

そして作り出された。

「お前が消える事はないんだ」

狼牙はそう言って片手に持った大鎌を片手にそれを振り下ろした。

その鎌から虹色の光が出てゆたかを包み込んだ。

「ん?狼牙く・・・・ん?」


ゆたかは狼牙をじっと見た。

「無茶すんなよ」

狼牙はそう言ってゆたかに抱きついた。

ゆたかは頬を赤らめて狼牙に抱きついた。



ーーー次の日ーーー



狼牙は校長に挨拶をして再び教師を始めると言った。

校長自身も嬉しそうに話をしていた。




ーーー?ーーー



忘れられた伝記や神話。

それらが交わるとき新たな怪物と戦士が生まれる事を我々はまだ知らない。


「さぁ、世界を終幕しようか」

そう言って青年は片手にソードを持ちながら白い服に身を包みながら空を見た。


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