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魔法使いと優しい少女  作者: 友情ピエール
第9章 英雄の絆
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第6話 明治の人斬り

狼牙に新たな力が発動する。


そして新たなキャラも登場

狼牙は片手に包丁を持ちながら料理を作っていた。

「師匠!」

ことはは狼牙を呼んだ。

「ん?」

狼牙は手をエプロンで拭きながら居間に向かった。

「どうした?」

狼牙はことはが何か本を読んでいるの見て聞いた。

「この岡田以蔵って何者ですか?」

ことはは狼牙に聞いた。

「かつて鬼兵隊の1人で人斬り以蔵と恐れられた人物。刀を持たせたら土方や沖田をも上回るらしい」

狼牙はそう話始めた。

「へぇ~」

ことははそう言って本を再び読み始めた。

「狼牙くん、ただいま」

ゆたかと優香はそう言って帰ってきた。

「どうだった?久々の映画は?」

狼牙はゆたかに聞いた。

「うん、楽しかった」

優香は狼牙にそう言った。

「そうか」

狼牙は片手にお玉を持って料理を皿に入れた。

「師匠!今日はハンバーグですか!!」

ことはは狼牙に聞いた。

「ああ、チーズハンバーグだ」

狼牙はそう言ってエプロンを外した。

「パパ、食べていい?」

優香は狼牙に聞いた。

「ああ、食べな」

狼牙はそう言って箸を持ちながら言った。

「いただきます」

優香はそう言って食べ始めた。

「お前等も早く座れ」

狼牙はベリアスとアルトリアに言った。

「悪いな」

ベリアスはそう言って食べ始めた。

「いただきます」

アルトリアはそう言って手を合わせた。



ーーー夜の街ーーー



ビルの上から誰かがじっと街を見ていた。

「この100年でかなり変わったのう」

男は片手に刀を持ちながらゆっくりと立ち上がった。

「おい!」

後ろから誰かが声を掛けた。

「何だ?貴様等は?」

男は刀を持ち二人の青年を見た。

「俺は獅子王だ!貴様は何者だ?」

獅子王は片手に剣を持ちながら聞いた。

「俺か?人斬り以蔵と言えば解るかのう?」

以蔵は刀を片手に持ちながら言った。

「人斬りだと?面白い」

獅子王はそう言って走り出した。

「喰らいやがれ!真空・龍神列波」

紫色の魔力の斬撃は仁蔵に向かった。

仁蔵は刀を鞘に入れたまま構えた。

それの構えはことはと同じ抜刀である。

「抜刀叢雲!」

強力な斬撃は斬撃を糸も容易く打ち消し獅子王の剣を破壊した。

「なっ!?」

獅子王は自分の剣が破壊されて驚いていた。

「消えろ!抜刀・緋虎!」

以蔵は刀を再び鞘に戻して引き抜いた瞬間赤い虎の形をしたエネルギーの塊が獅子王と相方に直撃した。

「弱すぎるのう。もっと強くないとつまらん」

そう言って以蔵はビルから飛び降りてゆっくりと闇に消えた。



ーーー神山家ーーー



狼牙はセイクリッドオリジンに闇の力を注ぎ込み武器をイメージした。

セイクリッドオリジンから紅色の刀が出現した。

「妖刀」

狼牙はそう言って刀を片手に持ち目を閉じた。

妖刀からは禍々しい気配が出ていた。

「名前は鬼血牙(きけつが)だな」

狼牙はそう言って試し切りをし始めた。

「邪神斬月・黒蓮牙!」

黒い斬撃は巨大な丸太を糸も容易く切り裂いた。

「おい!」

後ろからベリアスが話し掛けた。

「どうした?」

狼牙はベリアスに聞いた。

「お前に客だ」

ベリアスはそう狼牙に言った。

「ん?」

狼牙は鬼血牙をセイクリッドオリジンに戻して歩き出した。



ーーー居間ーーー



「狼牙先輩お久しぶりです」

獅子王はボロボロの姿で狼牙に言った。

「どうしたんだ?新しい鬼獣が出たのか?」

狼牙はそう獅子王に聞いた。

「そんな生易しいもんじゃないですよ」

獅子王はボロボロになりながら話始めた。

何があったのか。



ーーー20分後ーーー



「人斬り以蔵だと」

狼牙はそう獅子王に言った。

「はい!間違いなくあの戦い型は人を斬るために覚えた戦い型でした」

獅子王はそう言って粉々に砕けた自分の剣を狼牙に見せた。

「間違いなくヤバそうな相手だな」

狼牙はそう言って戦闘服を出そうとした。

「狼牙くん、まさか戦うの?」

ゆたかは狼牙に聞いた。

「ああ、これ以上は被害を出さないために」

狼牙はそう言って黒いジャケットにジーンズを履いて頭にタオルを巻き外に出た。

「待てよ」

ベリアスは狼牙を呼び止めた。

「何だ?」

狼牙は片手にバイクの鍵を持ちながら聞いた。

「俺も付いて行こう」

ベリアスはそう狼牙に言った。

「悪いが俺1人で行く」

狼牙はそう言ってバイクを異次元ポケットから取り出した。



ーーー夜の道路ーーー



狼牙はバイクから降りて辺りを見た。

「よく来たな」

道路をゆっくりと歩き片手に刀を持った人物が狼牙に言った。

「あんたが、人斬り以蔵か?」

狼牙はそう仁蔵に聞いた。

「ああ、お前を殺したかったぜ松丸!」

以蔵はそう言って狼牙に斬りかかった。

狼牙は後ろにジャンプしてセイクリッドオリジンに触れた。

闇の力を注ぎ込み鬼血牙を出現させた。

「うおおおおお!」

狼牙は鬼血牙に自分の血を注ぎ込んだ。

「ムーンブラッディ!!」

狼牙は体を回転して赤い斬撃を放った。

「抜刀・旋風!」

以蔵はそう言って狼牙の技を防いだ。

「なら、使うしかないか」

狼牙は体を光らせて金色の光が狼牙の中から出てきた。

「届いてくれ!希望の閃光!」

狼牙は体は黄金の鎧を装備して片手に真っ直ぐな剣が出現した。

「いくぜ!」

狼牙はそう言って走り出した。

そして片足に力を入れた瞬間狼牙は一瞬消えた。

「なっ!」

以蔵は目を閉じて刀を構えてじっと待った。

「見つけたぜ!」

以蔵はそう言って左に抜刀した。

だが狼牙は逆の方向から斬りかかった。

「決めるぜ!閃光の五月雨!!」

狼牙は剣から金色のエネルギーを集めて空に向けて放った。

すると金色のエネルギーは空に集まりそのまま金色の雨が以蔵の真上から放たれた。

「っぐ!」

以蔵はそれを食らいながら刀を持ち立ち上がろうとした。

「何で立ち上がろとしてんだよ」

狼牙はそう以蔵に聞いた。

「俺は、てめえに裏切られて死んだ!だがなお前達は俺を裏切り殺した!何が正義のためだ!何が平和な国を創だ!俺はお前に裏切られて全て失った!お前を殺して!殺して!殺して!恨みを!世界を破壊する!」

以蔵は片目から涙を流しながら言った。

「そんなに殺したいなら。殺しなよ。以蔵さん」

狼牙はそう人が変わった様に以蔵に近づいた。

「松丸!死ねえ!」

以蔵はそう言って刀を力一杯振り下ろした。

狼牙はそれを喰らい体から血が大量に出ていた。

「何で避けないんじゃ!」

以蔵はそう狼牙に聞いた。

「以蔵さん、俺は貴方を裏切るしか選択肢がなかったんだ。大切な人を守るために以蔵さんを裏切るしかなかった。ごめんね以蔵さん」

狼牙はそう以蔵に笑顔で言った。

「松丸!お前さんは何でそこまで優しいんじゃ!」

以蔵は涙を流しながら狼牙を抱えて走り出した。



ーーー神山家ーーー



以蔵は狼牙の家に到着してドアを叩いた。

「誰ですか?」

ゆたかはドアを開けた。

そこには涙を流しながら狼牙を抱えた以蔵が立っていた。

「どうしたんですか?」

ゆたかは以蔵に聞いた。

「すまんが、松丸を助けてくれ!」

以蔵はそうゆたかに言った。

「狼牙くん?」

以蔵は狼牙を抱えてゆたかに家に入れてもらった。



ーーー次の日ーーー



狼牙は目を覚まして辺りを見た。

「目が覚めたか?松丸」

以蔵は狼牙に聞いた。

「久しぶりだな以蔵さん」

狼牙はそう以蔵に言った。

「ああ、むかしも今も変わらんな貴様は」

そう言って以蔵は涙を流しながら頭を下げた。



つづく

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