第5話 新たな物語
意外と楽しい!
狼牙は片手に過去の資料を見ていた。
それは闇の人間の姿をした侍の記述だった。
「影人?」
狼牙はそう言ってそれをじっと見た。
その記述にはかつて400年も昔戦や闇討ちで死んだ侍の霊が怨みを集めて出来た存在が影人だと書かれていた。
彼等は魔法を使う者の攻撃は効くがそれ以外は無力だと書かれていた。
「今の武器だと勝てないな」
狼牙はそう言って蒼龍を片手にじっと見た。
ーーーギーロストの店ーーー
狼牙は片手に蒼龍とグングニールと奏炎剣そしてアブソリュートランチャーを持ってギーロストの店に向かった。
「久しぶりだな」
狼牙はそうギーロストに言った。
「よう、狼牙久しぶりだな」
ギーロストはそう言って狼牙の姿を見た。
「お前、新たな武器が欲しいのか?」
そう狼牙に聞いた。
「ああ、頼めるか?」
狼牙は全ての武器と剣聖結晶をギーロストに渡した。
「全てお前が強くなるために手にした力だな」
ギーロストはそう言って全ての武器を見て言った。
「ああ、だが次の敵は影人と呼ばれる敵だ。俺の力は限界が来ているだからその限界を越えた力がほしいんだ!」
狼牙はそうギーロストに頭を下げて頼んだ。
「わかった」
ギーロストはそう言って自身の隠された力を発動した。
4つの武器は光だして一つに重なった。
それはブレスレットの様な物だった。
「これは?」
狼牙はギーロストに聞いた。
「セイクリッドオリジン」
そうギーロストは狼牙にその名を言った。
「セイクリッドオリジン?」
狼牙はそう言って片手に持ったセイクリッドオリジンを見た。
「貴様が使用してきた武器を全て融合して造り出された希望の武器だ」
ギーロストはそう狼牙に言った。
「希望。悪くないな」
狼牙はそう言って代金を払おうとした。
「金はいらねえよ」
ギーロストはそう言って片手に酒を持ちながら寝そべった。
狼牙はそれを見て自分の場所に帰宅した。
ーーー夜の小学校ーーー
狼牙はセイクリッドオリジンを腕に装着した。
「師匠!僕達も来てよかったんでしょうか?」
ことはは狼牙に聞いた。
「呼ばなかったらお前うるさいから」
狼牙はそう言って辺りを見ながら言った。
「それより、早く終わらせて帰りましょ!」
あきらはそう言って双剣を両手に持ちながら歩いていた。
「やれやれ、何で俺まで呼ばれたんだ?」
ベリアスはそう片手にギガパラディオンを持ちながら言った。
「まぁ、そう言うなよ」
狼牙はそう言って歩きながらベリアスの肩を叩いた。
「っち!」
ベリアスは舌打ちして歩き始めた。
「ん?」
ことはは何か違和感を感じた。
「どうしたの?」
あきらはことはに聞いた。
「何かおかしくありませんか?」
ことははそう狼牙達に聞いた。
「えっ!?」
あきらは辺りを見ながらその違和感に気づいた。
「霧?」
狼牙はそう言って戦闘体制に入った。
「マジかよ」
ベリアスはギガパラディオンを持ちながら言った。
「先生!前に笠を被った人が何人も居ます!」
あきらはそう狼牙に言った。
「みたいだな」
狼牙は片手に魔力を集めた。
「いくぜ!」
ベリアスは片手に持っているギガパラディオンをロッドから大剣へと形を変えた。
「うらあ!」
狼牙は片手に水を手裏剣の形にした。
「ブレイブオーバースラッシュ!」
あきらは両手の剣を敵に向けて投げた。
剣は意思を持つように影人を攻撃した。
「アクセルクリムゾン」
ことはは片足に炎を集めて回し蹴りを影人に向けて蹴り出した。
「ウォーターギロチン!」
手裏剣は影人の体を切り裂いた。
「師匠、何だか数が増えてませんか?」
ことははそう狼牙に言った。
「そういえば」
狼牙は奥を見た。
そこにはクリスタルの様な物から影人が流れ出ていた。
「っち!仕方ない!」
狼牙はセイクリッドオリジンに触れた。
「全員離れてろ!」
狼牙はそう言って武器を作り出した。
「フォースウルフイージス」
狼牙のボディに鎧が装備され両腕には剣が装備された。
「決めるぜ!」
狼牙はボディの鎧と腕の剣を自分の意思で分離させてランチャーを作り出した。
「セイクリッドウルフバスター!!」
体の魔力を凝縮して最大火力の魔力砲をクリスタルに向けて放った。
エネルギーの塊はクリスタルに直撃してクリスタルを破壊した。
「ふぅ!」
狼牙はランチャーを片手に持ちセイクリッドオリジンに戻した。
「師匠!今のがセイクリッドオリジンの力ですか!!」
ことははそう狼牙に聞いた。
「ああ、たぶんな」
狼牙はそう言って歩き始めた。
「こいつはおもしろくなりそうだな」
そう言ってベリアスはギガパラディオンを持ちながら歩き出した。
ーーー?ーーー
クリスタルが砕けそこから誰かが歩いてきた。
「見つけたぜ。貴様はワシ等を裏切った!神山松丸、ベリアス。貴様等はワシが殺す!この人斬り以蔵が」
そう言って仁蔵は刀を持ちながら歩き出した。
ーーー神山家ーーー
狼牙はテストの採点をしていた。
「うーん、島村のやつ56点か。」
そう言って狼牙は赤ペンで書きながら言った。
「おっ、あきらのやつ98点かさすがだな」
ベリアスはそう狼牙の採点を見て言った。
「あれ?二人とも何してるの?」
アルトリアはそう狼牙とベリアスに聞いた。
「いや、生徒の採点をしてたんだよ」
狼牙はそう言って体を伸ばした。
「そうでしたか、あのゆたかさんがお二人に」
そう言ってアルトリアはスルメと日本酒を出した。
「おっ、悪いな」
ベリアスはおちょこに酒を注ぎ飲み出した。
「なら、俺も付き合おう」
狼牙はそう言って酒を飲み出した。
「狼牙くん、ベリアスさん。鮭やいたんだけど食べる?」
ゆたかはそう二人に聞いた。
「おお、悪いな」
狼牙はそう言って焼き鮭にレモンを絞り鮭に掛けた。
「あむ!」
狼牙は食べながら空を見ていた。
空は暗く月は不気味な赤色をしていた。
「明日は休みか」
狼牙はそう言って酒を飲みながらベリアスと話をしながら楽しんでいた。
つづく
侍の怨念は恐いよ!