第4話 破壊の悪魔は優しい
お待たせしました。
あきらは夢を見ていた。
その夢は狼牙とよく似てる男性が刀を片手に持ちながら敵と戦っていた。
その男性は苦しみながらも自分の中にある力を信じていた。
「氷結一陣」
刀から氷の魔法を発動して強力な一撃を黒い敵に打ち込んだ。
敵は体が凍りつき動きを止めた。
「終わりにしよう■■■■■■」
狼牙によく似た人物はそう男性に言った。
「終わりになどしないこの世界を滅ぼすまで俺は戦い続ける!」
男性は片手に黒い棒を持ちながら体から黒い光を放ちながら狼牙に攻撃を仕掛けた。
「黒龍・一閃!」
男性は体を左に回転して黒い龍の形をした斬撃で切り捨てた。
「っぐ!バカな」
狼牙によく似た男性は黒い棒を持った男性を異次元の彼方へと消した。
「もう、会わないことを願おう」
そう言って男性は刀を鞘に戻して歩き始めた。
ーーー朝ーーー
あきらは目を覚まして服を着替え始めた。
「ねぇ、貴女は今の夢見た?」
あきらは自分の中の闇の人格に聞いた。
『ええ、あれは間違いなく神山狼牙だったわね』
そう闇の人格はあきらに言った。
「あれが何を意味するんだろう?」
あきらはそう言って剣を片手に持ちながら学校に出掛ける準備をした。
ーーー小学校ーーー
狼牙は片手に本を持ちながら歩いていた。
「先生。おはようございます!」
男子生徒はそう言って走って来た。
「よう、朝から元気だねー」
狼牙はそう言って歩いていた。
「先生おはようございます!」
あきらはそう狼牙に挨拶した。
「よう」
狼牙は歩きながら山を見た。
そこから何か禍々しい力がゆっくりと近づいていた。
「何が起きてんだ?」
狼牙はそう言って学校に向かった。
ーーー夜の校舎ーーー
狼牙は片手に蒼龍を持ち校舎を歩いていた。
「近づいて来たな」
狼牙はそう言って真っ正面を見た。
そこには黒い笠を被った侍の姿をした人物が15体立っていた。
「何だこいつら?」
狼牙はそう言って敵に斬りかかった。
ガキィン!
侍らしき人物達は刀を抜き狼牙の攻撃を防いだ。
「こいつはまさか!」
狼牙は蒼龍とグングニールを両手に持ち黒い侍達に攻撃を仕掛けた。
「なるほど、強さは本物の侍か!」
狼牙はそう言ってグングニールに風の魔法を注ぎ込んだ。
「竜巻の黒龍!」
竜巻は侍の軍勢を一撃で倒した。
「何が起きてるんだ?」
そう言って狼牙は蒼龍とグングニールを持ちながら辺りを見た。
「師匠!」
後ろからことはとあきらは走って来た。
「お前等、なにしてんだ!」
狼牙はそう二人に言った。
「師匠!この敵は普通じゃないみたいです!」
ことははそう狼牙に言った。
「何だと!」
狼牙は後ろから何か嫌な気配を感じた。
「見つけたぞ!松丸」
それは黒い服に赤い瞳に黒い髪の男だった。
「お前は何者だ!」
狼牙は蒼龍とグングニールを両手に持ちながら男に聞いた。
「俺の名はベリアス!貴様の事は忘れなかったぜ!」
ベリアスそう言って片手に長い棒を持ちながら攻撃を仕掛けた。
狼牙はグングニールで攻撃を防いだ。
「知らない奴だが!俺をあまく見るなよ!」
狼牙はそう言ってグングニールと蒼龍を融合した。
「燃え上がれ!紅蓮カリバー!」
狼牙は紅蓮カリバー作り出してベリアスに攻撃を仕掛けた。
ガキィン!
狼牙の紅蓮カリバーはベリアスのロッドを破壊しようとしたがベリアスは笑みを浮かべて体を左に回転して黒い稲妻をロッドから放った。
狼牙はそれをまともに喰らった。
「何だ!今の?」
狼牙はそう言って紅蓮カリバーに力を溜めた。
「師匠!同時に倒しましょう!」
ことははそう言って左足に圧縮魔法を発動した。
「先生、私もやります!」
あきらは弓を構えて力一杯弓を引いた。
「喰らいやがれ!ツインデッドブレイザー!」
「疾風怒濤!」
「射ち貫け!フェニックスアロー!!」
3人の魔法は1つに合体した魔法はベリアスに直撃した。
「中々の魔法だが俺には効かないな!」
ベリアスはボロボロになりながらそう言った。
「こいつ!」
狼牙は紅蓮カリバーを片手に持ちながら戦闘体勢に入った。
「っぐ!!」
ベリアスは地面に膝を付いてそのまま倒れた。
「倒したんですか?」
ことはは狼牙に聞いた。
「たぶんな」
狼牙はそう言って紅蓮カリバーを異次元ポケットに戻した。
ーーー神山家ーーー
狼牙はベリアスを抱えて家に帰宅した。
「あれ?狼牙さんお帰りなさい」
そうアルトリアは狼牙に言った。
「ああ」
狼牙はベリアスを下ろした。
「えっ?ベリアス?」
アルトリアはベリアスを見て涙を流した。
「どうしたんだ?いきなり?」
狼牙はそうアルトリアに聞いた。
「あっ、いえ」
アルトリアはそう言って走って行った。
ーーー客間ーーー
狼牙は布団でベリアスを寝かせた。
「狼牙くん?その人は?」
ゆたかは狼牙に聞いた。
「んっ?わからないが俺の先祖の神山松丸の知り合いみたいだ」
狼牙はそう言ってベリアスを見た。
ーーー真夜中ーーー
ベリアスは片手にじんべえを着て神山家を歩いていた。
「貴様が俺を運んだのか?」
ベリアスは狼牙に聞いた。
「ああ、あんた何者だ?」
狼牙はそう言ってベリアスを見た。
「俺は破壊の悪魔ベリアスだ。貴様に異次元に封印されたんだよ!松丸!」
ベリアスは狼牙の胸元を掴んで言った。
「あのさ、俺は神山狼牙!松丸じゃない」
狼牙はそうベリアスに言った。
「嘘つけ!その顔と魔力は松丸だ!」
ベリアスはそう狼牙に言った。
「よく似てるんだな」
狼牙はそう言って頭を掻いた。
「パパ~」
優香はとてとてと歩いて狼牙に抱き付いた。
「おい!松丸の子孫よ!その子供は誰の子だ?」
ベリアスはそう狼牙に聞いた。
「俺の娘だが?」
そう狼牙は言った。
「おじさんだれ?」
優香はそうベリアスに言った。
「おじさんじゃないだろ!魔王様と呼んでくれ!」
ベリアスはそう優香の頭を撫でて言った。
[悪いやつじゃなさそうだな]
狼牙はベリアスのヤバい顔を見ながらそう考えていた。
「それより何か食べるか?」
狼牙はそう言って台所に向かった。
ーーー次の日ーーー
ベリアスは優香を肩車して保育園の送り迎えをするとゆたかに言った。
「狼牙くん、あの人大丈夫かな?」
ゆたかはそう狼牙に聞いた。
「たぶん大丈夫かな~」
狼牙はそう言ってスーツに着替えて小学校に向かった。
ーーー小学校ーーー
狼牙は片手に国語の教科書を持ちながら生徒達に教えていた。
ーーー夕方ーーー
狼牙は片手にスーパーで買った食材が入った袋を持ちながら歩いて帰っていた。
「あっ!パパ~!」
後ろから聞き慣れた声がして狼牙は振り向いた。
「おう、優香お帰りなさい」
狼牙はそう優香に言った。
「えへへ」
優香は笑顔で狼牙にくっ付いていた。
「ベリアス悪いな、娘が迷惑かけて」
狼牙はそうベリアスに言った。
「いや、子供は好きだから気にするな」
ベリアスは笑顔でそう言った。
狼牙はこいつがロリコンじゃないか不安に思っていた。
続く
ベリアス=ロリコン?
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