第3話 目覚める闇
Newジェネレーション!
狼牙は休日にゆたかと優香とことはとあきらの5人で鉄粋の家に向かってい。
「よう!狼牙!」
鉄粋はそう和服を着た姿で片手を挙げて挨拶した。
「よう、久々にお前んちに来た」
狼牙はそう言って片手にお土産を持ちながら言った。
「それにしても門下生また増えたか?」
狼牙は外で訓練をしている少年少女を見て言った。
「ああ、百人ほどな」
鉄粋はそう言って街の景色を見ていた。
「お互いに強くなったな」
狼牙はそう言って自分の後ろを見た。
後ろには弟子が立っていた。
「ん?」
あきらとことはは狼牙の目を見て少し頭を傾げた。
「なぁ、狼牙」
鉄粋は狼牙に近づき話をしかけた。
「何だ?」
狼牙は鉄粋を見た。
「今から弟子の子達に洞窟で技と力と速の3つの穴に向かわせるんだが狼牙の弟子達も行かせてみないか?」
鉄粋はそう狼牙に言った。
「そこに行かせるのは構わないが武器とか持たせて大丈夫か?」
狼牙はそう鉄粋に一応聞いた。
「ああ」
鉄粋はそう頷いた。
「あきら!ことは!」
狼牙は弟子を二人呼んだ。
「何ですか?師匠?」
ことはは狼牙に近づいた。
「鉄粋流と合同で訓練を行う!だからお前等も出ろ!」
狼牙はそう二人に言った。
「わかりました!師匠。僕は師匠から教わった技で戦い抜きます!」
ことははそう狼牙に拳を前に出して言った。
「夜月、お前にこいつを渡しておこう」
狼牙は赤い二本の剣をあきらに渡した。
「これは?」
あきらは狼牙に聞いた。
「お前の中にはお前が目指す人物が居る。だからその武器で試練を乗り越えろ」
狼牙はそうあきらに言った。
「私の中の人物・・・」
あきらは剣を二本持ちことはと一緒に歩き始めた。
ーーー洞窟ーーー
あきらは技の道を選んだ。
ことはは力の道を選んで歩き始めた。
「なぁ、一つ聞いていいか?」
狼牙は鉄粋に話し掛けた。
「何だ?」
鉄粋は狼牙を見た。
「お前の弟子達ヤバイやつはいないよな」
狼牙はそう鉄粋に聞いた。
「ああ、だが闇しかない洞窟だから闇に飲まれないといいんだが」
鉄粋はそう言って歩き始めた。
ーーー技の洞窟ーーー
あきらは歩き始めてふと辺りを見た。
それは何か嫌な感じがしたらしく剣を片手に持ちながら辺りを見渡した。
「誰か居るんでしょ!」
あきらはそう言って剣を片手に持ちながら言った。
『貴女は知らないの?』
そうあきらの頭から声がした。
「あなたは誰ですか?どこに隠れてるの!?」
あきらはそう大声で言った。
『わたしは貴女の中に眠る人格。闇の剣士よ』
そうあきらの中の人物はあきらに言った。
「私の中の人格?」
『ええ、貴女は気づかなかったみたいだけどわたしは貴女が持つ剣が貴女とシンクロして闇の中の剣士という姿を描き出したの』
闇の人格はそうあきらに話始めた。
『貴女が望めばわたしは貴女の体を借りて姿はあまり変わらないけど服が騎士のような服になって戦うことができるわ』
闇の人格はそうあきらに言った。
「私の体を使って悪さしないわよね?」
あきらはそう闇の人格に聞いた。
『ええ、わたしの目的は他にあるから』
闇の人格はそう言ってあきらの中で笑顔で言った。
ーーー力の洞窟ーーー
ことはは力の洞窟で二人の鉄粋流の子供と歩いていた。
「この辺りに試練があるって師匠が言ってたんだけど」
鉄粋流の門下生は辺りを見ながら言った。
その時。
ズウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!
何かが天井から落ちてきた。
それは黒く巨大なヘビだった。
「な、な、何ですか!これ!」
ことははそう大声で言った。
「これってまさかサーペント!?」
門下生はそう言った。
「ヘビの化け物が相手なら不足なし!」
もう1人の門下生はヒットマンスタイルにポーズを変えて距離を取り始めた。
「やるしかないよね!」
ことはは抜刀の準備をした。
「あー!もうどうなっても知りませんよ!」
もう1人の門下生も中国拳法のポーズをした。
「ハァアアアアア!鉄粋拳・激流弾!」
ヒットマンスタイルの少女はサーペントのボディに気力のエネルギー弾を7発放った。
「鉄粋拳・回転古龍」
中国拳法の構えをした少年は縦に回転してかかと落としをサーペントの頭部に打ち込んだ。
「抜刀・溶岩龍双陣」
ことはは自分の片足に炎魔法を最大にして強力な蹴り技をサーペントの首に目掛けて打ち込んだ。
それを喰らいサーペントは地面に倒れて光の花のように消えた。
「何だったんでしょうか?」
ことははそう呟いた。
「あっ!」
鉄粋流の少女は何かを見つけた。
「どうしたんですか?」
ことはは少女に聞いた。
「あれ!」
少女は洞窟の天井に突き刺さった長い棒の様な物を指差した。
どっくん、どっくん、
何か心臓のような音がその棒から聞こえた。
ーーー技の洞窟ーーー
あきらは辺りを見ながら歩いていた。
『何か来るよ!』
そうあきらの中の人物はあきらに言った。
「えっ?」
あきらは前を見たそこには骨で出来た怪物が17体がゆっくりとあきらに近づいていた。
「ど、ど、ど、ど、どうしたら!」
あきらは奮えながら言った。
『私に代わりなさい!私が戦う!』
そう闇の人格はあきらの体を借りて赤い剣を両手に持ち戦闘体勢に入った。
「さぁ、あなた達の相手は私がしてあげる!」
ブラックあきらは走り出してボーンゴブリンに攻撃を仕掛けた。
ボーンゴブリンは攻撃を防ごうとしたがブラックあきらの力はギリシャ神話の英雄ヘラクレスを越えていた。
「カルメルド、形状変形!弓」
ブラックあきらは剣を融合して弓に変えた。
「一瞬で終わらせる!」
ブラックあきらは弓を引いて水のエレメントを注ぎ込みそれを放った。
水のエレメントは矢の形から散弾の様になり全てのボーンゴブリンを殲滅した。
「あ~あ、弱すぎて話ならないな~」
ブラックあきらはそう言って歩き始めた。
ーーー夜ーーー
技と力と速の洞窟から教え子が出て来て狼牙達は安心して作って置いた料理を教え子達に振る舞っていた。
「明日はどうするんだ?狼牙?」
鉄粋はビールを飲みながら狼牙に聞いた。
「あ~あ、明日は優香とゆたかと一緒に博物館に行くんだ」
狼牙はそう優香の頭を撫でながら言った。
「そうか」
鉄粋は笑顔で狼牙を見た。
時間が来て狼牙達は家に帰り始めた。
ーーー力の洞窟ーーー
「なん百年ぶりだろうな?」
そう闇の中から何かが人の形になり洞窟から出てきた。
「待っていろよ神山松丸!」
そいつは黒い棒を片手に持ちながら言った。
続く
闇が世界を滅ぼす!
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