第6話 絶望の再会
まさかの9日間で完成しました。
今回は自信作です。
59点ぐらいかな?
闇の中で3人のフードを被った人物が片手にカードを持っていた。
「おい、ハサン貴様に頼んだ仕事は既に終わっているだろうな」
そうハサンに聞いてきたのは大きな体つきの男だった。
「なぁにまだだぜ」
そう言って片手にナイフを持ちながら言った。
「貴様には忍のカードを預けたんだ!そいつで神山古狼を殺さないといけないんだぞ」
「うるせぇな、別にいいだろうがよ。キゾンはやかましいな!」
ハサンはそうキゾンに言った。
「お前等その辺にしておけよ」
一人のフードを被った男は片手に刀を持ちながら言った。
「何でだよ!ウルフ!お前は死んでいたお前を蘇らせてくれた主に恩返しをするんじゃないのかよ!」
キゾンはそうウルフと呼ばれる男に言った。
「俺はただ、夢に出る少女が何者か気になるだけだ」
ウルフの片手には蒼竜を持っていた。
「貴様はあらゆる武器が使えるのにそれは特別なのか?」
キゾンは片手に武骨な斧を持って聞いた。
「さぁな、こいつは俺自身だからな」
そう言ってウルフは片手に蒼竜を持ちながら言った。
ーー夜の校舎ーー
神山古狼は片手に星王の剣を持ち怪物と戦っていた。
「やれやれ、こいつは厄介だな!」
古狼は敵を見て言った。
敵は6本の槍を持ったカブトムシの様な頭に体は人の様だった。
古狼は星王の剣で攻撃を防ぎながらどうするか考えていた。
「虫には火だ!」
古狼は片手に火の魔法を発動した。
「喰らいやがれ!ヴォルカニックヘルバスター!!!」
古狼は赤く燃え上がるヴォルカニックヘルバスターの魔力を星王の剣の刃に纏いそれを降り下ろした瞬間溶岩のエネルギー弾がカブトムシに直撃した。
「こいつで終わりだ!」
古狼は片手の星王の剣を鞘に戻して言った。
「終わったみたいね」
片手に2枚のカードを持ちながら言ったのは能美ゆたかだった。
「あんたも倒し終わったのか?」
古狼はそうゆたかに聞いた。
「この程度だと面白くない」
ゆたかはそう言った。
「あんた昔は神山狼牙とはどんな関係なんだ?」
古狼は星王の剣を片手に持ちながら聞いた。
「彼と私は愛し合っていた。でも彼は私の目の前で命を落とした。そして消えた」
ゆたかはそう言って片手にジャスティスバレットを持ちながら言った。
「なるほどね」
古狼はカブトムシの燃えカスから1枚のカードを取り出した。
「鎧のカードか」
古狼はそう言って辺りの気配を感じていた。
「何か近づいてるみたいね」
ゆたかはそう言って外を見た。
そこには黒い光を放ちながら何かが舞い降りた。
それは黒き体に紫色の剣を持っていた。
「あれは?」
古狼はじっと見ていた。
その黒い光から現れたのは黒い鎧に身を包んだ剣士だった。
「私が戦うから貴方は手を出さないで!」
ゆたかはそう言ってジャスティスバレットを融合してウルフセイクリッドを片手に持ちながら三階から飛び降りた。
ーー校庭ーー
グランドには剣士が片手に紫色の剣を持ちながらゆたかを見ていた。
「貴方は、黒騎士!」
ゆたかはそう言ってウルフセイクリッドを片手から両手に持ち変えて黒騎士に魔力弾を撃ち込んだ。
『懐かしいな、貴様はあの時の小娘か?』
黒騎士は片手に剣を持ち魔力弾を全て切り落とした。
「今の私で倒せるかな」
ゆたかはそう言ってウルフセイクリッドを片手に持ちながら言った。
『今の貴様では俺は倒せないぜ!』
黒騎士はいきなり走り出してゆたかに斬り掛かった。
ゆたかは片手に持っていたウルフセイクリッドで攻撃を防いだ。
しかし黒騎士の力はゆたかの力を遥かに越えていた。
「っく!なら、これでどうだ!」
ゆたかは片手に雷属性の魔法を発動した。
「迅雷!」
ゆたかの指から雷が黒騎士のボディを貫いた。
「これで決まったよね」
ゆたかはそう言ってウルフセイクリッドの片手に持ちながら言った。
「中々やるな」
そう言ったのは黒騎士の鎧から一人の女性だった。
しかし見た目は15歳ぐらいで金髪のロングヘアーに八重歯で目の色は赤いボディはスレンダーで可愛い感じの女性が出てきた。
「お前強いな」
黒騎士の鎧を着ていた女性は笑みを浮かべながら言った。
「貴方は?」
ゆたかは女性に聞いた。
「俺か?俺はアエリオ・オリジンだ!よろしくな」
アエリオは笑みを浮かべながらゆたかの背中を叩いた。
「あ、ああ」
古狼はそう呆れながら利き手で握手した。
「お前、強いだろ?」
アエリオはそう古狼に聞いた。
「いや、そこまでじゃないさ」
古狼は片手に星王の剣を持ちながら歩き始めた。
ーー次の日ーー
古狼とゆたかと琴音は剣道部の練習をしていた。
「うらぁ!」
古狼は剣道部の主将と試合をしていた。
主将は竹刀を弾かれて古狼に竹刀を向けられて敗北した。
「やっぱり古狼の戦いかたは力に頼ってるな」
そう言ったのはアエリオだった。
「お前、何でここに居るんだよ!」
古狼はアエリオに聞いた。
「いや、暇だから」
そうアエリオは赤いパーカーにショートパンツを着こなして言った。
「ってかその服どうしたんだ?」
古狼はアエリオに聞いた。
「ん?お前の母親から貰ったんだよ」
アエリオは笑顔でそう言った。
「やれやれ」
古狼は自分の母親にアエリオを泊めていいか聞いたら2文字で了承してくれた。
しかも服はどうするか聞いたら古狼の母親が昔の服ならあげると言ってそれをアエリオに着せたらしい。
「それより、ここの剣道部はかなり弱いのか?」
アエリオは古狼に聞いた。
「いや、強い方だと思うぞ。ただな俺達には物足りないだけだが」
古狼はそう言って竹刀を片手に持ちながら言った。
「なら俺が相手をしてやろうか?」
アエリオはそう古狼に聞いた。
「別に構わないが」
そう言って古狼は竹刀をアエリオに投げた。
アエリオはそれを片手でキャッチして古狼に竹刀を向けた。
そして互いに走り出して力を最大にして竹刀を打ち込んだ。
パァアアアアアアアアアン!
あまりのでかい音に大半の生徒がそれを見てどちらが勝つか恐怖していた。
「こいつで終わりだ!」
アエリオは竹刀を振りかざした。
古狼は後ろにジャンプして体を右に回転して威力を最大にしてアエリオの脇腹に会心の一撃をきめた。
「負けた!」
そうアエリオは体育館で寝そべって言った。
古狼は呆れながら竹刀を片付け始めた。
ーー古狼の家ーー
古狼は飯を食べ終えて風呂に入ろうとした。
ガラララ
風呂を見るとアエリオが体を洗っていた。
「あれ?古狼も入るのか?一緒に背中流しっこしようぜ」
アエリオは笑顔でそう言った。
古狼は10秒固まりドアを閉めて言った。
「きゃあああああ!」
普通は逆だと思うが古狼は下を隠してアエリオが出るまでさっきまで着ていた服に着替えた。
「あらあら、あんたアエリオちゃんの裸見たなら襲いかからないと」
そう母親は古狼に笑顔で言った。
ーー夜の校舎ーー
古狼とアエリオとゆたかと琴音は武器を持ちながら怪物を封印するために戦う準備をしていた。
「とりあえず北の校舎は能美とアエリオに任せたぜ」
そう古狼は二人に言った。
「私一人で大丈夫よ」
ゆたかはそう古狼に言った。
「まぁ、俺が居れば百人力だから付き合わせろよ!」
アエリオはゆたかに肩を叩きながら言った。
「別に構わないけど」
ゆたかはそう言ってウルフジャスティスを持ちながら言った。
「俺達は怪物を封印しような」
古狼はそう琴音に言った。
「うん!あんまり無茶はしないようにね」
琴音はそう古狼に言った。
「おう!」
古狼と琴音は互いに東の校舎を歩き始めた。
ーー10分後ーー
校舎を歩き終えてゆたかはウルフジャスティスを持ちアエリオと前から何かが近付く気配を感じていた。
「こいつは!」
アエリオは片手に水色の剣を鞘から抜いた。
「ほー、あの男を消そうと思ったんだがまさかハズレるとはな」
黒いフードを被ったウルフは片手に蒼龍を持ちながら言った。
「貴方は誰?」
ゆたかはそうウルフに聞いた。
「俺はウルフ、今から貴様等を殺す魔法使いだ」
そう言ってウルフは蒼龍を鞘から抜いた。
「その刀どこで手に入れたの?」
ゆたかはそうウルフに聞いた。
「教えると思うか?この俺が?」
ウルフはそう言って廊下の地面を足に力を込めて瞬発的にゆたかの距離を0,05秒で接近した。
そして蒼龍で斬りかかった。
ゆたかはウルフジャスティスで攻撃を防いだ。
「ほー、中々やるな」
ウルフはそう言って蒼龍に力を込めた。
「天地鳴動・炎雷龍剣!」
黒い龍が蒼龍で出現してゆたかに直撃した。
ゆたかはそれを喰らい片膝が地面に着いた。
「テメーの相手は俺だ!」
アエリオはウルフに剣で攻撃を仕掛けた。
「ふっ!」
ウルフは少し笑い片手を前に出して赤黒い魔力弾をアエリオに向けて放った。
アエリオはそれを喰らって壁に直撃した。
「っぐ!」
アエリオはダメージを喰らいながらもウルフに攻撃を仕掛けようとした。
「哀れな奴だすべてのバイオカードを封印したら貴様は夢が果たされると思っているみたいだな」
ウルフはそうゆたかに言った。
「どんな未来が待っていても私は狼牙君に会うまで死ぬわけにはいかない!」
ゆたかはそうウルフに睨んで言った。
「ならば、貴様にその男と同じ運命を辿るがいい」
ウルフは蒼龍に力を込めた。
その時あらゆる力が蒼龍に集まり全てを壊すほどのエネルギーが込められた。
「絶対破壊魔法!!」
ゆたかはウルフジャスティスに自分の魔力の全てを注ぎ込んだ。
「エンドオブブレイザー!」
ゆたかはそう言ってトリガーを引いた。
二つの巨大な魔力砲はぶつかり窓ガラスやドアやあらゆるものを破壊していた。
「貴様はここでくたばれ!」
ウルフはそうゆたかに言った。
「貴方に負けるわけにはいかない!」
ゆたかは諦めずに1枚のカードを取り出した。
それはかつて狼牙が造り出したカードだった。
「今、この力を解放して私は今の自分を越える!」
ゆたかはそう言ってカードをウルフジャスティスに装填した。
「サンダープログラム承認!使用者能美ゆたか!」
そうゆたかが言った瞬間雷がゆたかの体を包み込み純白のドレスは黒く染まり黄色と青い線が入り雷の姿へと変わった。
「これで決める!オールレンジ!」
ゆたかがそう叫んだ瞬間ゆたかの背中から剣の形をした翼が10枚生えた。
そして翼はそれぞれ外れてウルフの周りを囲った。
「ぐあああああ!」
ウルフの周りを囲った翼はエンドオブブレイザーからの攻撃を避けた。
ゆたかはウルフに近づいた。
そして焼け落ちたフードからウルフの素顔を見てゆたかは目から涙が流れた。
ウルフの素顔はゆたかが愛してアンデットモンスターを共に封印した神山狼牙だった。
ゆたかはあまりの出来事に混乱していた。
彼はあの時確かに死んだ自分の目の前でそしてエヴィから生き返らすにはかなりの魔力が必用だと言われこの世界に来たのだった。
続く
狼牙が生きていた。
彼は確かに死んだ。
だが作者的には死んでほしくなかったんだな。
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