第60話 集いし仲間
ついに60話を突破しましたよ!
皆様の暖かい目で見ていてくれたおかげです!
ありがとう!
狼牙は鬼神の姿で両手を素手にしてファイティングポーズでゴルドゼルドに攻撃を仕掛けた。
拳の一撃一撃に魂を込めてゴルドゼルドのボディを破壊していた。
「ハッハハハ!面白いぞ!神山狼牙」
ゴルドゼルドは笑いながら歩いてきた。
「もう諦めてゆたかを返せよ!」
狼牙は両手を拳にして言った。
「君は彼女を助けるためにこの世界に来たんだったな」
そうゴルドゼルトは笑みを浮かべて言った。
「ああ、そうだよ!」
狼牙はそうまっすぐな目でゴルドゼルトを見た。
「君は何も知らないな!この世界はかつて君の中の闇が造り出した多次元世界だということを」
ゴルドゼルトはそう言った。
「多次元世界?」
狼牙はその言葉に少し違和感が感じた。
「君があの少女に会いたいと願って出来た世界がこの世界さ!」
ゴルドゼルトはそう不適な笑みを浮かべながら言った。
「俺の望みでできた世界だと!ぐああああっ!うわぁあああ」
狼牙は体から黒い霧を放ちながら苦しみ始めた。
「これで全てを終わらせてやろう」
ゴルドゼルトは片手に力を溜めて狼牙に向けて放とうとした。
「破滅の光!」
ゴルドゼルトは片手を前に出し青い光は狼牙に向かった。
狼牙は苦しみながら片手を地面に着けたまま霧を放ちながら動けないでいた。
「狼牙!」
誰かが狼牙を庇い突き飛ばした。
「助けたい奴がいるなら迷うな!自分が今何をしたいか自分に正直になれ!!」
そう言ったのは鉄粋だった。
「鉄粋」
狼牙は鉄粋に気づき立ち上がった。
「狼牙!お前は能美を救い出せ!それが今のお前にできることだろ!」
鉄粋は両手を拳にして狼牙に言った。
「ああ、そうだな!俺はまだあいつに言ってないからな」
そう言って狼牙は黒い霧を片手に集めた。
「大好きだから側に居てくれってよ!」
そう狼牙は黒い霧を片手に集めて拳の力にした。
「モード黒炎!」
狼牙は片手を黒い炎を燃え上がらせた。
その黒き炎は狼牙の片腕を黒く染めた。
「いくぜ!狼牙!」
鉄粋は片手に1枚のカードを持ちながら前に突き出した。
「今ここに命ずる!我が拳は友を守る力!力を寄越せ!格闘の神プロテウス!」
鉄粋の前に四つの水柱が立ちその水柱は鉄粋の体を巻き付き鉄粋は体に水色のジャケットと黒いメリケンサックを装備して立っていた。
「鉄粋、その姿!」
狼牙は鉄粋の姿を見て驚いた。
「ギリシャ神話の神プロテウスの姿だ」
そう言って鉄粋は狼牙の隣に立った。
「いくぜ!鉄粋、俺達でゴルドゼルトを倒すぞ!」
狼牙は片手に力を集めて黒炎の腕でゴルドゼルトに攻撃を仕掛けた。
「面白い!君がどれ程力を集めても君は彼女を救えないよ」
ゴルドゼルトは片手にブレイカーを造り出して言った。
「生憎俺は諦めが悪いんだよ!」
ガキィン!
狼牙は片手を強化しまくりスピードとパワーとテクニックを限界まで上げて殴りまくった。
「狼牙!避けろよ!」
鉄粋は両拳に力を集めた。
「鉄粋拳・奥義・鉄轟滅牙!」
鉄粋は両拳を前に突き出した瞬間赤い稲妻がゴルドゼルトのボディを貫いた。
「ぐっ!バカなこのわたしのボディを貫く事ができる者がいるだと!」
ゴルドゼルトは膝を地面に着けて言った。
「お前がどんなにチートな能力を持っていても俺達には絆がある!その絆は仲間を作りそして絆は新たな力に変わる!」
狼牙はそう言って黒炎の炎から武器を造り出した。
「名前は無いが、今は黒き閃光と呼ぼう」
そう言って狼牙は黒き閃光を片手に走り出した。
「っぐ!バカな!このわたしが神に近い存在のわたしが負けるだと!」
そう言ってゴルドゼルトは片手に持っているブレイカーを振り回しながら言った。
その姿はまるで傘を振り回す子供の様だった。
「終わりにしてやるよ!」
そう言って狼牙は黒き閃光に力を注ぎ込んだ。
「疾風覇迅」
狼牙は黒き閃光を立てに振り下ろした。
その瞬間強力な斬撃がゴルドゼルトの体を真っ二つにした。
「主!」
リンナとウィラーはゴルドゼルトに駆け寄った。
「こいつら!」
ウィラーは片手にニョルニルを持ちながら狼牙達を睨んだ。
「ゆたかと真城と真城の姉を返せ!」
そう狼牙は三人に言った。
「ふっふっふっハハハハハハハハハハ!貴様はもう会えないよ!彼女には!」
そうゴルドゼルトは笑いながら言った。
「なんだと!」
狼牙は黒き閃光を片手に持ちながらゴルドゼルトを見た。
「君が戦うのは運命だった!君が戦う力を持っているのは神山松丸の遺伝子を受け継いでいたからだ!だが今の君は怪物でしかない!その姿で彼女を守る事ができるかな?」
そうゴルドゼルトは狼牙に言いまくった。
「俺は・・・俺は・・・ただの人間だ!」
そう言って狼牙は片手に黒き閃光を持ちながら言った。
「彼女を救いたければ!このわたしを倒すことだな!」
ゴルドゼルトはそう狼牙に言った。
「終わりにしてやるよ!」
そう言って狼牙は体の中に眠る魔力回路を全て使用して最大級の技を発動した。
体から黒と赤の雷を放ちながら狼牙は両手を拳にして走り出した。
体勢は中国拳法に近くそのまま回し蹴りと踵落としを打ちまくりパンチを1250発打ち込み片手に集めた強力な正拳突きをゴルドゼルトのボディに打ち込んだ。
「ガハッ!」
ゴルドゼルトはゆっくりと地面に倒れた。
「あんたの敗因は人の命を軽く見たことだよ」
そう言って狼牙は建物の中に入った。
ーーーーー
狼牙は建物の中に入って辺りを見た。
そして目を閉じて歩き出した。
そして1つの扉にたどり着いた。
「ゆたか!そこに居るか!」
狼牙はそう叫んだ。
《狼牙くん?》
そうゆたかの小さな声が扉から聞こえた。
「そこに居るのか!」
狼牙はそう扉に向かって聞いた。
《この扉固くて開かないんだよ!》
そうゆたかは狼牙に言った。
「待ってろ!すぐに開けてやる!少し離れてろよ!」
狼牙は片手に持っている黒き閃光を持ちながら言った。
「極龍・抜刀斬!」
狼牙は黒き閃光を真横に切り出した瞬間強力な斬撃が扉を破壊した。
「狼牙くん!」
ゆたかは狼牙を見るなり抱き付いた。
「ゆたか」
狼牙はゆたかを優しく抱き涙を流した。
「ごめんね、心配かけて」
ゆたかは狼牙の涙を拭いて言った。
「いや、問題ない!それより早くここから逃げるぞ!」
そう言って狼牙はゆたかを背負って走り出そうとした。
「待って狼牙くん」
ゆたかは狼牙に話し掛けた。
「どうした?」
狼牙はゆたかに聞いた。
「この辺りから真城ちゃんの気配を感じるの」
ゆたかはそう狼牙に言った。
「真城の?」
狼牙は辺りを見ながらい聞いた。
「うん!早く助けに行こうよ!」
ゆたかはそう狼牙に言った。
「わかった」
そう言って狼牙は真城の気配を感じながら走り出した。
ーーーーー
狼牙とゆたかは1つの扉にたどり着き扉に手を触れた。
その瞬間扉が開いた瞬間そこには十字架に張り付けにされた真城がいた。
「真城!」
狼牙は黒き閃光で手錠を全て破壊した。
「真城ちゃん大丈夫?」
ゆたかは真城に近づいた。
「うう~ん、あれ?ゆたかさん?」
真城はゆたかの名を呼んだ。
「よかった!無事でよかった!」
ゆたかはそう言って真城を優しく抱いた。
「狼牙さんも助けに来てくれたんですか?」
真城はそう狼牙に聞いた。
「勘違いすんなよ、俺はゆたかを救うために来ただけだよ!」
そう言って狼牙は片手をポケットに入れながら言った。
「それより早くここから逃げるぞ!」
そう言って狼牙は真城を担いで走り出す準備をした。
ーーーーー
鉄粋とリーザとワルキューレはゴルドゼルトに攻撃を仕掛けた。
「わたしを怒らせる気なら君達を殺してしまうしかないな」
そう言ってゴルドゼルトの体から虹色に輝く光を放ちながら鉄粋達に向かって走り出した。
「っく!」
鉄粋は両手を拳にして技を発動した。
「鉄粋拳・水神列空!!」
鉄粋は拳をリボルバーの様に拳を回してそれを突き出す姿はコークスクリューブローだった。
「デス・サウザント!!」
ゴルドゼルトの虹色の光は鉄粋の体を貫いた。
「っぐ!」
鉄粋は膝を地面に着いた。
「これで終わりとしようか」
ゴルドゼルトは片手を前に出して言った。
鉄粋は敗北を覚悟していた。
「うらぁあああああ!」
すると誰かがゴルドゼルトのボディに打撃を入れた。
その正体は。
赤いジャンパーを着た男が立っていた。
そいつの正体は禁断大学のリーダーのソウルだった。
「っぐ!貴様!ソウル!」
ゴルドゼルトはソウルを見て名を言った。
「久しぶりだな!ゴルドゼルト!」
ソウルは両手を拳にしてゆっくりと歩き出した。
ソウルは拳をフルパワーで握り締めて殴り始めた。
ーーーーー
牢獄に閉じ込められている一人の女性が手錠で監禁されていた。
「・・・・真城」
そう言って女性は涙を流していた。
「おい!大丈夫か?」
一人の男性が片手に銃を持ちながら女性に聞いた。
「貴方は?」
女性は男性に聞いた。
「俺はハウザーだ。貴様の妹の真城の仲間だ!」
バキィン
ハウザーはそう言って銃のトリガーを引いて錠を破壊した。
「ありがとう」
そう真城の姉はお辞儀をしてハウザーに言った。
「気にするな、俺は当たり前の事をしたまでだ!」
ーーーーー
ソウルはゴルドゼルトの殴りまくりだんだん弱らせていた。
「っく!貴様程度に敗北してたまるか!」
そうゴルドゼルトはソウルに攻撃を仕掛けた。
「お前は数えきれない程の罪を犯した!仲間を研究材料にしか考えず多くの仲間を殺した!だが今許せないのは神山狼牙の愛するものを利用した事だ!」
ソウルはそう言ってゴルドゼルトのボディに会心の一発を打ち込んだ。
「っぐ!」
ゴルドゼルトは片手を赤く光らせて光弾を連謝した。
ソウルは片手を白く光らせて光弾を全て破壊した。
「っく!貴様は私を究極の力を呼び出してしまったな!」
ゴルドゼルトは体から禍々しい闇の光を放っていた。
「貴様等のカードを頂くぞ!」
ゴルドゼルトは体から管の様な物を生やしてウィラーとリンナの心臓を管で貫いた。
「ぐぁあああああ!」
「きゃああああああ!」
二人の体から二枚のカードが出てきた。
「これでわたしは完全な存在になる!」
ゴルドゼルトは二枚のカードを体に近づけた。
その瞬間二枚のカードから紫色の光がゴルドゼルトを包み込みゴルドゼルトは体が鉄の鎧そして背中にはコウモリの翼に腕はカマキリの腕を装備した。
その姿はまさしく悪魔だった。
「姿が変わったぐらいで俺を倒せるか!」
ソウルはゴルドゼルトに攻撃を仕掛けた。
ガキィン!
ゴルドゼルトは右腕でソウルの攻撃を簡単に防いだ。
「・・・・・・・・・」
ゴルドゼルトは何も喋らずにソウルのボディをパーで押した。
その瞬間ソウルは建物の壁に直撃した。
ドガッ!
「っぐは!」
ソウルはふらつきながら壁から出てきた。
「・・・・・・・・・」
ゴルドゼルトは体から大量の光線を連続で放った。
「ぐぁあああああ!」
ソウルは体から煙を放ちながら倒れた。
「・・・・・・・・・」
ゴルドゼルトは片手から赤黒い光を放とうとした。
「氷結矢」
氷の矢がゴルドゼルトに直撃した。
「・・・・・・・・・」
ゴルドゼルトは氷の矢を放った人物を見た。
「すまないな!私の仲間の仲間を殺させるわけにはいかないのでな」
そう言ったのは最強の吸血のエヴィ・スライサーだった。
「・・・・・・・・・」
エヴィの後ろには六月とライグが立っていた。
この瞬間神山狼牙と能美ゆたかと共に戦い絆を結んだ仲間が集結した。
続く
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