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魔法使いと優しい少女  作者: 友情ピエール
第8章 沈黙の少女編
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第55話 光と影の剣

久々に投稿です!

狼牙は片手に蒼竜を持っていた。



「武器はそれでいいのか?」


エヴィは狼牙に聞いた。


「ああ、他の武器はあの女との戦いで少し刃こぼれしてるからな」


エヴィの作り出した闇魔法の陣に入ろうとした。



「待って!」



後ろを振り向いた狼牙の後ろに立っていたのはゆたかだった。


「どうしたんだ?」


狼牙はゆたかに聞いた。



「神山くん、戦いに行くの?」


ゆたかは狼牙に聞いた。


「ああ、そうだ」


狼牙は片手に蒼竜を持ちながら言った。


「なら、私も連れていって!」


ゆたかは狼牙にお願いした。


「お前は何のために闇の空間に行くんだ?」


「神山狼牙って人の手掛かりが欲しいんだ!」

ゆたかは狼牙の手を掴んで言った。


「俺が今から行く場所は俺の中の闇だぞ」


「それでも私は貴方の隣で戦いたいの!」


ゆたかは両手にジャスティスバレットを持ちながら言った。


「覚悟はあるみたいだな」


狼牙はゆたかの片手を掴んで黒い魔法陣に入った。


「気をつけてこいよ」


エヴィは狼牙とゆたかに言った。


「ああ!」


「はい!」


二人は返事をして闇の空間に消えた。



ーーーーーー



「ん?」


狼牙は目を覚ますと青い雪の様な光が降っていた。


「目が覚めた?」


ゆたかは狼牙に笑顔で言った。


「ああ、ここが俺の闇か」


狼牙は片手に蒼竜を持ちながら辺りを見た。


「たぶん、神山くんの心の中で間違いないと思うよ」


ゆたかは辺りを見ると一つの鉄の柱が立っていた。

「ん?」


ゆたかは青い光を触れた瞬間頭に狼牙とゆたかが共に化け物を倒すビジョンが流れた。


「なに今の?」


ゆたかは片手をじっと見ながら言った。


そしてゆたかは鉄の柱に近づいた。



「おい、能美早く行くぞ」


狼牙はゆたかに言った。


「う、うん!」


ゆたかは狼牙と地面に穴の空いた場所から飛び下りた。




ーーーーーー



ゆたかと狼牙は下に着地して辺りを見ていた。


「何も見えないね」


ゆたかは暗闇の中を見て言った。


「とりあえず先に進むしかないな」


狼牙は両目を紫に変えて暗闇が見えるようにした。



「神山くん」


「何だ?」


狼牙は蒼竜を片手に持ちながらゆたかを見た。


「何か私に隠してない?」


ゆたかは狼牙に聞いた。


「何も隠してねぇよ」


狼牙はゆたかの手を引っ張った。


その時暗闇から何かがゆたかと狼牙を見ていた。



「隠れてないで出てきたらどうだ?」


狼牙は片手の蒼竜をその視線から感じる場所に向けた。



「気づいていたか」


現れたのは水色のコートに片手に槍を持った女性だった。


「誰だ?あんたは?」


狼牙は片手の蒼竜に炎の魔法を発動して言った。



「私は貴方の闇の一部」


女は片手の槍を狼牙に向けていきなり走り出した。



そして狼牙の心臓に槍を貫こうとした。



狼牙は片手の蒼竜で攻撃を防いだ。


「中々やるな」


女は槍の先端を指で撫でながら言った。


「まぁな」


狼牙は蒼竜に紫色の光を放ちながら女に攻撃を仕掛けた。



「ほー、さすがは神山松丸の子孫だな」


女は狼牙に言った。



「神山くん!その人は神山くんの中の分身じゃないのかな?」


ゆたかは女性を見ながら言った。



「さぁな、だが俺と同じスタイルなのは気に食わない!」


狼牙は蒼竜を地面に置いて両手両足に力を込めた。


「喰らいやがれ!カイザーブレイザー!」


狼牙は両手両足の力を最大の威力で槍の使い手の腹部に強力なパンチを撃ち込んだ。



「ぐっ!うああああ!」


槍の女は狼牙の腕を掴んだ。


「離せ!」


狼牙は女の腕を潰してそのまま狼牙は片手に黒い炎を女に向けて放った。


女は黒い炎に包まれて灰になった。


狼牙は蒼竜を片手に持ちながらゆたかに近づいた。


「神山くん、どうしてあんな戦い方をしたの?」


ゆたかは狼牙に聞いた。

「闇の中にある1つの武具それを使うには自分自身を闇に染まるしかない」


狼牙は殺した自分の中の闇の存在を見ていた。



「神山くんの片手はまだ綺麗だよ」


ゆたかは狼牙の片手を掴んだ。



「そう言ってくれるなら嬉しいぜ」


狼牙はゆたかの頭を優しく撫でた。




ーーーーーー



狼牙とゆたかは第2の下層に到着した。



「何もないな」


狼牙は蒼竜を片手に持ちながら言った。


「うん、でも何だか嫌な予感がする」


ゆたかは辺りを見ながら言った。



「ん?」


狼牙は前からただならぬ殺気を感じた。


「どうしたの?神山くん」


ゆたかは狼牙に聞いた。


「いや、まさかな」


狼牙は前の方を見た。


そこには赤いフードを被った男が立っていた。



「よう、神山狼牙久しぶりだな」


赤いフードを被った男は両手をポケットに入れながら言った。



「能美、少し離れてろ」


狼牙はそう言って片手の蒼竜の鞘を抜いた。


「まだ戦うの?」


ゆたかは狼牙に聞いた。


「当たり前だ!俺の闇は俺が倒す!」


狼牙は蒼竜に力を注ぎ込んだ。



「キャハハハハハハハ!昔も今も変わらないな!」


男は片手に炎を放ちながら言った。



「レッドスラッシュ!」


狼牙は蒼竜を斬撃を放った。



「ハッは!」


男は片手のマグマで斬撃を消滅させた。


「何いまの!」


ゆたかは男のマグマに驚いていた。


「まさか、マグマエネルギーを体に宿しているのか?」


狼牙はそう男に聞いた。



「ああ、マグマの力はあらゆる物を溶かすからな」


男はそう言って片手を前に出した。



その時前から赤黒いマグマが狼牙に向かった。


「っち!サンダーストレート!」


狼牙はマグマを避けながら片手に雷の力を男に向けて放った。



雷は男に向かった。


しかしマグマは雷を吸収された。



「おいおいまさかそれが限界か?」


男は笑みを浮かべながら言った。



「安心しろ!準備運動だ!」


狼牙は片手に力を込めた。



「まだ本気じゃないなら安心したぜ」


男はそう言って片手に炎を出現させて狼牙に放った。



狼牙は片手に蒼竜を持って炎を切り伏せた。



「カッハハハハハ!おもしろいな!」



男は片手の炎を真っ直ぐな刀身の剣を造り出した。



狼牙は蒼竜を片手に攻撃を仕掛けた。



ガキィン


二つの剣がぶつかり合い凄まじい熱風が起きた。


「旋風!」


狼牙は体を右に回転して男の剣を弾いた。



狼牙はそのまま片手を拳に変えて男のボディに雷属性のパンチを15発殴った。



「がはっ!」


男はそれを喰らい膝をついた。


「こいつで終わりだ」


狼牙は蒼竜でとどめを刺そうとした。



だが男を庇うようにゆたかは狼牙の前に立った。



「なにしてんだ?」


狼牙は蒼竜をゆたかに向けて聞いた。


「神山くんは自分の分身を殺して楽しいの?」


ゆたかはそう涙を流しながら狼牙に聞いた。


「お前には関係ない!」


狼牙は睨みながらゆたかに言った。


「関係なくないよ!私は神山くんの事が好きだから!あの時も私は神山くんの事をずっと待ってたんだから!」


ゆたかはそう狼牙に涙を流しながら言った。


「待ってた?」


狼牙はゆたかのその言葉に少し違和感を感じた。


「あれ?何で私神山くんの事を知ってるの?」


ゆたかはふとそう言った。



「ガッハハハハハハ!こいつはけっさくだな!わからねぇのか?そいつはお前が探していた神山狼牙本人だからだよ!」


男は立ち上がりゆたかに本当の事を言った。



「そいつはお前に防大な魔力をお前に託してお前は力を暴走して自滅したんだよ」


男は不敵な笑みを浮かべて言った。


「神山くんが、神山狼牙?」


ゆたかは狼牙を見てそう言った。



「ごめんな、隠すつもりは無かったんだがお前をまた傷つけるわけにはいかなかったからな」


狼牙は片手を強く握りながら言った。


「よかった」

ゆたかはそう下を向いて言った。


「えっ?」


狼牙はそれを聞いてゆたかを見た。


「狼牙くんが神山くんでよかった」


ゆたかは狼牙に笑顔で言った。


「私が神山くんの背中を見ていたのは神山くんが本当の事を言わなかったのに少し不安を感じてた。でもね、神山くんはううん狼牙くんは私を愛してくれていたんだよね」


ゆたかは狼牙に抱きついて言った。




「熱いところ悪いがお前は俺をどうするんだ?」


男は狼牙にポケットに手を入れながら聞いた。


「俺は闇には堕ちない!だからお前の力を貸してくれないか!」


狼牙は片手を男に差し出した。



「俺の体内に眠る力が何か知ってるのか?」


男は狼牙に真っ直ぐな視線で聞いた。


「溶岩の悪魔だろ?」


狼牙は男に言った。


「それがどれ程危険か知ってんのか?」


男は狼牙に聞いた。


「わかってる!だから力を貸してくれ!」


そう狼牙の真っ直ぐな目は男に言った。


「ふっ!ガハハハハハ!」


男は笑いながら狼牙に紅の炎の剣を狼牙に渡した。



その剣は狼牙の片手に触れた瞬間炎は狼牙の中に入った。



「忘れるなよ、お前はそいつの大切な存在だということを」


男は黒い霧に包まれて姿を消した。


「ああ」


狼牙は片手に蒼竜を持ちながらゆたかに近づいた。



「ごめんな、ゆたか」


狼牙はゆたかに頭を下げて言った。


「えっ?」


ゆたかは狼牙の言葉に少し戸惑った。



「お前を騙していて」


狼牙はそうゆたかに言った。



「そんなの気にしないよ!かみや・・・狼牙くんが優しいのはすぐにわかったから」


ゆたかは狼牙に笑顔で言った。


「ありがとうな」


狼牙は少し嬉しそうな顔で言った。


「とりあえず次の場所に行こうよ!」


ゆたかは狼牙の左手を掴んで言った。

「ああ」


狼牙は蒼竜を片手に持ちながら言った。




ーーーーーー



そして狼牙とゆたかは最下層に到着して一人の騎士が立っていた。



「まさかお前が俺の闇だったとはな」


狼牙は蒼竜を黒騎士に向けた。


「キサマハ、オレジシン」


そう黒騎士は仮面を外して素顔を見せた。


それは神山狼牙その者だった。


「お前は俺が倒す!」


狼牙は片手に蒼竜に光を集めた。


「キエルノハキサマダ!」


黒騎士は黒い剣を狼牙に向けた。



狼牙は攻撃を仕掛けた。


「うおおおお!」


狼牙の攻撃は黒騎士に届かなかった。




「こいつ剣技が上がってやがる!」


狼牙はそう言いながら技を考えていた。


「狼牙くん!」


ゆたかは狼牙の援護の為にジャスティスバレットの照準を黒騎士に向けた。


バンバン!

「ジャマダ!」


黒騎士は黒い剣で弾丸を全て弾いた。



「ゆたか!今なら俺とお前でブレイブフュージョンができる筈だ!」


狼牙はそうゆたかに言った。



「わかったよ!」


ゆたかは狼牙の背中をくっ付けて目を閉じた。


狼牙は目を閉じてゆたかのてをくっ付けて叫んだ。



「ブレイブフュージョン!」


狼牙の足下から狼と少女の模様が描かれた魔方陣が出現した。


「いくぜゆたか!」


狼牙はゆたかに言った。


「うん!」


二つの力が一つに重なった瞬間黒い髪に黒い鎧を纏った少女が立っていた。




「キサマハナニモノダ!」



黒騎士はそう少女に聞いた。


「「俺はブレイブナイト・・・・ゆたかだ!」」


狼牙とゆたかの声が同時に言った。


「ナラバ、キサマヲタオソウ!」


黒騎士はブレイブナイトゆたかに攻撃を仕掛けた。


ゆたかはそれを蒼竜で攻撃を防ぎながらジャスティスバレットを片手に持ちながら攻撃を仕掛けた。



「終わらせる!」


ゆたかは両手の武器を近づけた。


「絆の銃剣アサルトカリバー!必殺剣・光牙流星斬撃乱れ!」


ゆたかのアサルトカリバーの斬撃は何百という数の斬撃が黒騎士に直撃した。





「グッ!」


黒騎士は体から黒い剣と光輝く剣が出てきた。


「光竜と影竜か」


そう融合を解除した狼牙は言った。



「二つの剣なら狼牙くんの得意分野だね」


ゆたかはそう笑顔で狼牙に言った。


「まぁな」


狼牙は二つの剣を異次元ポケットに入れた。


「とりあえず帰るか」


狼牙は片手を前に出して魔方陣を出現させた。


「私達の場所に」



ーーーーーー



二人が目を開けるとそこにはエヴィが立っていた。



「どうだった?」


エヴィは二人に聞いた。





「ああ、俺の中でまた会えたぜ俺の中で一番大切な者に」


狼牙はゆたかの左手を優しく握りながら言った。







「うん♪」


ゆたかは狼牙に抱き付き狼牙の笑顔を見ていた。


「それより武器は手に入ったか?」


エヴィはバカみたいにラブラブな二人を見ながら聞いた。



「ああ、こいつだろ?」


狼牙は異次元ポケットから光竜と影竜を取り出した。



「それは貴様の中の光と影だ。貴様が強く力を注ぎ込めばそれは貴様に爆発的な力を与える ただし本気で使用できる回数は数回だ」


エヴィはそう言って狼牙の二つ新たな武器の説明をした。



「だろうな」


狼牙は異次元ポケットに光竜と影竜を戻して言った。



「とりあえず帰るか」


狼牙は全員にそう言って学生寮に帰宅した。




ーーーーーー



闇の中リンナ片手に宝石を持ちながら誰かと話をしていた。


映し出されたのは一人の男性だった。



「リンナ」


男性は片手に黒い煙を放ちながらリンナにそれを注ぎ込んだ。



「その力で能美ゆたかと真城を拐い我々の世界に連れてこい」


宝石は粉々に砕けた。


「世界の運命の少女と願いの少女か」


リンナはそう言って闇の中に姿を消した。



続く

最近特撮にハマってます!

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