第54話 魔法の限界
久々に投稿します!
皆さんの暖かな目で見てくれている事に感謝です!
狼牙は片手に食材を持って寮に向かっていた。
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「ただいま」
そう狼牙は部屋に入って言った。
「おかえりなさい」
そう真城はほうきで部屋を掃いていた。
「ああ、今からめし作るから待っててくれ」
そう狼牙は片手に包丁を持ちながら言った。
「はい」
そう真城は掃除を終えて本を読んでいた。
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狼牙は飯を食べ終えて外に出て片手に蒼竜を持ちながらビルから飛び移っていた。
「ん?」
狼牙は何かを感じたのか目を閉じて辺りの気配をよく感じた。
すると真上からそれは落ちてきた。
バァン!
それは前に狼牙が真城を地下迷宮で助けた時に出会った殺気しか気配を感じない女性だった。
「お前確か、地下迷宮で会った奴だな」
そう狼牙は女性に言った。
「私の名はリンナだ」
そう言ってリンナは片手にライフルを狼牙に向けた。
「そうか、なら俺も名を名乗ろう俺は神山狼牙だ」
そう狼牙は片手に蒼竜を持ちながら言った。
「消えてもらうぞ 我が主の命により」
そう言ってリンナはライフルのトリガーを引いた。
ダァン!
弾丸は狼牙に向かった。
狼牙はそれを避けて片手の蒼竜で弾丸を切り落とした。
「やはり簡単にはいかないな」
そう言ってリンナは片手にカードを持った。
そこには神の様な絵が描かれていた。
「アブソーブチェンジ!フォーム・・・ゼウス!」
そう叫んだ瞬間リンナの体は白い布に身を包片手には杖の様な物を持っていた。
「貴様に私が倒せるか?」
そう言ってリンナは片手にゼウスが使用する武器ケラウノスを持っていた。
「魔法使いを甘く見るなよ!」
そう言って狼牙は片手に剣聖結晶を腕に装備した。
「俺は無敵だ!」
そう言って狼牙は剣聖結晶に触れて武器を取り出した。
それは少し長めの槍だった。
「ゲイボルグ!あんたも知ってるよな?」
そう狼牙はリンナに聞いた。
「最弱の槍だろ」
そうリンナは言った。
「そうかよ!」
そう言って狼牙はリンナにゲイボルグで攻撃を仕掛けた。
「雷を我を守れ!」
そうリンナは言った瞬間雷が狼牙のゲイボルグを破壊した。
狼牙は二つの刀を剣聖結晶から造り出した。
「ゲイボルグがダメなら!」
そう言って狼牙は刀に魔力を溜めて走り出した。
「閃光・滅雷牙!」
そう狼牙は刀で攻撃を仕掛けた。
「まだわからないのか」
そう言ってリンナは片手で刀に触れた瞬間刀は跡形もなく崩れた。
「っく!」
狼牙は片手にグングニールと蒼竜と奏炎剣とオーバーロードの王剣を融合した。
そして造り出した妖刀雨桜を。
「貴様では私には勝てない」
そう言ってリンナは片手を天に向けた。
その瞬間上から赤い雷が降り注ぎもう片手を狼牙に向けた。
その瞬間強力なエネルギー波が狼牙に直撃した。
狼牙の最強のスタイルゴッドエンペラーが破壊されて狼牙は妖刀雨桜をリンナに向けて立ち向かおうとした。
「死ぬ前に言うことはあるか?」
そうリンナは狼牙に聞いた。
「俺はまだ死ねない」
そう言って狼牙は体を黒く光らせた。
それは自分の中の闇を全て使い始めた。
両腕は黒に染まり眼は水色になっていた。
「破壊する」
狼牙は走り出して一瞬でリンナの腹部に重い一撃を入れた。
「なんだと!」
そうリンナはケラウノスで攻撃を防いだ。
狼牙は両手に雷属性の力を込めてパンチを打ち込もうとした。
だが狼牙は体から血を流してゆっくりと倒れた。
「貴様の魔法はすでに限界だったみたいだな」
そう言ってリンナは片手にケラウノスを狼牙に向けた。
だが
「!」
リンナは狼牙から少し離れた。
それは狼牙の体から黒い何かが煙のように出ていた。
「貴様!何者だ!」
そうリンナは狼牙に聞いた。
しかし狼牙は何も言わずに両手を拳にしていきなり消えた。
そしてリンナのボディに強力なパンチを打ち込んだ。
「ガハっ!」
リンナはそれを喰らいふらついた。
そして狼牙は走り出してリンナのボディにまた強力な一撃を入れて片手を黒い炎を出現させてそれをリンナの頬に撃ち込んだ。
黒い炎がリンナに直撃した瞬間リンナは黒い炎に包まれた。
そして狼牙は片手を地面に触れた瞬間一枚のカードが出てきた。
それはリンナが持っていたカードに似ていた。
「!!!!!!!!!!!!!!!!」
狼牙は大声で叫んだ瞬間カードは狼牙の体に入り狼牙の姿が変わった。
服は侍の服を現代版にした感じだった。
「・・・・・・」
狼牙は何も言わずに片手に日本刀を持ちながらリンナに近づいた。
「うぉおおおおおお!」
リンナは片手のケラウノスに力を込めて狼牙に放った。
その力は白い光が狼牙に向かった。
狼牙は刀を鞘に入れたまま抜く体勢に入った。
「・・・・・・絶刀・・・・・・」
そう小声で言って狼牙は抜刀をした瞬間リンナの技を容易く消滅させた。
「なっ!」
それを見てリンナは確信した。
この男は最強だと。
「貴様神山狼牙じゃないな!」
そうリンナは狼牙に聞いた。
見た目は狼牙だが戦うスタイルは狼牙とは違う気配を感じたリンナはケラウノスを狼牙に向けた。
しかし狼牙は両手を黒く光らせながら手を前に出した。
だが狼牙の体から黒い光が消えて狼牙は倒れた。
「何が起きたんだ?」
そう言ってリンナは狼牙にとどめを刺そうとした。
その時前から氷の槍がリンナに向かってきた。
リンナは片手を前に出して氷の槍を消滅した。
「何者だ!」
そうリンナは闇の中から槍を放った本人に言った。
「私の知り合いが世話になったみたいだな」
そう言って来たのは最凶の吸血鬼のエヴィ・スライサーだった。
「貴様!神山狼牙の仲間か!」
そうリンナはエヴィに聞いた。
「ああ、そうなるな」
そう言ってエヴィは片手を前に出して氷の円盤の形をした物体をリンナに向けて投げた。
そしてリンナは片手を前に出して氷の円盤を破壊した。
「逃げたか」
そうリンナは倒れていた狼牙とエヴィが消えているのを見て言った。
「だが、神山狼牙はおもしろい相手だ」
そうリンナは英雄のカードを持ちながら言った。
ーーーーーー
狼牙は夢を見ていた。
「お前は誰だ?」
そう狼牙は黒い闇の人の形をした人物に聞いた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺は貴様の中の闇だ
そう黒い人物は狼牙の姿になった。
「お前は何で俺の姿をしてるんだ!」
そう狼牙は黒い狼牙に聞いた。
お前は負けたのに悔しくないのか?
そう黒い狼牙は片手に黒く真っ直ぐな剣を狼牙に向けた。
「殺る気か?」
そう狼牙は両手を拳にして聞いた。
絶望しかない闇を貴様に見せてやろう・・・
そう黒い狼牙は剣で攻撃を仕掛けた。
狼牙は拳で黒い狼牙の剣の一撃を防いだ。
だが黒い狼牙は剣に黒い光を集めた。
絶望の底に消えるがいい・・・・・・ダークエンドブレイカー!
剣の刃から黒い闇のエネルギーが狼牙に向かった。
「あいつを守らなきゃいけないんだ!ここで終わるわけにはいかない!」
そう狼牙は拳に力を入れて黒い光を打ち消そうとした。
しかし桁外れの力に狼牙はぶっ飛ばされた。
狼牙は地面に倒れかけたが両足に気合いを入れて立ち上がった。
「お前が闇の力を持つなら、俺は!最強の力を手に入れる!」
そう言って狼牙は片手を前に出した。
その瞬間金色に輝くカードが出てきた。
そのカードには狼牙と同じ姿をした人物が描かれていた。
「あいつが神を使うなら!俺は自分自身を神にする!」
そう言って狼牙は地面に魔方陣を発動した。
私服の狼牙は黒いコートを着て片手にダイヤモンドの様に輝く剣を片手に持ちながら黒い狼牙を見た。
アッハハハハハハハハ!おもしろいなお前
そう黒い狼牙は笑いながら狼牙に攻撃を仕掛けた。
「見せてやるぜ」
そう言って狼牙は剣を立てに降り下ろした瞬間白銀の光の斬撃が黒い狼牙に直撃した。
黒い狼牙はそれを喰らい体の下半身が消滅した。
お前は本当に強いな
そう黒い狼牙は少しづつ消えながら言った。
「どうして俺と戦ったんだ?」
そう狼牙は黒い狼牙に聞いた。
お前は限界を知った
お前は自分の魔法は別世界の敵に効かないことを知った
だから貴様にはある武器のヒントを与えるために俺はお前の父神山一真に頼まれた
お前の中の闇の世界にある二つの剣を手に入れてそいつで戦え
そう言って黒い狼牙は消滅した。
ーーーーーー
狼牙は目が覚めた。
起き上がると毛布を掛けられていた。
「誰が被せたんだ?」
そう狼牙は言った。
「目が覚めましたか?」
そう言ったのは六月だった。
「目が覚めるのが遅いぞ」
そうエヴィは狼牙に言った。
「何でお前がここに居るんだ?」
そう狼牙はエヴィに聞いた。
「貴様の先祖に昔恩があるからな」
そうエヴィはトマトを食べながら言った。
「なぁ、頼みたいことがある」
そう狼牙はエヴィを見た。
「なんだ?」
そうエヴィは狼牙を睨んだ。
「あんたにしか頼めない」
そう狼牙はエヴィの手を掴んだ。
「な、な、なんだ!///////////」
そうエヴィは顔を赤くなりながら狼牙の目を見た。
「俺の中の闇の世界に送ってくれないか」
そう狼牙はエヴィに言った。
「何故だ?」
そうエヴィは狼牙に聞いた。
「俺の中にある二つの剣を手に入れてリンナを倒して真城の姉を助けたいんだ!」
そう狼牙は片手を強く握って言った。
「いいだろう、だがそこに行くなら相方が必要だぞ」
そうエヴィは言った。
狼牙の中の闇の世界の物語が今始まる。
続く
ポイントよろしくお願いいたします!